PSM終了のお知らせ(9月)
PlayStation Mobile コンテンツ配信および購入済みコンテンツの再ダウンロード終了のお知らせ
今年は早々からこの手のニュースが飛び交ってて、なかなか情報の更新が追いつかない。
一番の理由は自分の仕事が忙しくてアンテナが低いというか感度が弱くなっているからというか、そんな事情があるんだけど、この辺りの話を追いかけてきた身としては無視できない話で。
内容としては冒頭の話。ニュースとしては一日遅れの話。
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、PlayStation Mobile(PSM)のコンテンツ配信を2015年7月15日(水)*1に、アプリケーション内で購入できる追加コンテンツの配信および購入済みコンテンツの再ダウンロードを9月10日(木)をもって終了いたしますので、お知らせいたします。
という事らしい。個人的には少し残念だが、事情は判らなくもない。
PSMの経緯をこのブログの過去記事から追いかけるとこんな感じになる。
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こうやって見ると、2012年10月から開始されたPSMが今回の状況になるに至っては、実際のターニングポイントとして「Unity」への参加(2013-03-22)だったんだな、と。最終的に決定したのはその後だとしても、実質2年前のこの時からプランの一つとしてほぼ決まっていた流れなんだろう。*1
現時点で、欧米を中心としてPlayStationプラットフォームへのインディータイトルの参加はずいぶんと進んできているし、日本でもPS4が多いもののずいぶんと増えてきているし、その特集も公式サイトで行っている。
PS Love Indies!
マルチプラットフォームとしてVita対応のタイトルも含まれており、結果的にこちらが主流になったと考えられる。
ただし、基本的にはこれは「ゲーム」として考えた時の話。
PSMは、ゲーム以外にもツールなどの配信を期待されていたし、実際そういうアプリは結構あった。携帯機として「スマホとの共存」という形でそれらの拡充が計画にあったんだろうけど、スマホとの共存はむしろ差別化によって行われるべきとにでも考えというか戦略のシフトがあったのかな?と。
結果として「(Vitaは)ゲーム機である」という本来の立ち位置になった「ゲーム中心」として、PSMの展開は残念ながら今回の様な結果になってしまったんだろう。
少し、残念。
PS3やPS4への展開も期待していたけど、その夢はかなう事も無くなった。
VitaのPS Storeにあった「PSM」のタブが消える日も近い。
少し、寂しいかも。
それを目にした時には、きっと。
*1:「Unity for PlayStation Mobile」も、「PSMに持ってくる為」というより、「PSMから移行できる」という目的だったのかもしれない。特に根拠は無いけど。