読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

みた、こと。きいた、こと。

あとで、かく。ここは分館。記事一覧は「右メニュー」から。

スマホで出来てVitaで出来ないこと? (Ver.3.60)

PSVita NOTE COLUMN

前回(Ver.3.00)の時に、「次のこのテーマでの更新はVer.4.00」でいいかなーと思って放置していたんだけど、ここ1~2年(特に2015年)でのアプリ配信状況の変化などが激しかったのと、年度が変わったって事で、一旦ここで整理しておこうかな?と。

前回の記事の後、日本でのPS4の発売(2014/2)もあり、スマホ側でもアプリ(PS App)の配信やサービス連携としての充実などもあり、Vitaの利用シーンはスマホとずいぶんと差別化が進んできた。

そういう意味で、前回の冒頭の感想である、

ここ最近の進化の方向がスマホの後追いではなく「よりVitaらしく、ゲーム機らしく」に向いている様であり、ずいぶんと当初からの印象が変わったと思う。

は今でも変わっていない。というか、その方向性が定まったことで、Vitaのシステムソフトウェアの機能追加などもめっきり減ったんだと思う。個人的には少し残念だが、悪い事では無いんだろう。


先日行われたシステムソフトウェアのバージョンアップ、Ver.3.60。

Ver.3.50以降ちょっと不安定だなーと思っていた所、今回のバージョンで体感的にずいぶんと安定した様に感じる。そういう意味で私の個人的な気分で深い意味もなくなんとなくいいタイミングなので前回までと同じ形式、項目で比較してみる。ただ、Ver.3.00 と比べて(対応終了などで)「減った」部分が多いかもだけど。


なお、本比較はあくまでも(携帯ゲーム機の)「PS Vita」としてであり(据え置きゲーム機の)「PS Vita TV」では無い点は要注意。そもそも本記事の趣旨としてスマホとの比較であり、Vita TVは立ち位置が据え置きゲーム機に近く、使い方からして違うわけで、スマホと比べるのがおかしいと思っているので。VitaTVについては、2016/2に出荷終了となってしまったし。


ってか、あいかわらず前置き長い。


お約束として、前回までと同様「特定のスマホとの比較ではない」という点にはご留意いただきたい。だって、スマホ種類多すぎなんだもん。


ケータイとしての比較

ケータイ電話機としての機能で比較してみる。まず、基本的な部分から。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
電話機能 ○ 公衆回線 × なし '15/3 Skype配信終了
SMS ○ 公衆回線 × 3G/Wi-Fi Ver.2.1x~
電話帳 ○ アドレス帳 △ フレンド機能 PIM管理は出来ない*1
メール機能 ○ キャリアメール IMAP/POP3 Ver.2.00~
振動機能 ○ 設定可能 × 不可 バイブレーション機能なし
機内モード △ 機種による ○ 全通信停止 マナーモードとは別
名刺交換 ○ 可能 × 不可 '15/3 みんいつサービス終了

残念ながらVitaでの「Skypeアプリのサポートが2016/6に終了する」と発表があった。配信は既に終了している。サポートの終了なので既にインストールしている人は継続して利用することは出来るかも知れないが、このページを見に来るような人は未だVitaを買っていない人だろうから、もう手に入りませんって事で「× なし」に。

これだけ見ると、「メール以外に代替的な機能は無いよね」って事が判る。


そして、そもそもの通信機能(電話以外)はというと、

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
データ通信 LTE/3G △ 3G 3Gモデルで契約時のみ
Wi-Fi通信 ○ b/g/n ○ b/g/n IEEE802.11b/g/nの意味
アドホック通信 × なし ○ ゲーム時 PSPとの互換あり
Bluetooth通信 ○ 対応可能 ○ 対応可能 対応プロファイル制限あり
赤外線通信 ○ 可能 × 不可 赤外線ポートなし

よく誤解されるが「初期型Vitaの3Gモデル (PCH-1100)」は現在も生産されているし、出荷されている。*2

ただ、Wi-Fiモデルに比べると出荷数が極端に少ないと言う事情はたぶんある。理由は「同梱されているSIM」の関係。SIMはメモリカードと違ってdocomoが発行の管理みたいなことをする必要があるからで、SIEの好き勝手に生産調整が出来ないのだ。この関係でどうしても「限定版」表記になる。(3G版は発売からずっと"限定版"の表記です)

名称
PlayStation Vita クリスタル・ブラック 3G/Wi-Fiモデル 限定版
型番
PCH-1100 AB01

またこの「限定版」の表記をさらに誤解して「いまだに初回限定版が売れ残っていると勘違いする人」もいるからいろいろ紛らわしい。

カメラ/地図などの便利ツールとしての比較

多機能化が進む日本のケータイ事情的なところでの機能比較。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
ブラウザ ○ あり ○ あり Ver.2.00~使い勝手向上
Flash対応 △ 一部可 × 不可 ブラウザ非対応
カレンダー ○ あり ○ あり Ver.3.10~対応
スケジュール ○ あり ○ あり Ver.3.10~対応
電卓 ○ あり × なし  
メモ帳 ○ あり × なし  
目覚まし ○ あり ○ あり '12/4/19~めざまし同盟
カメラ(写真) ○ 可能 ○ 可能 ズーム不可
カメラ(動画) ○ 可能 ○ 可能 ズーム不可
バーコードリーダ ○ 可能 △ 一部可 ゲームにより対応
画像編集 ○ あり ○ あり '12/4/19~ペイントパークで対応
位置情報 GPSあり Wi-Fi位置情報 3G版はGPS利用可能
地図 ○ 地図アプリ × 不可 Ver.3.50~削除
交通情報 △ アプリにより × 不可 Ver.3.50~削除
天気情報 △ アプリにより × 不可 Ver.3.50~削除
動画再生 ○ 可能 ○ 可能 PSStore購入可能
ワンセグ △ 機種により × 不可 torne転送の番組視聴
TV視聴 DLNA経由 △ nasne経由 DLNAは未対応
音楽再生 ○ 可能 ○ 可能 コンテンツ管理での転送
音声録音 △ 音声メモ ○ あり Ver.3.10~対応
電子書籍 ○ 可能 ○ 可能 '12/10/11~Reader開始
アプリストア ○ OSにより PS Store  
オサイフ △ 機種により × 不可 IC機能なし

Ver.3.50 で地図(マップ)関係の機能がごっそりと削除されたので、前回(Ver.3.00)の頃と比べてもちょっとこの辺りの機能は弱くなった印象。スマホとの差別化が進んだともいえる。

まぁ、Wi-Fi位置情報の精度的にはVita発売当初に比べてだいぶ使い勝手は悪くは無くなったとはいえ、GPSとは明らかに違うし、そこに重きを置いたようなゲームもアプリも最近はもう出てないし、今後はもう期待できない所かと。

PSMが終了(2015/9)したというのも、この辺りの機能拡張をPSMに期待していただけに残念である。

補足(1)
Flash Playerの対応については、Adobe社が携帯端末向け(ゲーム機に限らず)のバージョンアップを行っていない為、今後の対応については期待できないというか、無いというか、基本的にはHTML5での対応が前提になると思われる。
補足(2)
ブラウザは、PSPのそれと比べるとずいぶん使い勝手が良くなっているし、操作性という点でも画面が横長だったり、物理キーが使えるなどの理由でスマホより扱いやすい場合がある。ただ、スマホに比べてブラウザ自体が使えるメモリサイズに制限があるため、ゲームを起動しながらの利用や、タブを複数開いての利用の場合には限界があるのであまり期待しすぎないほうが良い。このメモリの話は以前記事に書いたのでそちらを参照のこと。⇒Vitaブラウザのメモリ上限値 (Ver.2.00)

コミュニケーションツールとしての比較

電話機能以外でのコミュニケーション、コンタクトツールとして見た場合の比較。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
音声チャット △ 機種により ○ パーティー フレンド登録が必要
テキストチャット △ 機種により ○ パーティー フレンド登録が必要
ダイレクトメッセージ △ 機種により ○ あり メッセージで対応可能
フレンド登録 × 概念なし ○ フレンド他 各ゲーム内外で可能
アクティビティー × 概念なし ○ フレンド 非公開設定可能
トロフィー × 概念なし ○ トロフィー ゲーム進捗状況の公開
タイトル毎の非表示対応
ペアレンタル
コントロール
× なし ○ あり Ver.3.00~対応

この項目は前回までと同様「Vita側が有利な評価」になっている点はご注意頂きたい。

なお、このブログ的には何度も書いているが、Vitaでは "LINE"は出来無い」という話を改めて書いておく。この話は後段でもう一度詳しく「なぜ」的なことを書くので、ここでは割愛。

保護者の方がVitaを買う場合に気にするであろうと言う点で、「ペアレンタルコントロール」はスマホとずいぶん意味合いが違うので、詳しい使い方が公式サイトにあるし、調べてみるといいと思う。

ペアレンタルコントロール | PS Vita オンラインマニュアル

お子様が本機を使用する場合に、保護者の方が必要に応じてコンテンツの再生や機能の利用を制限することができます。

言うまでもないが、子供は結構覗き込んで操作やパスワードなどをあっという間に覚えたりするので(こういう事に対する子供の集中力、観察力、洞察力と記憶力はなめてはいけない)定期的に管理することが大事。

メディアプレイヤーとしての比較

ある意味で前回から一番変更が多かったであろう個所がこの比較かも。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
動画 ○ 可能 ○ 可能 ビデオ
音楽 ○ 可能 ○ 可能 ミュージック
TV視聴 ワンセグ/DLNA △ nasne経由 VitaDLNA未対応
YouTube ○ 可能 △ ブラウザ 2015/4 アプリ対応終了
ニコニコ ○ 可能 ○ 可能 生放送対応済み
TSUTAYA TV △ 一部可能 × 未対応 '15/12 VitaTVも終了
DMM.com △ 一部可能 ○ 対応 '14/3 Vita対応
スカパー!オンデマンド ○ 可能 × 未対応 '11/14 VitaTVのみ対応
Hulu ○ 可能 ○ 対応 '14/5 Vita対応
U-NEXT ○ 可能 ○ 可能 '14/5 Vita対応
テレビドガッチ ○ 可能 × 未対応 '15/3 対応終了
NHKオンデマンド ○ 可能 ○ 可能 '14/4 Vita対応
TBS 世界遺産セレクション △ 一部可能 × 未対応 '15/3 対応終了
Video Unlimited △ 一部可能 × 未対応 PS Video に変更
Music Unlimited ○ 可能 × 未対応 '15/3 サービス終了
JOYSOUND.TV × 対応なし ○ 対応 '11/14 配信。Wi-Fiのみ
radiko.jp ○ 可能 ○ 可能 カスサン機能として利用可
Reader ○ 可能 ○ 可能 EPUBVitaはコミック中心
アニマックス Plus ○ 可能 ○ 対応 '15/9 アプリ配信

備考欄を見てみると判るかも知れないが「2015年」で対応終了したサービス(アプリ)がかなりある。

新たに始まったものは少ないという意味で、ここほどスマホVitaの違いが出る場所も無い。

最近では、公式番組などで1時間超の動画がYoutubeなどにアップされていることもあり、Vitaのブラウザでは見れなくなったと思っている人もいるだろうが、Vitaのブラウザの設定を「PCモード」に変更すると見れる場合がある。試して頂きたい。


比較のカテゴリとして、この辺りが「スマホVitaの利用シーンの違い」と捕らえられれば、「Vitaって何が出来るの?」は結構スッキリするかもしれない。

SNS対応状況での比較

最後にスマホを手放せない理由にも上がる「SNS」の対応状況。
一部前段までと重複する部分もあるが気にしない。

サービス種 機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
SNS Twitter ○ 公式 ○ 公式 アカウント作成は不可
SNS Facebook ○ 公式 × 未対応 '15/9 配信終了
SNS mixi ○ 公式 × 未対応 対応予定なし
SNS Google+ ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
電話 Skype ○ 公式 × 未対応 '16/3 配信終了
電話 LINE ○ 公式 × 未対応 対応予定なし
画像 Flicker ○ 公式 ○ 対応 アカウント作成は不可
画像 pixiv ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
動画 ニコニコ動画 ○ 公式 ○ 公式 アカウント作成可(12/20~)
動画 Youtube ○ 対応 △ ブラウザ '15/3 アプリ配信終了
GPS fourquare ○ 対応 ○ 公式  
ゲーム PSN(SEN) △ ブラウザ ○ 対応 必須。初回起動時作成/登録
ゲーム GREE ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
ゲーム モバゲ ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
  • 広義には上記は全てSNSに分類されますが、日記や個人間連絡が主となるサービスについてサービス種を「SNS」としています。

Vitaに関してはPSN側のPS4/Vita連携によるPSNSNS化すると言う感じで、現在はサービスと機能の整理が進んでいるので、外部サービスとの連携という意味では今後も含めてあまり期待は出来ない。この辺りは増えていくことを以前は期待していたんだけど。少し残念。

前段でも触れたLINEについて改めて書くが(以下は前回の引用)、

個人的な見解だが、"LINE"の対応は予定が無いだけでなく、基本的に出来ないと思っている。Vitaの性能的な問題というより、制度的なものと、「LINEの常時接続前提の設計」がVitaOSの基本設計と合わないからだと考えている。ゲームと同時起動できるかの問題もあるし。Twitterもゲームプレイ中に自動的にタイムラインを更新したりはしていないし。たぶん無理だと思う。

無論、公式アプリが開発・配信されれば出来るようになる可能性はあるが、LINEに限らずスマホやPCで類似のサービスが今後出たとしても、この辺りはたぶん期待しない方がいいと思っている。

まとめ

これまでの感想と同様、

多機能とはいえ電話機であるスマホと、ゲーム機であるVitaは必要とされる機能やサービスが異なるワケで、単純な意味での「スマホとの比較は意味がない」

とは思っている。

でも、Vita発売から5年目の今でもやっぱり「Vitaを持ってないからいまいち違いが判らない。スマホとどれぐらい何が違うんだろう?」と疑問に持つ人は後を絶たない。いや、むしろ「今まで(手に入れるほどには)Vitaに興味を持っていなかった」という人が、今になって手に入れようとして情報を集めていたりするのであろうから、こういう比較もそういう人への一助になればいいかな?と、「あえてスマホと比較してみる」の視点で強引にまとめている。


まとめとしては前回と少し違って。

スマホでも出来る」が「Vitaでも出来る」になればいいなと思うが、スマホはハードウェアも毎年モデルチェンジするのに対し、Vitaは基本的にハードは変わらない。だから、Vitaの発売から5年目としてスマホと同じことが今後も出来る様になると考えない方がいいと思う。VitaにはVitaにしか出来ない事や良さがあるんだから。

と思っている。

これはVitaに対する諦めでは無く、スマホの進化の方向性と明らかに違う方向にVitaが進んでいると言う事をいいたかったりするし、どちらかといえば「期待」の意味である。


今回はこの辺で。

*1:PIM=Personal Information Manager。個人情報管理ツール。一般的にはアドレス帳と呼ばれるもの。

*2:初期型VitaWi-Fiモデル(PCH-1000)は出荷完了となっており、こちらは新型モデル(PCH-2000)に引き継がれている。