みた、こと。きいた、こと。

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Vitaだけが原因じゃないネットワークエラー

追記(2013/3/1)

Vitaの不具合の考察について書いた「別記事」があるので、以下にリンクしておきます。
Vitaが不調な方はこちらもご確認頂くと、多少は参考になるかも知れません。

追記(2016/10/26)PSN障害確認サイト

いつも使えてたのに急にVitaでネットワークが使えなくなった!という時は、上記の両サイトで障害が発生していないかご確認ください。

  • (注意)
    • サイト自体の更新はリアルタイムではありません。時間を置いて何度かご確認ください。
    • メンテナンスが終了してもすぐに使用できない場合もあります。時間を置いてご確認ください。
    • 下の「対処方法の簡易まとめ」の「(11)PSNメンテナンス」の内容となります。
追記(2015/9/24)■対処方法の簡易まとめ

Vitaで良くある「ネットワークに絡む不具合」はまず以下の10個11個を確認してもらうと解決が早いかも。

(1)Wi-Fi接続を自動で切断する
この設定をすると「Vitaが"正しい手順で切断処理をする"ことになる為、再接続が必要となった時に復帰が早くなる。これを設定しないと、ルーター側からの切断や、スリープからの復帰後にエラーになるケースが結構多い。Ver.2.10からはこの項目が無くなり「省電力設定」に移った(再接続の為に正常な切断処理をするという意味で重要な項目だが、環境によっては"省電力設定"をOFFにし、切断しない方が安定する事もある)
(2)Vita/ゲームの再起動
スリープ復帰後などで、スリープ前にゲーム側が内部的に保持していたネットワーク情報と、スリープで一旦切断された後にVitaOS側で再接続した時の情報が一致せず、ネットワークエラーになったりマッチングが一切できなくなったりする事がある。ブラウザは見れるけどゲームが繋がらない状態など。(Vitaの仕様でありアプリ/ゲーム側の作り込みの問題)
(3)Wi-Fiの手動接続/電子レンジなどの影響
ゲーム開始前やスリープ復帰後などに「Wi-Fi設定画面」などで手動で接続(テストなど)をしてみる。Vitaやゲーム側が想定する再接続のタイムアウト時間より(ルーターとの)接続に時間がかかる場合にエラーメッセージがでるからで、手動で接続した後であればうまくいく事がある。また、一時的に電子レンジなどの他機器の影響により電波が不安定になることもある。電子レンジは電波の影響が大きいので、その場合も手動で再接続を試みてみたり、ルーターの近くに移動して電波の安定性を確認したりすると直ることがある。最近ではIH炊飯器などの影響でも(電子レンジとは加熱の仕組みが異なるものの)Wi-Fiの電波が不安定になる事もあるようだ。(主に環境の問題)
(4)ルーターの再起動
Vita側が頻繁に切断をする為、DHCPIPアドレスの取得を何度も繰り返す事によるルーター側の不具合。ルータ側の不具合で、ある程度の期間起動していると(Vitaの利用と関係なく)パフォーマンスが低下するというケース(製品)もある模様。ルーターの再起動やIPアドレスの固定化、ルーターファームウェアのアップデート/ダウングレードで直る場合もある。(機器間の相性問題)
(5)集合住宅や近隣住宅との混雑影響
Wi-Fiの場合は近隣住宅でより強い電波の無線ルーターを使用している場合などに混雑状態となって、通信が安定しなくなることがある。最近では「チャンネルを自動的に "変更" する」機能を有しているルータもあり、自分の端末はもちろん、近所にそのルータがいると、電波強度によっては巻き込まれて速度が低下したり、切断されることがある。PC(Windows)なら「inSSIDer」、スマホ(Android)なら「Wifi Analyzer」などでWi-Fiの混雑状況を視覚的に調べることも出来る。
また、マンションやアパートなどの集合住宅の場合、契約回線がいくら光などの高速となっていても自宅以外の人もその同じ(マンションやアパート用の)帯域を使用している為、場合によっては占有されてしまい、自分の家での利用が有線か無線(Wi-Fi)かに関係なく極端に遅くなったりで通信が安定しなくなる事もある。
無論、戸建の自宅でも隣や別の部屋からお父さんや兄弟・家族が動画などを見始めてしまう事でも同じ現象が起こったりする。比較的混雑しやすい深夜などの時間帯を避けてみると繋がる場合もある。(主に環境の問題)
(6)NATの変更/ポート解放
Vitaのネットワーク設定で"NAT3"と表示されてる場合や、オンライン対戦などで必ず切断されるなどがある場合は、環境側を見直す必要あり。"NAT2"への変更やポート解放などが必要になる。自宅環境や契約プロバイダによって違う為、方法は省略。ゲームによって使用するポートが違ったり、他のプレイヤーとのP2Pによる接続だったり、要求される通信速度・応答速度などが異なる為、「○○のゲームは出来たから大丈夫だと思う」は通用しないことがある。二重ルーター構成の場合はより複雑になるので注意が必要。(主に環境の問題)
(7)二重ルーターやPC-LANアダプタによる影響
上記とも被るが、ルータが「二重ルータ」構成になっている場合、ブラウザやメールは利用できてもオンラインのゲームが出来ないことは多い。
通信キャリアからレンタルされるルータなどは1台で二重ルータになっているケースもあるので注意。自宅のPS4(有線)をVita(Wi-Fi)でリモートプレイが出来ない、nasne(有線)がVitaのtorne(Wi-Fi)で認識しないなどは、このパターンの事もある。
また、USBや内蔵の無線アダプタを使い、PCのネットワークにVitaを接続して利用する場合(PC-LANルータの利用)も、同様に出来ないことは多い。PCの場合、PCの性能や状態にも影響されるため、PCがスクリーンセーバー状態になったりするだけでも通信速度が低下して不安定になる事もある。(主に環境の問題)
(8)公衆Wi-Fiモバイルルーター
公衆Wi-Fiフリースポットなど)はサービス上、一定時間で設定をリセットされる場合などがある。ブラウザなどの使用では特に問題はなくてもオンラインゲームだとエラーになる事がある。もちろん、利用可能なポートなどにも制限が設けられていることもあるので、ゲームそのものが遊べないことも少なくない。また、モバイルルーターを使用している場合も電波の安定性や通信・応答速度という問題の他に、基地局の移動(ハンドシェイク)により影響を受けることもある。4G/LTE対応の場合は通信方法が変わる事によるサービス地域の移動で起こることはもちろん、ハンドシェイクは自分が移動していなくても起こることはある為、オンラインゲームで遊ぶ場合には注意が必要。(主に環境の問題)
(9)Vita/VitaTVとの同時アクセス
VitaとVitaTVで同一のアカウントを設定している場合、自分が使用していないつもりの側(たとえばVitaTV)をスタンバイにしておくと、時々通信の為にPSNにアクセスされるために使用している側(たとえばVita)でネットワークエラーが出ることがある。通常の使用時には問題ないことも多いが、オンライン対戦やサービスを使っている際にサービスエラーに陥ることがあるので、その場合は未使用側は「電源断」まで行なっておく注意が必要(サービス上の問題)
(10)PS Store利用時のDNSエラー
PS Storeに限らないけど「DNS接続エラー」というエラーメッセージが表示される場合の対処方法については、公式サイトのサポートに一応載っている。(主に環境の問題)
https://support.jp.playstation.com/app/answers/detail/a_id/13840/
DNSと言うのは「インターネット上の名前(ドメイン)」を管理しているアドレス帳みたいなもので、通常は自分が利用しているプロバイダや通信キャリア側のサーバを利用する設定になっているのだが、このアドレス帳の更新がPSN側の更新に間にあってなくて反映されていないとかいろんな理由でエラーが出るのでは?という話。単純には「ルータ」の電源断から時間を空けての再起動などでの対応。「パブリックDNS」を調べて設定すると解決する事もある。(と、上のサポートにも書いてある)
(11)PSNメンテナンス
定期および緊急でのPSNのメンテナンスによる影響。VitaでPS Storeやオンラインに接続した場合にその旨でる場合もあるが、タイミングや利用状況などによってはエラーとなる場合もある。メンテナンス時間帯でも利用出来る場合もあり、オンラインゲームは継続できる場合もあるが、再認証のタイミングでエラーとなる事もある為、注意が必要(サービス上の問題)
http://www.jp.playstation.com/psn/state.html (メンテ・障害情報)

前にも少し書いたんだけど。携帯用ゲーム機というジャンルとしては、ある意味Vitaは冒険的なところがあって、メーカ側ももちろんなんだろうけど、利用者側も振り回されすぎている感じがある。

内容的にはVitaに限る話でもないし、いまさらの内容。

「ネットワークエラー」

について。この辺りは、知っている人にはあたり前でも、どうしても目に見えないところで知らないという事も多いところ。

自分も良く判らなくなってヤキモキするので、自戒の念もこめて自分の理解をまとめてみることにした。

そういう意味では、自分の為のまとめ。

Vitaはネットワーク環境依存型機器

今までの携帯ゲーム機については、ぶっちゃけて言えば「ネットワークはおまけ」だった。

それこそ、あるといろいろ出来て楽しいけど、なくても何の問題もないというのが普通で。

そして、そのネットワークも携帯ゲーム機だからこそみんなで持ち寄るという利用イメージになる「アドホック通信」と呼ばれる近距離通信が主体だったところもあって、仕組み上もかなり限定的な構成で利用されていた。

細かいことは省くけど。

時代が変わり、携帯ゲーム機でもWi-Fi接続が普通になり、ゲームショップはもちろん、飲食店などでも公衆無線LANが開放されてきたりして、ゲームのダウンロードやコンテンツの追加などもオンラインで楽しめるようになってきた。だが、それもゲームの本編というよりもゲームの追加要素という位置づけ、いわば「おまけ」の様な存在だった。

そんな時代からの流れとして、Vitaがある。

そして、Vitaに関しては「ネットワーク環境依存型機器」といっていい程にネットワーク前提で様々なものがデザインされている。

既に発売されているタイトルの中には、「オンライン専用」と呼ばれるものもあり、ネットワーク環境が整っていなければ起動はできても遊ぶことは一切出来ない。

また、ゲームそのものや本体の更新もネットワークからダウンロードして行なうのが標準的な利用イメージであり、いままでのPSPのように「新作ゲームを買ってくるとUMDにアップデートパッチが入っている」見たいな事もない。

もちろん、従来通りのネットワーク環境がなくても遊べるゲームは存在するが、Vitaに関しては(今後新しいゲームを楽しみたいと思うのならば)「ネットワーク環境が準備できなければもつ意味がない」と言い切ってもいいと思っている。

Vita本体からみたネットワーク接続は3種類

この辺りは、既に持っている人であればあたり前の話。

Vitaは携帯ゲーム機であることから、持ち歩くことを尊重されていてネットワークケーブル(LANケーブル)と呼ばれるものを接続するポートを持っていない。その代わりに3種類のネットワーク接続用の機能を持っている。

アドホック通信
いわゆる近接通信。ゲーム機本体以外の機器(無線LANルータなど)を必要とせず、端末間で直接通信を行なう事が出来る。一般的には持ち寄ってゲームの対戦を行なうときなどに利用される今までの携帯ゲーム機での一般的な通信方法。利用のためにプロバイダーなどとの契約および端末の設定は必要ないが、ゲーム機本体で利用する通信用のアンテナがWi-Fi通信と同じの為、この通信との同時利用は出来ない。
Wi-Fi通信
いわゆる無線LAN。Vitaの近く(5m~10m程度まで。電波強度によっては20m程度もあり)に無線LANアンテナが必要。ノートPCなどのパソコンや、スマホやモバイル端末などの通信(モバイWi-FiWi-Fiテザリングなども含む)として一般的。家庭の場合はインターネット通信プロバイダー(キャリア)との契約や、公衆無線LANの場合はそのサービス(キャリア)の事前の契約および環境の構築、設定が必要。
3Gデータ通信
携帯電話やスマホと同じ通信方式。Vitaの内、3G/Wi-Fi版モデルのみ可能。SIMカードが必要となり、通信キャリア(現時点ではdocomo)との契約が必要。Vitaの場合は、Wi-Fi通信が優先される仕組みだが、3G通信の利用についてはオプションで選択が可能。

今までのゲーム機は、「アドホック通信」が主体で、「Wi-Fi通信」がおまけ程度だった。

だが、Vitaの場合は「Wi-Fi通信」が主体で、次いで「3G通信」。契約を必要としない通信手段として「アドホック通信」がおまけとして付いているイメージ。

ただ、3G通信自体は機能をもっていない「Wi-Fi版」が売られていることからも判る通り、主体ではない。そういう点では、

「Vitaは今までのアドホック通信主体からWi-Fi通信主体に変わった」

程度の認識でよいと思っている。3G通信も契約や仕組み上の違いはあるけど、ゲーム側、アプリ側からしたらWi-Fi接続と基本的な違いはないんだし。

ネットワークエラーには利用者側の理解が必要

一口に「ネットワークエラー」といっても、それはもう様々な原因が考えられるので、これについては「利用者側の意識改革が必要」とか「利用者側の知識が必要」というのが現状。

この辺りのことを「わからねー」ならともかく「しりたくもねー」という人は、Vitaで今後登場する予定の様々なオンラインゲームは楽しめないんじゃないかなーと思っている。

で、単純に「ネットワークエラー」と一口に言っても利用者側の環境によって問題は様々なワケで、これも「使えねぇ!」と怒ったとしても、その原因はゲーム機(今回の説明ではVitaでいいけど)と無関係な事も少なくなく、むしろ関係ない事の方が多かったりする。

いうなれば、

「電車が動かないと駅員に怒りをぶつけたとしても、その原因は線路の上を勝手に歩いている人だった」

とかそういう状態なワケで。人じゃなくて動物のこともあるけどね。

なので、

「昨日は繋がったのに今日は繋がらない」

とか

「私は何もしていないのに繋がらなくなった」

とかいう事も普通にある。いや、どちらかといえばそういうケースの方が多い。なにせ、その原因は(後述するけど)様々なのだから。自分に心当たりがないのは当然という事も多い。

ネットワークについては、利用者の100人が100人ともその仕組みを詳しく理解する必要はもちろんないんだけど、利用者である以上は100人ともにその「事情には理解が必要」だと思っている。

無線LANルータと電子レンジの相性について(体験談)※追記

以前、実家に帰っていた時の事。

私と兄でネットワークゲームをしていたら、私の方が「ネットワークエラー」で突然切断された。何事?と思って兄に確認すると、「なんか動きが変」と言いだした。そして、しばらくすると兄の方も「ネットワークエラー」となった。

これは何か変だぞ?と、辺りを見渡すと母親が「電子レンジ」でご飯を温めていた。

最近では知らないとか忘れ去られている事も多いんだけど、「電子レンジと無線LANは相性が悪い」のである。正確に言えば、

「電子レンジ(電磁波)の周波数は、2.45GHzで、無線LANIEEE 802.11b/g および n)の周波数2.4GHzと近い為、影響を受ける場合が多い」

となる。これについては総務省が許可してる(定めてる)んだから仕方ないよね、と。


たぶん、全く同じ理由で自宅でも土日の朝8時ぐらいにネットワークの調子が悪くなったりする事があるので、アパートのご近所さんが朝ごはんなどで電子レンジを使っているんだと勝手に思っている。

事実、自宅で私自身が電子レンジを使う場合にも同様の現象は起こる事がある。

知らない所で勝手に起きるネットワークエラーの一つだ。

追記(2015/9/14)
先日実家に帰った時、突然VitaのWi-Fiが不安定になったので、親に何か家電を使ったか聞いてみたら、まさにそのタイミングで炊飯器のスイッチを入れていた。少し前に買い替えた美味しく炊ける高出力の釜のタイプなので、結構電力を食う。実家の場合はその炊飯器が原因で電圧不安定になってルーター側に影響を与えていたもの、と思われる。なお、IH炊飯器の場合、電子レンジと周波数帯が異なるので直接的な影響は無いはずだが、IH炊飯器の近くではWi-Fiが繋がりにくくなると言う現象は結構あるようだ。やはり環境の問題。

無線LANルータ買い替えによる問題の解決と発生(体験談)

ここで、自身の体験談を振り返ることにする。具体例があった方がわかりやすい話もあると思うし。

過去に書いた話なので、詳細は省くけれども無線LANルーターを先日買い換えた。

買い換えた理由は「通信中に切断されることが頻発したから」だった。

何年も使っていた無線LANルーターで、特に設定変更はしていない。ひどいときは10分程度で接続が切れてしまうケースがあり、復旧をするには無線LANルータの電源を抜き差し(リセット)するしかなかった。すれば復旧した。そして、この状態が半年以上も続いた。

期間を見て判ると思うが、発生はVita発売(2011/12)より前から起きていた現象なので、別にVitaに限る話ではない。最初はノートパソコンで発生していた状態で、Vita購入後も当然のようにその現象は変わらずノートパソコンでもVitaでも同様な感じで発生した。

いや、むしろ接続機器が増えたことで頻度としては上がったようにも感じた。

原因についての心当たりは全くない。

なので、買い換えることにした。

買い替え後、「通信中に切断されることはなくなった」。つまり、この現象は買い替えによって解決した。特にVita側の環境(システムソフトウェアのバージョンアップの意味)は変えていない。

だが、新たな問題が発生した。

買い替え後、「通信開始時の接続が遅くなりエラーが出やすくなった」また「無通信時に接続が切れる頻度が早くなった」(再接続でエラーが出ることも稀にあり)となった。

原因についての心当たりは「買い換えたから」だが、対処方法についての心当たりがなく、現時点ではこのままにしている。

Vitaを起動した直後にエラーが出やすいというのと、しばらく放置しているとエラーになることがあるという事に注意していれば、「通信中に切断されることはなくなった」からだ。

自分が準備した機器とVitaとの相性(ハードウェア的/ソフトウェア的な相互の意味で)はあるものと思われる。

この辺りは「やってみないと判らない」部分だし、「人によって、環境によって違う」部分なので、冗談抜きでこう思っている。

「ネットワークエラーには利用者側の理解が必要」

前の段落のタイトルの通りである。

追記(2015/9/24)
先日実家からVitaTVがネットワークに繋がらなくなったと連絡があり、親に何か環境を変えたのか?と聞いてみたら、少し前に節約を目的としてプロバイダの契約を見直し・変更していた模様。設置機器は全く変わっていなかったし、しばらくは使えていたが、以前は年単位で放置出来たルーターでも1ヶ月に1度程度の再起動が必要になってしまった。やはり環境の問題。

ネットワークエラーの原因箇所って?

という形でようやく本題。Vitaにおける「ネットワークエラーの原因箇所」について。

といっても、前段の通りに「そんな人(環境)による」のでここで全てを列挙できる訳もなく、そのつもりもない。

だが、Vitaを使う上での通信環境のよくあるパターン、仕組みを理解すれば、Vitaの画面で「ネットワークエラー」が出たとしても自分の環境での問題も少しは見えてくる・・・かも知れないという事でのまとめ。利用者側がこれだけのことを理解というか、意識しないといけないのはメンドウな話ですけどね。

以下、よくあるパターンを6つと、参考を1つ書く。

説明が文字だけだと判りづらそうだったので図も描いてみた。Excelで。

なお、Vita間でのオンラインによる対戦通信などの場合は、通信接続先となる相手側にも同じようなルートがさらに存在するという事も、理解しておかないといけない。そして、ゲームのタイトルによっては、マッチング以降はP2P接続の場合もあるので、プレイの段階によっては必ずしもサービスプロバイダ側まで行かないケースもあるなど、必ずしもこの説明だけで終わらないという事も。

(1) 家庭用無線LAN環境による接続

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たぶん、Vitaを持っている人の内、もっとも多い接続パターンの例であり、もっとも一般的な接続方法。

スマホやモバイル端末を利用している人、ノートPCを無線LANで利用している人なら、もっとも身近な方法。

特に説明は不要、かも。

追記(2013/9/9)
自分では「これだ」と思っていても、実際には「二重ルーター」になっている場合もあるので、うまくいかない時は環境を改めて確認してみる事も大事。二重ルーターの場合はVitaが接続されている側の設定をいくらいじっても解決しない。

(2) 3G回線による接続

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Vitaの「3G/Wi-Fi版」と呼ばれるモデルのみが可能な接続方法。Vitaとしては(1)に次いで一般的な接続方法と言えるだろう。

ただし、3G/Wi-Fi版も上記の(1)による接続は可能であり、外出先でどうしても接続したい場合程度でしか利用されていない、通信速度がWi-Fiに比べてかなり遅いという事が、販売台数に比べて利用者数が少ないという状況のようだ。

人によっては、外出先での利用も次の(3)で十分じゃないか?という人もいるし、実際そういう接続をする人はそれなりにいる模様。調べてないけど。

(3) スマホ/モバイルルータによる接続

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Vitaの「Wi-Fi版」でも外出先で利用可能となる接続方法。Vita側の設定としては、Wi-Fi接続先と通信速度が変わるだけで、(1)と基本的には同じ扱いとなる。

都市部などのskyhookのサポートエリア内であれば、GPSのないWi-Fi版でも、この方法で位置情報を利用する near も機能する。

通信キャリアの契約内容によっては、通信費が高騰する場合もあるので注意が必要。

(4) PC-LANアダプタによる接続

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自宅の環境で無線LANルータが無い場合の接続方法。寮や契約している通信プロバイダによっては、無線LANルータを導入できない場合もあり、この場合はこの方法による接続となる。

Vita側の設定としては、(1)と基本的には同じ扱いとなる。PC側の設定が必要となり、またPCの処理能力にも依存するため、PCの性能やPC上で起動しているアプリケーション、ファイアウォールやウィルス対策ソフトも含めた環境や設定などに影響されるため、(1)の場合よりもうまくいかないケースがあったり、うまくいったとしても速度が低下することが多い。ゲームで遊んでいたらPC側でスクリーンセーバーが動いてネットワークが切断されたとか遅くなったなんて事すらあり得る話で。

PC-LANアダプタがUSBタイプなどで安価に手に入ることから、無線LANルータより導入初期費用を抑えられるという点で今でも利用される方式だが、よほどの事情が無い限りはメリットが殆ど無いので (1) の方式にした方がいい。

(5) 公衆無線LANによる接続

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移動中ではないので(2)や(3)の様に外出先で随時!というワケには行かないが、飲食店やゲームショップなどの特定の場所で利用可能な公衆無線LANを利用する接続方式。

Vita側の設定としては、(1)と基本的には同じ扱いとなるが、接続する公衆無線LANの提供プロバイダにより認証方法は異なる。また、プロバイダごとに契約が必要となる場合がある。

Vitaの場合、ゲームショップ内にある「PS Spot」であれば特に契約の必要なく利用する事が出来る。

その場合の接続方法はここに載っているが、ゲームの通信対戦などは基本的に出来ない。

"PlayStation Spot"のサービスエリア / 接続方法は?

(6) アドホック通信による接続

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PS3PSPで出来る「アドホックパーティー(通称:アドパ)」ではないので注意。

Vitaを複数台持ち寄って、家族や友人同士などでゲームをする場合の通信。サーバやVita本体以外の通信機器を必要としないため、携帯ゲーム機で最も一般的な接続方式。PS Vita の場合は、PSP タイトルを動かしている場合にはPSPとの通信も可能。

なお、通信方式の性質上、Wi-Fi接続と同時利用が出来ず、また方式として全く異なる内容となっているため、上記(1)~(5)とアドホック通信はゲームのタイトルによってはどちらかしか対応していないケースも多い。

参考)アドパによる接続

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PSPの場合、PS3を介在することで「アドホックパーティー」(通称:アドパ)によるオンライン対戦が出来る。

この場合、ゲーム側は「アドホック通信」と思っていて特にそのための機能、メニューが必要な訳ではない。なお、PS3を使わずにPCを介在する形での非公式となるX-Link KAIなども、基本的には同じ仕組みになっている。

この接続方式は、現在は(PSPタイトルの場合を除き)Vitaのゲームでは非対応となっているので注意が必要である。

まとめ

唐突にまとめ。

ホントウは、上の段の各機器でよくありそうなエラーのパターンをまとめようかな~とも思ったんだけど、そもそもそれこそ「タイトルによる」「環境による」「人による」「相手による」の話で、もう上げれば限がない!というのが正直な所。

よくある誤解で、「オンラインゲームで他の人がワープしたりして迷惑です!自分は大丈夫なのに!」という人もいるが、それこそ(可能性としては)「それの原因は自分の環境側の問題である」という話もある。自分が大丈夫なのは、自分のキャラクターは通信する必要なく、ゲーム機(Vita)内で表示されているだけなのだからワープするワケも無く、普通にプレイ出来ている様に見えているダケで。*1


また、上記の各図の中で「Vita」と書いてある中にも「ネットワークエラー」の原因として

  • ゲームタイトル
    • プログラムの不具合
    • バージョンアップ未適用
  • PS Vitaのシステムソフトウェア
    • バックグラウンドタスク (near、通知などの影響)
  • PS Vitaのハードウェア

などの要因も考えられ、これらのケースについてはゲームタイトルのアップデート(Wi-Fi環境必須)やシステムソフトウェアの更新、よりシンプルな対応としてのゲームの再起動や、Vitaの再起動、SIMカードの抜き差しなどで復旧することもある。

それも踏まえると「結局どれが原因か」は自分で考えるしかない・・・というのが現状だという事で、これ以上に細かく諦めたという感じ。

「ネットワークエラー」が出た場合。

その要因、条件は実に様々である。

この結論を前提として、一番大事なのは「ゲームなんだから」と一旦冷静になることだと思う。

もちろん、「Vita」の中に原因があることもある。でも、それだけではないことは理解というか認識を持つことが必要だ。

その認識をもった上で、少し時間を置いて確認し直してみたり、違うアプローチで原因を考え直してみたり、情報を集めてみたりとかすると、ひょっこり解決することもあったりすると思う。

その経験が、また別の「ネットワークエラー」が出てしまったときに、また役に立つかも知れない。

*1:同じ理由で、「私が入るとみんな落ちていく。私は大丈夫なのに」も自分側の環境が悪いことで相互の通信が確立できず、相手側がタイムアウトで切断したケースだったりするので、「自分は大丈夫」を過信してはいけない。