Vitaタイトルとおまけの未来
あちこちで既に話題になっているので一日遅れなんだけど、昨日でPlayStation Vitaの発売から丸一年が経った。
そのお祭りとしてニュースがいくつかある訳だが、個人的にその中でとても興味深いと思ったことが2つあった。そのうちのひとつがプレゼント企画で、もう一つが今日の主題。
なお、Vitaの購入者と未購入者に向けた「プレゼント企画」というかキャンペーンについては、ニュースサイトとかで既に取り上げているのでいちいち紹介したりはしない。まぁ、リンクぐらいはしておいてあげてもいいけど?(ツンデレ)
PlayStation Vita 1周年感謝祭
プレゼントキャンペーン開催お知らせ
~おかげさまで1周年 みなさまへの感謝の気持ちを込めて~
さて。
このニュースとは別に昨日話題になっていた以下のニュースについて。
TALES OF HEARTS R Link Edition 数量限定生産
「テイルズ オブ ハーツ R クエスト クロック」プロダクトコード
TAILS OF HEARTS R 初回封入特典
"テイルズ オブ ハーツ R インフィニット エボルブ" プロダクトコード
これ。まぁ、個人的に「うわ、特典は別々なのかよ!」という気がしますが、そんなことよりも「こういう "おまけ" のあり方」というのは今までより強くなっていく、増えていくんだろうな?ということがハッキリと判った気がしたので。
今日はその話。
ゲームやアプリのおまけは他にもあるか?⇒ある
こういう特典については、別に前述のタイトルが初めてというワケではない。
過去に遡ってもいいんだけど、起源をどうこう言いたい訳ではないので直近のタイトルで上げてみると、以下のタイトルもそういうものだった。
Fate/stay night [Realta Nua]
購入特典は豪華クリエイター陣が集結した『とびたて!超時空とらぶる花札大作戦』!(中略)
さらにダブル特典として、PS2版の限定版特典だった、幻のPSP用ソフト『とびだせ!トラぶる花札道中記』もダウンロード可能。
ダウンロード版であればPSPのタイトルが動くという点でVitaの利点を生かした特典だったりとかするワケですし、他にも購入者特典ではないけど「トトリのアトリエ Plus」もPSP版の「PlayView」がダウンロードできるので有効活用していたりする。(ガストはシェルノサージュでもPlayViewのプロダクトコードを配布したり、購入者特典として活用してますね)
まとめ
上記の話は、Vitaに限っていなくて据え置きゲーム機でも携帯ゲーム機でも内容こそいろいろあれども結構前から行われてきた話。そういう意味で、画期的!とか珍しい!という話でもないんだけど、今回この話を書くにあたっては、ある意味で
「Vitaらしい特典の方向性としてはこれは収まりどころが良さそうだな」
と感じた次第。
というのも、今までのPSPなどはダウンロード販売はメインではなく、パッケージ版の購入がメイン層だった。この為、オンラインでの配信が前提となるプロダクトコードの特典や、PS Storeでの購入者特典などは出来たとしてもそれを主軸に置くことは難しかった。
オンライン接続率の高い据え置き機であるPS3などは、ダウンロード販売はメインではあるものの、配信できるゲームの種類には限りがあり、少なくともPSPのタイトルはPSPが無いと無理だったし、ゲーム機として「アプリの配布」もあまり現実的ではなかった気がする。
一方、Vitaの場合はもともとが携帯ゲーム機であり、ネットワーク依存型であることから、オンラインでのダウンロード販売はかなり主軸になっているので、この手の配信に対するシステム的な抵抗、ハードルは低い。また、携帯ゲーム機の利便性からゲームとアプリを両方動かせることで、おまけとしてのアプリ配信も出来るし、それ自体が各個人のVitaのカスタマイズ性を高めている、非常に「おまけ」として付加価値の高いものになるだろう。
ゲームのおまけにミニゲームというのもあり(ゲーム内でのミニゲームではなく、まったく別物としてのゲームという意味で)だと思うし、アプリというのもなかなか気が利いていると思う。内容如何によっては、今後も類似のものでも使いまわしは利くだろうし、ゲームの素材を上手く使うことで満足感の高いファンアイテムにもなりえるだろうし。*1
そして、(まだVitaにとってはこれからの部分でもあると思うけど)データ連携なども出来るようになるだろうし。そういう所が今の、これからのVitaの強みでもあるし。
今回の「クエスト クロック」は、それ自体がゲーム性を持つみたいだけど、「セーブデータ取り込み」などを使えば、ゲーム本編の進捗度合いに合わせてクロックの内容が変化するという作り方も十分に出来るだろうし、クロスセーブなどを使えばPS3などの据え置き機からの連動も出来る。それであればゲームのやりこみ要素がゲーム外に飛び出していくワケだから、今まで以上に楽しめる可能性も出てくる。また、オンラインを利用したコンテンツの拡充にも対応できるだろうし。
もちろん、アプリとはいえ作るのは関連グッズを作るよりは手間だろうから、それが主流になるとは思わない。でも、ゲームではないからこそ「オリジナル要素」はゲーム部分に任せて、汎用的な部分の機能を充実させたアプリの特典配信というのは、増えていく様な気がする。いろいろな形で。*2 *3
*1:例えば、クロックアプリならゲーム内の進行に合わせて仲間になったらキャラクターの誕生日やイベントを、本編のストーリーと無関係に見せたり出来るし、ミニゲームなら本編で手に入れたアイテムやキャラクター等をカード化して利用できるとか、ステージが増えるなんてのも出来るだろう。
*2:体験版とは違い、無料のアプリとして配信し、結果として本編に引き継いだり、逆に本編購入後にさらに楽しめたりの販促的なものも考えられる。今回のTOHRも体験版がそんな感じの内容になっている。
*3:妄想だけでいうのであれば、フォトカノ Kissの無料ARアプリが12/20、ARカードは12/28以降から配信予定となっているが、これも製品版発売後にクリアに合わせて利用キャラが増えるということも出来るかも。もっとも、これについてはモデルデータ量が多くなるからそれは厳しいだろうし、同じ内容が製品版自体にオマケ機能として付いてくる可能性が高いかも。初音ミクのProject DIVA f みたいに。