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Unity for PlayStation Mobileのパブリックプレビュー開始

妄想記事ばかり書いているこのブログ的に取り上げるかいまいち悩んだんだけど、Vitaの公式トップページに「ニュースリリース」として載せているという事は、それなりに重要なんだろうと思うし、個人的にも今後の展開としては興味深いので自分のメモとして書くことにした。

PlayStation Mobile(PSM)の開発環境「Unity for PlayStation Mobile」のパブリックプレビューを本日より開始

また、これまでiPhoneiPad、およびアンドロイドOSを搭載したスマートフォンタブレット向けに開発いただいたコンテンツは、「Unity for PSM」の正式版を利用することで煩雑な書き換え作業を伴わずにPSMのフォーマットに移植することができるため、新たにPSMのコンテンツとして世界中のPS Vitaユーザーの皆様に配信することが可能です。

こと画面サイズと解像度に関していえば、Vitaスマホタブレットは残念ながら違うし、その違いによる画面デザイン、UI関連はものによってずいぶんと違うという点は出てくるだろうと思う。

このあたりの話はずいぶん前に別の記事で触れたことがある。

関連記事

特に「画面解像度が高いとキレイに見える」というメリットはあり、ppi の高さは技術の高さでもあるワケだけど、画面解像度が高いからと言って「見た目はきれいでも操作はしやすいか」は上記の通り別問題。むしろ、沢山の情報が小さな画面に表示されてしまう関係で「誤操作」をしやすくなる。

そういう意味で、単純に「ゲームの移植が進むか?」というと、それはそれじゃないかな?とは思う。

いろんな意味でPSMは制限があるし、Vitaアプリとして考えた場合でも制限があってスマホのアプリと使い勝手が同じというワケにはいかないし。

けれども、悪いことではない。

単純に考えても、

  • 移植ではなく同時リリースされるタイトルやアプリが出ることは考えられる
  • 同時であれば価格はスマホなどのマーケットと同程度に安価になることも考えられる
  • 逆にPSMからスマホに流れる移植も考えられるし、ユーザ層の拡大の方向性が変わる

と。まぁ、価格については現在のPSMタイトルもかなり安価に設定されているとは思うけど。


今回のこの話は、少し前に記事にした「VitaTV連携アプリ開発ガイド」の中でもPlayStation Mobile (PSM) Developer Programをご案内しています。」という記述があったし、「iOSAndroidでVitaTVを操作するアプリ」というのも、Vitaに限らない大きなコンパニオン端末、コンパニオンアプリの拡大につながるワケだし。

Vitaについてはスマホと比べて弱い部分もたくさんあるが、強い部分もまたたくさんある。

それが何かは「利用者の各個人が思うところ」であって、私が強いと思っているところも「いや、そんなのどうでもいいし」という人もいる話。とても厄介な部分。いわば、電車で十分な人に自家用車のメリットを語っても「でも電車の方がいいし」と言われるし、逆もまた然りだし。

単純な意味でどちらが上とか下とか言う話ではなく、それぞれの得手不得手を把握してそれぞれ共存していくべきだし、その際に「同じ領分については同じでいいんじゃないの?」という一つの形がPSMであり、今回の「Unity for PlayStation Mobile」の話だと思うし。


無論、Vitaらしさは今後も追求されていくだろう。

今回の話のようにVitaの周りの環境はこの1~2年でずいぶんと変わってきた。


楽しくないわけがない。

追記(2014/4/14)
Unity公式にも載っていたので紹介。
なぜ PS Vitaなの?

数ある中で、PS Vita は最初のゲーム機での開発経験としてとっつきやすく、また PlayStationのコントローラや各種機能に慣れるためにはちょうどよい環境です。

Reader for PlayStation Vita (Ver.1.60) 変更点メモ

個人的にメモ。

Vitaのシステムソフトウェアバージョンアップ(Ver.3.10)やその他のさまざまなニュースの影に隠れてしまった感があるが、同日(2014/3/25)に行われた「Reader for PlayStation Vita」のバージョンアップ。

Ver.1.60。

主要なニュースサイトでは「Reader Store での雑誌自動購入(ダウンロード)開始」的な感じで触れていたものの、Vita版についてはあまり話題にならず。


公式サイトでもニュースと言うより「キャンペーン」という感じで告知されている。

Reader Storeで雑誌をもっと! キャンペーン

この中で、Vitaのバージョンアップについては下の様な感じで軽く触れていた。

PlayStation Vita版アプリでも雑誌が読めるように

PS Vitaをお持ちのお客様、お待たせしました。PS Vita版アプリがバージョン1.6から雑誌もお楽しみいただけるようになりました!PS Vitaなら雑誌の高画質ページもサクサク表示できて、無段階ズームやチャプタージャンプにも対応!ぜひPS Vita版アプリをダウンロードしてお楽しみください。

まぁ、ユーザー数の規模から考えたらVitaのReaderは決して多くは無いからこんな感じなんだろうし、そもそもVitaの場合は利用者側がLiveAreaで気付くように作られているので、個別にいちいちニュースにする必要もないから、このぐらいでも十分と言えば十分だし。


そんなわけで、Ver.1.60に関して少しだけメモ。


雑誌自体は以前から読めた。そもそもフォーマット(EPUB)が対応しているかどうかだけの違いだし。

ただ、今回のバージョンアップで「無段階ズーム」「チャプタージャンプ」にも対応した。


これ、以前自分がVitaで雑誌を購入した時に感じた不満点(というか課題)だったので、なるほどやはり対応してきたかーと思った。

関連記事

(抜粋)

自由倍率がないVita
Android版のReaderは自由倍率で拡大縮小も自在だが、Vita版は段階固定。
ページ数が一致しない電子雑誌
「目次」はあるのに当然役に立たないし、電子書籍なのにそこへのリンクとか張ってない。

無段階ズームはVitaのブラウザみたいな感じでで使えるので、それほど違和感は無かった。

でもチャプタージャンプはいまいち使いやすいのかどうかが微妙。定期購読する雑誌等では、定番記事や連載記事などは大体場所が決まっているという点で、それはそれで使えるかな?とは思うが、1章1章のページが多い小説などはともかく、1ページや数ページですぐ次のコーナー(チャプター)が始まる雑誌については「どうなんだろう」という感じがしなくもない。

まぁ、この辺りは購読する雑誌や内容、そもそも各個人の性格的な面での読み方にもよるので一概にあれこれと言い切る事は出来ないけど。


なお、今回のバージョンアップによる「雑誌対応」も「付録プロダクトコードの配信には対応していない」ので、前回同様にゲーム雑誌を買ってもお得感はあまりない。付録が付かない雑誌ならそこは気にする必要は無いけど。早く、この辺りは対応して欲しいと思う。


VitaのReaderについては、夏にはライトノベル等の書籍にも対応したり、今回の雑誌自動購読などにも対応する予定はあるらしいから、それはそれで楽しみだったりする。


あとはVitaの関しては(Ver.3.10から追加された)「カレンダーとの連動」なんていうのも妄想すると楽しいが、さすがにそれは行きすぎかもしれない。とはいえ、Reader Store にも作者やシリーズでチェックしておく機能なんかはあるワケで、この機能と連動できるようになったら・・・。

その辺りは「カレンダー」の話を書く時にちょっと触れて見たい。

関連記事

「外からどこでも視聴」のnasne対応の期待

追記(2014/7/24)
特に公式に "nasne対応" と明言があった話ではありませんが、2014/7/22に "TV Side View" (スマホ版) のバージョンアップ(Ver.2.60)により、nasne対応となっており、このニュースリリースに "外からどこでも視聴" の "nasne対応" と思われる記載がありました。関連記事を書いたので誘導 ⇒ TV SideView (スマホ版) のnasne対応
追記(2014/9/2)
2014/9/1に行なわれた「SCEJAプレスカンファレンス2014」において、nasneのアップデートによる対応と、Vita/VitaTVでの視聴について発表されました。対応予定は2014/9/25です。
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20140901_nasne_v250.html


今日はニュースが多い。

国内初、ブルーレイディスク(BD)レコーダーで受信した、放送中や録画した番組の外出先視聴を実現 インターネット接続によりモバイル端末で視聴可能な「外からどこでも視聴」機能に対応

直接はVitaは関係ないけど、このニュースは無視できない。

2013年秋以降発売のBDレコーダー※2(対応BDレコーダー)における外出先視聴機能(「外からどこでも視聴」機能)の追加とソニー製アプリケーション「TV SideView」(テレビサイドビュー)のアップデートをあわせて行うことで、対応BDレコーダーと、モバイル端末とを連携。ご自宅のBDレコーダーで受信した放送中のテレビ番組(地上デジタル放送/BSデジタル放送)※4や録画番組を、出張中や旅行中でも見られるので、番組視聴の自由度が広がります。

という事で、アナログ放送時代の「ロケーションフリー」の復活かっ!という話。

自宅のロケーションフリー(LF-PK20)の写真

f:id:kenbot3:20121221110018j:plain

VitaとVitaTVでnasneを使っていて、ふと事ある毎に湧き上がってくる「持ち出しメンドクサイ」という部分をまさに解消してくれるもの。

ただし、nasneはBDレコーダーではないので、今回のこの対象機器リストには入っていない。残念。


でも、公式サイトには載っていないけれども「nasneも対応予定」との事らしい。と、AV WATCHの記事に書いてあった。

ソニーBDレコーダが外出先からの“リモート視聴”対応

SCEのレコーダ「nasne」もリモート視聴には「対応予定」としている。

nasneが対応するならVita(torne)でも見れるようになるよね?と。無論、VitaTVでもね?


これは期待が膨らむなぁ。


いろいろ春らしいニュースが多くて今日は楽しい。どの辺りが春なのかは置いておいて。

システムソフトウェア バージョン アップ?

注意
この記事は日本公式(SCEJA)サイトの更新前に書いています。更新確認後、いつも通り更新の記事は別に起こします。

個人のブログなので個人的な単なるメモ。

少し気が早いしプレスリリースとしては日本公式ではないので「未確認情報」としてあくまでもメモとして。として。

PS Vita system software update 3.10 out today

New calendar feature added, 100 app limit increased

PS Vita System Software Update 3.10

Hi everyone! The next system software update for PS Vita, version 3.10, will be available for download beginning later today.

なん・・・だと?

とうとう「100個制限が外れる」のか!?

みたいなことが書いてある気がする。(かなり意訳)

しかも5倍の「500個」とかさらっと書いてある気がする。

あとカレンダーだとか、ボイスメッセージ機能だとか、フォト関係の機能追加とか、細かい機能があれこれある模様。アップデート後の画面がいろいろのってる。(カレンダーはGoogle CalenderでSync出来るみたい)


そういえば、フォルダ機能が追加されたバージョンが「Ver.2.10」(2013/4/10)だったし、今回が「Ver.3.10」らしいから、なんかそういうアップデートの番号管理とか時期とか順番的な物があるんだろうか。

これは興味深い。

元記事がusとeuのドメインなのでコメントは特にないみたいだけど、日本の場合はVitaTVも同時アップデートだろうな、と。まぁ、マイクが無いVitaTVでボイスメッセージの録音は出来ないから、機能差異はいろいろありそうだな。うん。


正式にアップデートが始まったら、また記事起こすつもり。

変更される機能についてのコメントもたぶんその時に。今はとりあえず単なるメモ。

スマホで出来てVitaで出来ないこと? (Ver.3.00)

追記(2016/4/8)
Ver.3.60対応版で記事を起こし直しました。2015年の変動を反映しました。⇒ スマホで出来てVitaで出来ないこと? (Ver.3.60)

まだVitaが発売されてから3カ月程度しかたっていなかった頃、表題の様な内容で記事を書いた。それが上の「関連記事」の1つ目。その時の書き出しは下記の通りだった。

Vitaについては、見た目のデザインはPSPと大きく違わないように見えて、その中身的にはゲーム機というよりスマホとして考えた方がシックリくるんだよな~というのが実感。

月日が流れていつの間にやらVitaのシステムソフトウェアもVer.3.00 (この記事掲載時点では Ver.3.01) となり、Vitaは発売当初からは考えられないぐらいずいぶん進化した。見た目は変わってないんだけどね。

以前のこの感想は今は違う。

ここ最近の進化の方向がスマホの後追いではなく「よりVitaらしく、ゲーム機らしく」に向いている様であり、ずいぶんと当初からの印象が変わったと思う。そしてVitaTVの発売も行われ、携帯ゲーム機の枠から抜け出し、携帯ゲーム機と据え置きゲーム機、スマホや様々なネットワークを繋ぐ1つのデバイスとしてVitaらしい進化はまだまだ続いていく」と信じている。


そういう意味で年末の特にシステムソフトウェアの更新もしばらく無いだろう的ないいタイミングなので前回と同じ形式、項目(+α)で比較してみる。ただ、Ver.2.00 と大きく変わったという程ではないけど。


なお、本比較はあくまでも(携帯ゲーム機の)「PS Vita」としてであり(据え置きゲーム機の)「PS Vita TV」では無い点は要注意。そもそも本記事の趣旨としてスマホとの比較であり、Vita TVは立ち位置が据え置きゲーム機に近く、使い方からして違うわけで、スマホと比べるのがおかしいと思っているので。

VitaVita TVの違いについては関連記事を別途参照いただきたい。


ってか、あいかわらず前置き長い。


なお、前回までと同様「特定のスマホとの比較ではない」という点にはご留意いただきたい。だって、スマホ種類多すぎなんだもん。


ケータイとしての比較

ケータイ電話機としての機能で比較してみる。まず、基本的な部分から。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
電話機能 ○ 公衆回線 Skype '12/4/25~*1
SMS ○ 公衆回線 × 3G/Wi-Fi Ver.2.1x~
電話帳 ○ アドレス帳 △ フレンド機能 PIM管理は出来ない*2
メール機能 ○ キャリアメール IMAP/POP3 Ver.2.00~
振動機能 ○ 設定可能 × 不可 バイブレーション機能なし
機内モード △ 機種による ○ 全通信停止 マナーモードとは別
名刺交換 ○ 可能 △ みんいつ
× 不可
アドホックによる交換可能
2015/3 サービス終了

この辺りは前回と特に変化は無し。新型Vitaになったけれども、この手の機能が追加されたワケでもないし。

Vitaには通話用の電話番号がないことと電話帳/名刺管理が出来ないことを除けばかなりスマホに近付いた印象。Skypeにクレジットカードの登録が出来る人であれば、経由して固定電話や携帯電話と通話することも出来る。なお、カメラ機能が無いので、VitaTVはSkype未対応。そういえばマイクもスピーカーもVitaTVにはない。


そして、そもそもの通信機能(電話以外)はというと、

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
データ通信 LTE/3G △ 3G 3Gモデルで契約時のみ
Wi-Fi通信 ○ b/g/n ○ b/g/n IEEE802.11b/g/nの意味
アドホック通信 × なし ○ ゲーム時 PSPとの互換あり
Bluetooth通信 ○ 対応可能 ○ 対応可能 対応プロファイル制限あり
赤外線通信 ○ 可能 × 不可 赤外線ポートなし

2013年10月に新型Vitaが発売されたが、この辺りは結局変わらなかった。

「データ通信が3Gまでなのでゲーム機としてはジャンルと使用用途が限られる」という点以外では、通信機能としては携帯機として十分に充実していると言っていいだろう。

もっとも、新型Vitaは「Wi-Fi版のみ」というラインナップであり、3G通信部分を拡張できる内部構造では無いので、今後は基本的にはWi-Fiモデルが標準になり、各個人がスマホモバイルルーターを所有した上での「テザリング」による接続が中心になっていくと思われる。*3

無論、3G/Wi-Fi版(PCH-1100シリーズ)も継続して併売しているので、無くなるわけでは無いけれども。

余談だが、Ver.3.00から対応した「PocketStation」はもともと「赤外線通信」を積んでいた。今回の「PocketStation for PlayStation Vita」では赤外線ではなく同様のことをアドホック通信で行う模様。いろいろと手が込んでる。

カメラ/地図などの便利ツールとしての比較

多機能化が進む日本のケータイ事情的なところでの機能比較。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
ブラウザ ○ あり ○ あり Ver.2.00~使い勝手向上
Flash対応 △ 一部可 × 不可 ブラウザ非対応
カレンダー ○ あり × なし
○ あり
スケジュール/ToDoとは別
Ver.3.10~対応
スケジュール ○ あり × なし
○ あり
勇者のきろく、サービス終了
Ver.3.10~対応
電卓 ○ あり × なし  
メモ帳 ○ あり × なし  
目覚まし ○ あり ○ あり '12/4/19~めざまし同盟
カメラ(写真) ○ 可能 ○ 可能 ズーム不可
カメラ(動画) ○ 可能 ○ 可能 ズーム不可
バーコードリーダ ○ 可能 △ 一部可 ゲームにより対応
画像編集 ○ あり ○ あり '12/4/19~ペイントパークで対応
位置情報 GPSあり Wi-Fi位置情報 3G版はGPS利用可能
地図 ○ 地図アプリ ○ マップ
× 不可
Ver.1.60~対応
Ver.3.50~削除
交通情報 △ アプリにより ○ マップ
× 不可
Ver.1.60~対応
Ver.3.50~削除
天気情報 △ アプリにより △ マップ
× 不可
Ver.2.00~対応。予報なし
Ver.3.50~削除
動画再生 ○ 可能 ○ 可能 PSStore購入可能
ワンセグ △ 機種により × 不可 torne転送の番組視聴
TV視聴 DLNA経由 △ nasne経由 DLNAは未対応
音楽再生 ○ 可能 ○ 可能 コンテンツ管理での転送
音声録音 △ 音声メモ × なし
○ あり
マイクはあり
Ver.3.10~対応
電子書籍 ○ 可能 ○ 可能 '12/10/11~Reader開始
アプリストア ○ OSにより ○ PSStore Ver.1.80~PSM対応
オサイフ △ 機種により × 不可 IC機能なし

「TV視聴」の項目は外部機器としてnasneが必要ではあるので「△」扱いだが、相性としてはかなりのもので個人的に満足感は非常に高いって事で導入はオススメ。Vitaの起動有無と無関係に録画が出来るし、VitaTVとあわせて運用する際にどちらでも観れるし、共用ストレージとしても利用できる。


相変わらず電卓、メモ帳、スケジュールなどが無い感じで寂しい。PSM(PlayStation Mobile)の充実もあるが、最近はゲームタイトルの方が多くてツール類は少なめ。PSMに期待は残るものの、Vitaの本体機能としては今後の追加はあまり望めないだろう。なお、VitaTVはPSMに未対応なので注意。(Ver.3.10からVitaTVもPSMに対応した。未対応タイトルもあるので注意は依然必要)

だが、いわゆるエンターティメント的な利用においては汎用的なスマホよりも専用性を追求している面で使い勝手が良い場合もあり、ネットワーク機器との連携もなんだ感だで進んできている。この辺りはこれからも変化が期待できる楽しみな部分だ。

補足(1)
Flash Playerの対応については、Adobe社が携帯端末向け(ゲーム機に限らず)のバージョンアップを行っていない為、今後の対応については期待できないというか、無いというか、基本的にはHTML5での対応が前提になると思われる。
補足(2)
ブラウザは、PSPのそれと比べるとずいぶん使い勝手が良くなっているし、操作性という点でも画面が横長だったり、物理キーが使えるなどの理由でスマホより扱いやすい場合がある。ただ、スマホに比べてブラウザ自体が使えるメモリサイズに制限があるため、ゲームを起動しながらの利用や、タブを複数開いての利用の場合には限界があるのであまり期待しすぎないほうが良い。このメモリの話は以前記事に書いたのでそちらを参照のこと。⇒Vitaブラウザのメモリ上限値 (Ver.2.00)
追記(2014/3/27)
Ver.3.10 (2014/3/25配信) より、「カレンダー」の機能が追加されました。この機能によりスケジュール管理が出来るようになっています。また、「VitaTV」がPSMに対応しました。操作が異なることで未対応タイトルは残りますが、PS Storeから購入・ダウンロードできます。
追記(2015/8/7)
Ver.3.50 (2015/3/26配信) より、「マップ」の機能が削除されました。この機能に関連していた、「地図」「交通情報」「天気情報」はいずれも「× 不可」となりました。

コミュニケーションツールとしての比較

電話機能以外でのコミュニケーション、コンタクトツールとして見た場合の比較。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
音声チャット △ 機種により ○ パーティー フレンド登録が必要
テキストチャット △ 機種により ○ パーティー フレンド登録が必要
ダイレクトメッセージ △ 機種により ○ あり メッセージで対応可能
フレンド登録 × 概念なし ○ フレンド他 各ゲーム内外で可能
アクティビティー × 概念なし ○ フレンド 非公開設定可能
トロフィー × 概念なし ○ トロフィー ゲーム進捗状況の公開
タイトル毎の非表示対応
ペアレンタル
コントロール
× なし ○ あり Ver.3.00~対応

ここ数年はスマホ人気アプリトップぐらいの勢いのコミュニケーションツールである「LINE」は無いワケだが、携帯ゲーム機として考えるとかなり充実している。もっとも、PSNというクローズドな環境なので、オープンとは云えない部分はあるけど。

なので、ここは前回と同じく「Vita側が有利な評価」になっている点はご注意いただきたい。

なお、Vitaの「パーティー」機能はPS4とも接続、連携が出来るようになっていて、将来的にはフレンド登録をしていなくても利用は可能になるという話もある。

Ver.2.60からトロフィー機能については、「タイトル毎の非表示機能」が追加された。削除することは出来ないが、公開するタイトルを選択する(正確には公開したくないタイトルの指定)ことも出来る様になった。アクティビティーはトロフィーとは別なので「誰にも知られず隠れてこっそり遊びたい」的なプレイは出来ないので注意されたし。

Ver.3.00からゲーム機らしく、「ペアレンタルコントロール」がアイコンでホーム画面に追加された。詳しい使い方も既に公式サイトにマニュアルが上がっている。

ペアレンタルコントロール | PS Vita オンラインマニュアル

お子様が本機を使用する場合に、保護者の方が必要に応じてコンテンツの再生や機能の利用を制限することができます。

数字4桁によるパスワード(というかパスコード)なので、設定するのは手軽でよいが、子供は結構覗き込んで場所を覚えたりするので(こういう事に対する子供の集中力、観察力、洞察力と記憶力はなめてはいけない)これで設定したから安心とか思わないで定期的に管理するようにしよう。

メディアプレイヤーとしての比較

スマホと言ったら音楽と動画視聴よね!という人の為の比較。前回まで無かった項目。一部、前段と次段の機能と重複するが、気にしない方向で。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
動画 ○ 可能 ○ 可能 ビデオ
音楽 ○ 可能 ○ 可能 ミュージック
TV視聴 ワンセグ/DLNA △ nasne経由 VitaDLNA未対応
YouTube ○ 可能 ○ 可能
△ ブラウザ
VitaTV非対応
2015/4 対応終了
ニコニコ ○ 可能 ○ 可能 生放送対応済み
TSUTAYA TV △ 一部可能 × 未対応 11/14 VitaTVのみ対応
DMM.com △ 一部可能 × 未対応
○ 対応
11/14 VitaTVのみ対応
2014/3/13 Vita対応済み
スカパー!オンデマンド ○ 可能 × 未対応 11/14 VitaTVのみ対応
Hulu ○ 可能 × 未対応
○ 対応
12/19 VitaTVのみ対応
2014/5/29 Vita対応済み
U-NEXT ○ 可能 × 未対応
○ 可能
VitaTV対応時期未定
2014/5/8 Vita/TV両対応済み
テレビドガッチ ○ 可能 × 未対応 11/14 VitaTVのみ対応
NHKオンデマンド ○ 可能 × 未対応
○ 可能
2014/3/19 VitaTVのみ対応
2014/4/25 Vita対応済み
TBS 世界遺産セレクション △ 一部可能 ○ 可能
× 未対応
11/14 配信
2015/3 対応終了
Video Unlimited △ 一部可能 × 未対応 開始時期未定
Music Unlimited ○ 可能 ○ 可能
× 未対応
2015/3 サービス終了
JOYSOUND.TV × 対応なし ○ 対応 11/14 配信。Wi-Fiのみ
radiko.jp ○ 可能 ○ 可能 カスサン機能として利用可
Reader ○ 可能 ○ 可能 EPUBVitaはコミック中心
アニマックス Plus ○ 可能 × 未対応
○ 対応
2015/9 アプリ配信

ここほどスマホVitaとVitaTVの違いが出る場所も無い。

というか、むしろこの違いが正直「痛い」と思っている。VitaTV対応していて、Vitaで対応していないサービスがかなり多い。これは今後解消されていくことを期待しているが、むしろ今後増えていく可能性もあるので、この点は注意が必要。

ただし、VitaTVで対応できるのであればVitaでも対応できるケース(ソフトウェア的な意味で)は多いと思うので、Vitaスマホに無い機能やサービスが今後増えていく可能性はあるので期待したい部分と言える。


SNS対応状況での比較

最後にスマホを手放せない理由にも上がる「SNS」の対応状況。一部前段までと重複する部分もあるが気にしない。

サービス種 機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
SNS Twitter ○ 公式 ○ 公式 アカウント作成は不可
SNS Facebook ○ 公式 ○ 公式
× 未対応
2015/9 配信終了
SNS mixi ○ 公式 × 未対応 対応予定なし
SNS Google+ ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
電話 Skype ○ 公式 ○ 公式  
電話 LINE ○ 公式 × 未対応 対応予定なし
画像 Flicker ○ 公式 ○ 対応 アカウント作成は不可
画像 pixiv ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
動画 ニコニコ動画 ○ 公式 ○ 公式 アカウント作成可(12/20~)
動画 Youtube ○ 対応 ○ 公式
△ ブラウザ
Flash再生不可
2015/3~ 対応終了
GPS fourquare ○ 対応 ○ 公式  
ゲーム PSN(SEN) △ ブラウザ ○ 対応 必須。初回起動時作成/登録
ゲーム GREE ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
ゲーム モバゲ ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
  • 広義には上記は全てSNSに分類されますが、日記や個人間連絡が主となるサービスについてサービス種を「SNS」としています。

この1年ぐらいは特に変化が無い。ニコニコ動画が生放送に対応したりしているなど機能拡張があるけど、この辺りのサービス不足な印象はまだまだ多い。

個人的な見解だが、"LINE"の対応は予定が無いだけでなく、基本的に出来ないと思っている。Vitaの性能的な問題というより、制度的なものと、「LINEの常時接続前提の設計」がVitaOSの基本設計と合わないからだと考えている。ゲームと同時起動できるかの問題もあるし。Twitterもゲームプレイ中に自動的にタイムラインを更新したりはしていないし。たぶん無理だと思う。


まとめ

前回も書いたが、多機能とはいえ電話機であるスマホと、ゲーム機であるVitaは必要とされる機能やサービスが異なるワケで、単純な意味での「スマホとの比較は意味がない」とは判っている。

でも、発売から2年経過したとはいっても「Vitaを持ってないからいまいち違いが判らない。スマホとどれぐらい何が違うんだろう?」と疑問に持つ人は沢山いるだろう。そういう意味において、「あえてスマホと比較してみると」という点で今回もずいぶん強引にまとめている。


Ver.2.00からVer.3.00については、本体機能の細かい点は変わってきているものの、どちらかというと「周辺サービスの変化」が大きかった印象がある。

特にVitaTVの登場自体は製品の性質の違いがあるものの、同じVitaシステムソフトウェア上で動作するアプリ、サービスという意味においてVitaの新たな方向性を生み出したということは間違いなく、この点においても「Vitaスマホはずいぶんと差別化がされてきた」と考えている。


とはいえ、発売からまだ2年。ゲーム機としてはまだまだこれから。


まとめとしては前回までと同じ。

スマホでも出来る」は、逆にいえば「Vitaでも出来る」になればいいなと思うし、サービスの連携も含めて一緒に進んでいけばいいと思っている。そしてその先として「Vitaにはできるけどスマホには出来ないこと」はもっと増えていけばいいと思う。


いや、今回はそれがより明確になってきたように見える。


この変化の傾向は、今後も大いに期待していきたい。

*1:Vitaは通話用電話番号を持たない。

*2:PIM=Personal Information Manager。個人情報管理ツール。一般的にはアドレス帳と呼ばれるもの。

*3:公衆無線LANもずいぶん増えてきたが、相変わらず利用に際しての方法がそれぞれのサービスで異なっており、利用者側の手間が多いという意味で、浸透はずいぶん先になると思われる。