みた、こと。きいた、こと。

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スマホで出来てVitaで出来ないこと? (Ver.2.00)

追記(2016/4/8)
Ver.3.60対応版で記事を起こし直しました。2015年の変動を反映しました。⇒ スマホで出来てVitaで出来ないこと? (Ver.3.60)
追記(2013/12/26)
Ver.3.00対応版で記事を起こし直しました。メディアプレイヤーとしての視点も追加したのでご確認ください。⇒ スマホで出来てVitaで出来ないこと? (Ver.3.00)

まだVitaが発売されてから3カ月程度しかたっていなかった頃、表題の様な内容で記事を書いた。それが上の「関連記事」。その時の書き出しは下記の通りだったが、この感想は基本的に今でも変わっていない。

Vitaについては、見た目のデザインはPSPと大きく違わないように見えて、その中身的にはゲーム機というよりスマホとして考えた方がシックリくるんだよな~というのが実感。

先日のメジャーバージョンアップ 2.00 も含め、この11カ月で Vita は大きく進化した。その進化の方向はスマホに近付いたと言えるかも知れないが、無論ここから先、より携帯ゲーム機らしい、Vitaらしい進化はまだ続いていくと信じている。

そういう意味で、いいタイミングなので前回と同じ形式、項目(+α)で比較してみる。

なお、前回と同様「特定のスマホとの比較ではない」という点にはご留意いただきたい。だって、スマホ種類多すぎなんだもん。


ケータイとしての比較

ケータイ電話機としての機能で比較してみる。まず、基本的な部分から。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
電話機能 ○ 公衆回線 Skype 4/25~*1
電話帳 ○ アドレス帳 △ フレンド機能 PIM管理は出来ない*2
メール機能 ○ キャリアメール IMAP/POP3 Ver.2.00~
振動機能 ○ 設定可能 × 不可 バイブレーション機能なし
機内モード △ 機種による ○ 全通信停止 マナーモードとは別
名刺交換 ○ 可能 △ みんいつ アドホックによる交換可能

前回は「Vitaは電話機じゃないので、基本的に×」だったんだが、電話番号がないことと電話帳/名刺管理が出来ないことを除けばかなりスマホに近付いた印象。Skypeにクレジットカードの登録が出来る人であれば、経由して固定電話や携帯電話と通話することも出来る。

そして、そもそもの通信機能(電話以外)はというと、

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
データ通信 LTE/3G △ 3G 3Gモデルで契約時のみ
Wi-Fi通信 ○ b/g/n ○ b/g/n IEEE802.11b/g/nの意味
アドホック通信 × なし ○ ゲーム時 PSPとの互換あり
Bluetooth通信 ○ 対応可能 ○ 対応可能 対応プロファイル制限あり
赤外線通信 ○ 可能 × 不可 赤外線ポートなし

新型が出たわけではないので変わるはずはないんだけど、通信機能としては十分に充実していると言っていいだろう。

唯一の欠点という意味では「データ通信が3Gまで」なので、今後3G通信の契約でより通信量の制限のないプランが出てくれることを望むしかないという形か。(でなければテザリングで逃げるしかない)


カメラ/地図などの便利ツールとしての比較

多機能化が進む日本のケータイ事情的なところでの機能比較。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
ブラウザ ○ あり ○ あり Ver.2.00~使い勝手向上
Flash対応 △ 一部可 × 不可 ブラウザ非対応
カレンダー ○ あり × なし スケジュール/ToDoとは別
スケジュール ○ あり △ なし 4/19~勇者のきろくで対応
電卓 ○ あり × なし  
メモ帳 ○ あり × なし  
目覚まし ○ あり ○ あり 4/19~めざまし同盟
カメラ(写真) ○ 可能 ○ 可能 ズーム不可
カメラ(動画) ○ 可能 ○ 可能 ズーム不可
バーコードリーダ ○ 可能 △ 一部可 ゲームにより対応
画像編集 ○ あり ○ あり 4/19~ペイントパークで対応
位置情報 GPSあり ○ 3G/GPS Wi-Fi版でも取得は可能
地図 ○ 地図アプリ ○ マップ Ver.1.60~対応
交通情報 △ アプリにより ○ マップ Ver.1.60~対応
天気情報 △ アプリにより △ マップ Ver.2.00~対応。予報なし
動画再生 ○ 可能 ○ 可能 PSStore購入可能
ワンセグ △ 機種により × 不可 torne転送の番組視聴
音楽再生 ○ 可能 ○ 可能 コンテンツ管理での転送
音声録音 △ 音声メモ × なし マイクはあり
電子書籍 ○ 可能 ○ 可能 10/11~Reader開始
アプリストア ○ OSにより ○ PSStore Ver.1.80~PSM対応
オサイフ △ 機種により × 不可 IC機能なし

残念ながら、相変わらずスマホガラケーで必要アプリの上位に必ず入る「スケジュール、タスク管理、ToDo管理と呼ばれる類のアプリ」については、機能不足の感は否めない。

またあって当たり前的な「電卓、メモ帳」などもなく、便利ツールという意味合いではかなり遅れがあると感じているが、これらは既にDeveloper登録が始まったPSM(PlayStation Mobile)でアプリが次々出てくるであろう事を考えれば、むしろこれからがお楽しみと云えそうだ。

スマホもアプリを好みでダウンロードしてカスタマイズするのが楽しみの一つ。

そういう意味で、ここはこれからに期待したい。

追記(2013/9/9)
Flash Playerの対応については、Adobe社が携帯端末向け(ゲーム機に限らず)のバージョンアップを行っていない為、今後の対応については期待できないというか、無いというか、基本的にはHTML5での対応が前提になると思われる。
追記(2013/10/18)
ブラウザは、PSPのそれと比べるとずいぶん使い勝手が良くなっているし、操作性という点でも画面が横長だったり、物理キーが使えるなどの理由でスマホより扱いやすい場合がある。ただ、スマホに比べてブラウザ自体が使えるメモリサイズに制限があるため、ゲームを起動しながらの利用や、タブを複数開いての利用の場合には限界があるのであまり期待しすぎないほうが良い。このメモリの話は以前記事に書いたのでそちらを参照のこと。⇒Vitaブラウザのメモリ上限値 (Ver.2.00)

コミュニケーションツールとしての比較

電話機能以外でのコミュニケーション、コンタクトツールとして見た場合の比較。

機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
音声チャット △ 機種により ○ パーティー フレンド登録が必要
テキストチャット △ 機種により ○ パーティー フレンド登録が必要
ダイレクトメッセージ △ 機種により ○ あり グループメッセージングで対応可能
フレンド登録 × 概念なし ○ フレンド他 各ゲーム内外で可能
アクティビティー × 概念なし ○ フレンド 非公開設定可能
トロフィー × 概念なし ○ トロフィー ゲーム進捗状況の公開

最近のスマホ人気アプリを上げろと言われれば筆頭は「LINE」だったりするし、コミュニケーションツールは非常に大事な要素。

ピンポイントな意味で「LINE」はないワケだが、携帯ゲーム機として考えるとかなり充実している。もっとも、PSNというクローズドな環境なので、オープンとは云えない部分はあるけど。

なので、ここは前回と同じく「Vita側が有利な評価」になっている点はご注意いただきたい。


SNS対応状況での比較

最後にスマホを手放せない理由にも上がる「SNS」の対応状況。一部前段までと重複する部分もあるが気にしない。

サービス種 機能名 スマホ PS Vita Vita補足説明
SNS Twitter ○ 公式 ○ 公式 アカウント作成は不可
SNS Facebook ○ 公式 ○ 公式 4/3~対応済み
SNS mixi ○ 公式 × 未対応 対応予定なし
SNS Google+ ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
電話 Skype ○ 公式 ○ 公式 4/25~音声/動画
電話 LINE ○ 公式 × 未対応 対応予定なし
画像 Flicker ○ 公式 ○ 対応 アカウント作成は不可
画像 pixiv ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
動画 ニコニコ動画 ○ 公式 ○ 公式 アカウント作成不可
動画 Youtube ○ 対応 ○ 公式 6/28~ Flash再生不可
GPS fourquare ○ 対応 ○ 公式 4/3~ 対応済み
ゲーム PSN(SEN) △ ブラウザ ○ 対応 必須。初回起動時作成/登録
ゲーム GREE ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
ゲーム モバゲ ○ 対応 × 未対応 対応予定なし
  • 広義には上記は全てSNSに分類されますが、日記や個人間連絡が主となるサービスについてサービス種を「SNS」としています。

Vita発売当初は、iOSAndroidとプラットフォームと比べて、対応サービスが少なかったが、この11ヵ月でだいぶ増えた。ただ、Youtubeニコニコ動画は動画の投稿には対応していないなど、機能不足な所はまだまだ多い。


まとめ

前回も書いたが、スマホとの比較は意味がないとは判っているが、今回も「あえてスマホと比較してみると」という点で無理やりまとめてみた。

発売当初から、バージョンアップやアプリの配信がされる度に出来ることは少しづつだけども増えていっている。いまだにゲームが少ないという人もいるが、ゲームだけできればいいではないと思っており、その意味としては「ゲームも生活の一部であり、ゲームを通じて誰かと繋がることも多い」と考えているから。

今回のバージョンアップで前回とは今後進んでいく方向はまた違ってきた様にも感じるし、それもまた楽しみになった。

スマホでも出来る」は、逆にいえば「Vitaでも出来る」になればいいし、その先として「Vitaにはできるけどスマホには出来ないこと」はもっと、もっともっと増えていいと思う。

それを期待していきたい。

*1:Vitaは通話用電話番号を持たない。

*2:PIM=Personal Information Manager。個人情報管理ツール。一般的にはアドレス帳と呼ばれるもの。