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ゲーム内めざまし時計とジュークボックス

今月末に発売が迫っている「初音ミク -Project DIVA- f」の最新情報が公式サイトに載っていた。

初音ミク -Project DIVA- f | DIVAルーム

「目覚まし時計」   ・・・ 設定した時間にアラームを鳴らします。好きな曲で目覚めることも。
「キッチンタイマー」 ・・・ 秒単位で設定できるタイマー。お料理などに便利。
「ジュークボックス」 ・・・ ゲーム収録曲の他、メモリーカードに保存したmp3を鑑賞可能。
「テレビ」      ・・・ リズムゲームの映像だけを鑑賞できる機能。プレイリストも作れます。

その中で、個人的に最も興味深かったのは「目覚まし時計」という存在。その次が「ジュークボックス」だ。

いや、私が起きられないから目覚まし時計がちょうど欲しかった!とかそういう話ではなくて、Vitaには「めざまし同盟」という標準ではないものの無料のダウンロードアプリがありながら、別のアプリ、いやゲーム内アプリとして目覚まし時計が実装される問いうことに驚いたのだ。

初音ミクというキャラクターと、目覚まし時計という組み合わせ自体には驚きはそれほど無い。

というか、私の場合はすでに個人的にスマホの方で「KAITO CLOCK」というアプリを目覚まし代わりに使っていたりするぐらいなので、別に驚かないというか、むしろうれしいというか。なぜKAITOなのか?というところは気にしないように。

そんなワケで、今日はこの辺りの話をまとめてみる。って、いつもまとまってないけど。

おさらいとしての「めざまし同盟」

めざまし同盟については、以前記事を書いたことがある。

この中で「使わないと思う」と書いていたりしているが、実は未だアンインストールせずに普通のアラームクロックとして使っていたりする。同盟としてのめざまし設定はしていないし、基本的に起動もしていないが、毎日定時にアラームが鳴るように設定してあって、それはそれで重宝していたりする。

そんな中で、あらためて「めざまし同盟」の機能をおさらいしてみると、

めざまし同盟の特徴
  • ゲームモードで起動される
  • 起動したままにしていないとネットワーク目覚まし(同盟めざまし)は使えない
  • 他のアプリ/ゲーム起動中の場合はアラームとして機能する
  • キャラクタークロックとしてデザインを変えて常設時計にすることも出来る

他にも特徴はあるとしても、今回話す内容としての関連はこんなところ。

自分としては、ゲームで遊ぶことが多い為にいちいちめざまし同盟を起動してから寝るという事が面倒だった為、ネットワークを使った目覚ましは諦めているのが現状。でも、アラームとして使えるのでありがたいとは思ってる。

DIVAルームの目覚まし時計の妄想

未だ発売前だし正確な情報が無く、単なる予想というか妄想になっちゃうんだけど、こんなことが出来たらうれしいよね?みたいな。

DIVAルームの目覚まし時計の妄想
  • 常設キャラクター時計として使える
  • 好きなキャラクターに起こしてもらえる
  • 好きなキャラクターを起こしてあげられる

この一番最後がポイントなんだけど、めざまし同盟は自分でネットワーク上の誰かを起こすということを一つの助け合い、ソーシャルネットワークとしてデザインしていて、これはこれで良いと思っている。誰かの為になった!という達成感というか満足感もあるしね。起こしてあげるという同盟関係の中で。

そういう意味では、ネットワーク上の誰かを起こす・・・ではないかもしれないけど、目覚まし時計をセットして自分が起きて、ゲーム上のキャラクターとはいえ寝坊している相手を起こすことで高感度があがったりするというゲーム性はあっても面白いと思う。

もちろん、起こされた場合はすぐに起きれば高感度があがり、なかなか起きないと下がるとか。

起こす起こされるという感覚をゲーム化するという意味では、めざまし同盟と近いし、そういう要素があったら面白いかな?と思った。

ちょっと期待してみたり。

外部データが再生できるジュークボックス

PSPの感覚だと「あたりまえ」に読み飛ばしてしまいそうな部分ではあるんだけど、Vitaとして考えると「おっ?」という部分がここ。

Vitaはメモリ管理が非常に厳しくって、自分のアプリ以外の領域にデータを書き出したりとかアクセスをするというのが非常に難しい。というか、基本的に出来ない。PSPはアプリとデータが完全に分離していたのでこの辺りは非常に楽だったんだけど。*1

なので、動画や音楽ファイルなどはビデオやミュージックなどの標準アプリが、コンテンツ管理アシスタントから受け取ってその管理を一元的に行っているワケで、単純には外部アプリがこれらのファイルを直接アクセスすることは出来ない。

だけど、今回この機能説明を見ると「メモリーカードに保存したmp3」と具体的に書いてあり、つまり標準アプリ経由でファイルを受け取っているということを意味している。

これ、未だ発表されていない次の機能の実現性をしれっと公開していることになるんじゃないだろうか。

エディットは好きな音楽が利用できるのは確定的に

DIVAの一つの特徴としてあげられるものの一つが「エディット機能」。

先にも書いたとおり、PSPのときは音楽ファイルの再生、準備は特に難しいことなんか無かったし、それを利用することも当たり前のように出来たんだけど、Vitaの場合は工夫が必要だったハズだ。

だが、DIVAルームの「ジュークボックス」で出来ると言っている以上、「エディット機能」でも出来るのは間違いないだろう。

好きなmp3のデータを用意し、その音楽でエディットをする。そのエディットデータを(たぶんセガがサーバーを用意するのだと思うけど)オンラインにアップデートしてみんなで交換しあうという。

まだエディット機能の画面などは一切公開されていないので、具体的にどういうことが出来るのかはわからないが、たぶん間違いなく自分の好きな曲で好きなように作れるんだろうな、と確信した。

まとめ

そういえば、昨日公開されたオープニングのムービー内で「アップロード」のボタンが大きく表示されていたのに少し驚いた。

何を「アップロード」していたのかは判らないけれども、それはつまり「エディットデータをみんなでアップデートしあえるよ」ということだと思うし、またオープニングテーマ曲である「ODDS&ENDS」もPVの中で動画投稿をしていると思えるシーンがある。

これは楽しみだなぁ。

ただ、問題点が2つある。

1つはエディットデータは公開できるとしても、肝心の音声ファイルはアップロードできないはずであるということ。当然、収録曲であればそのまま使えるんだろうけど、そうでなければ残念ながら「各自が用意しないとならない」となるだろう。

とはいえ、楽曲作成者自身が公開しているMP3データがダウンロードできる場合もあるし、エディットデータを作成する際に、楽曲の出元に配慮する形で公開を行えば、(各自が用意するという手間はあるにしろ)問題は無いだろう。

そして、もう1つの問題はそのMP3データはVita単独ではダウンロードが難しいということ。現在のVitaのブラウザでは音楽データや動画データのダウンロードは(単純には)出来ない。画像は出来るんだけど、たしかその2つは出来なかったと思う。

(訂正 8/9 21時20分頃)
MP3はサイト側がダウンロードできる形にしてあれば、Vita単独で出来たですね。下の段落も含めて訂正します。PSStoreから購入するというのは当然出来るので残します。

となると、パソコンから転送する方法以外にVita単独でダウンロードするにはPSStoreで購入するしかない。

そういう割り切ったデータ配信の仕組みとしているならばそれはそれで良いと思うんだけど、PSStore以外からでも単独で用意できる仕組みは欲しいかな?と思ってみたり。(削除 8/9)


あと、ついでの話なんだけど。

今回の「ジュークボックス」の機能を単純に考えると、これだけ別に作りこんだアプリ、標準アプリの「ミュージック」以外のインターフェイスを持つ「外部アプリケーションとしての音楽再生アプリ」の作成と提供が可能だ、ということを示唆しているし、その登場も遠くは無いのかもしれない。

「標準アプリ使いづれー」

という意見も出る中、(データアクセスとして標準アプリを経由することになるのかも知れないけど)操作性の良いアプリが登場する可能性はかなり高い。それが、無料になるのか優良になるのかはわからないが、たぶんそれはきっとPSM (PlayStation Moblie) が活性化していく中で出てくるだろうと期待できる。

もっとも、その前に「めざまし同盟で好きな音楽で起きられるパッチまだ?」要望も可能だということだと気付いたり気付かなかったり。

*1:楽と言うのは言いすぎか。Vitaが全くできない中、分離されていた事で自分以外のアプリがデータアクセスするという事が可能だったという話。この仕組みにより、「前作からのデータ引継」なんかが実現できていた。Vitaでは現時点でそれは難しい。