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オンラインストレージの対応の意味と希望 (Ver.2.00)

PlayStation Vitaのシステムソフトウェアが Ver.2.00 になった。もう約1年使ってきた身としては「これはスゲェ!」と大喜びなワケですが、使ってなかった人にしてみれば「何を喜んでるんだ」という程度のことなんだろう。

でもいいもん。楽しいんだから。

さて。

今回のバージョンアップはかなりさまざまな部分で変更されてるんだけど、その中でも最も注目度が高いのが「PCとのWi-Fi接続」だろう。実際、どういう風になるんだろう?と、思っていた。

なので、今回はそこの「簡単な説明」と「個人的な妄想」を書き連ねてみたい。


コンテンツ管理とアシスタントの関係について

Vitaを使っていて「コンテンツ管理」を知らない人は少ないだろう。「いない」と言い切れないのがアレなんだけど。

ただ、ここで紛らわしいのがこの名前で存在するものが2つあることだ。

コンテンツ管理
Vita上で動作する標準アプリケーション。アシスタントに対してデータの転送(送受信)の制御を行うための管理ツール。転送するデータ種類の選択や、接続先の設定/変更も行う。
コンテンツ管理アシスタント
PC (Win/Mac) 上で動作するサービスアプリケーション。データの保存先フォルダの指定程度しか設定項目はなく、基本的に操作はない。要インストール。*1

あ、「アシスタントってそういう意味か!」と分かってもらえればそれでいいんだけど、基本的にVitaはデータのバックアップなどで外部(PC,PS3)と接続する場合はかならずこの「コンテンツ管理」と「コンテンツ管理アシスタント」のペアでお世話にならなくてはならないのだ。

ここ、意外とごっちゃになっている人がいるらしい。

この2つの違いを理解していると、ここから先の話は意外と分かりやすいと思う。

なお、紛らわしいので以下については「コンテンツ管理アシスタント」はすべて「アシスタント」と表現する。


Vitaとコンテンツ管理と接続方法

Vitaで「コンテンツ管理」を使うには「アシスタント」と接続されている状態でなければならない。

ここは当たり前の話。

では、どうやって接続するのか?は、今までは「USBによるケーブル接続」しかその方法が無かった。

わざわざ絵にする必要が無いから文字で書くと、

図A.有線による接続方法

コンテンツ管理(Vita)⇒USBケーブル⇒アシスタント(PC)

すごくシンプル。そして、今まではこれしか方法が無かったのだ。


今回、Ver.2.00になり「PCとの無線接続」が出来るようになった。

わざわざ絵にする必要が無いから文字で書くと、

図B.無線による接続方法

コンテンツ管理(Vita)⇒Wi-Fi(無線)⇒アシスタント(PC)

となる。だが、これは若干間違いである。なぜならば、Vita側は無線LAN(Wi-Fi)での接続ではあるが、PC側はWi-Fiである必要はないからだ。

そういう意味では、単純には2種類になる。

図C.無線による接続方法・詳細

(1) コンテンツ管理(Vita)⇒Wi-Fi(無線)⇒
  無線LANルータ⇒Wi-Fi(無線)⇒アシスタント(PC)
(2) コンテンツ管理(Vita)⇒Wi-Fi(無線)⇒
  無線LANルータ⇒LANケーブル⇒アシスタント(PC)

と。試していないが、PCを無線LANルータ代わりに直接アクセスポイントとして接続している場合も使えると思うが、この場合は先の図Bの形が正しいことになる。

Vitaを購入するときに無線LANルーターを購入または事前にあるもので準備する人は多いと思うが、その設定がされており、同じ無線LANルータ上にPCがいれば、基本的に接続できるといえる。追加で何かを準備したりとかは通常は不要でそのまま利用できる。


なお、コンテンツ管理とアシスタントの双方については、同一LAN上に存在していれば勝手に探し出すので、特に設定の必要はない。*2

ついでにいえば、アシスタントが入っている複数のPCがある場合でも、コンテンツ管理で接続先を指定するので問題ないし、逆にコンテンツ管理が複数あっても、アシスタントはどちらか一つとしか(同時には)接続されないので問題はなさそう。


オンラインストレージの対応

今回のVer.2.00からPlayStation Plusに対応していて、コンテンツ管理の接続先に「オンラインストレージ」を選択できるようになった。この「オンラインストレージ」は「PlayStation Plus」のサービスで利用できるソニーのサーバになる。

ここまでの説明と合わせていうならば、「アシスタント(オンラインストレージ)」という事になる。


そう。あくまでも、アシスタントなのだ。

だから、図で書くと同じような絵が描ける。文字だけど。

図D.オンラインストレージによる接続方法

コンテンツ管理(Vita)⇒Wi-Fi(無線)⇒アシスタント(オンラインストレージ)

となる。当然、各家庭の環境でWi-Fiの部分とオンラインストレージまでのルートはそれはそれは違うんだろうけど、考え方的には「あ、おなじなんだ」と分かってもらえればよくて。


そう。だから、前述のWi-FiによるPCとの接続が出来てしまうと、正直「オンラインストレージ」を手に入れたような錯覚になる。

保存先が自宅内のPCか、自宅外のサーバになるかだけの違いなのだ。


実際に保存できるデータの種類は違うんだけど(これはまた別の機会に)


まとめ(オンラインストレージの展望と希望)

実は、今回のこの仕組みを理解して、真っ先に思いついたのは

「これ、nasne でもいけんじゃね?」

だった。PCのアシスタントをコンテンツ管理が勝手に探すのと同じように、nasne 側にもアシスタントとなるものが入っていれば、当然同じことが出来るようになる。

nasne については、年末ぐらいまでに Vitaの対応 が噂されているが、今のところの話は「torne」での対応。

でも、コンテンツ管理も対応できるんじゃね?というか、するよね?これ・・・と思った。


っていうか、して欲しいと思う。


別に PlayStation Plus は不要とかそういう話ではないが、オンラインバックアップがしたい人が必ず月額を払わなければならないというのはちょっとナンセンスだと思っている。特に家族が2人、4人とVitaを持ち寄って楽しむ場合、それぞれのアカウントで PlayStation Plus を利用するのはかなりの家計的な負担になるだろうし。

ゲームやセーブデータの共有とかは当然出来なくて仕方ないとしても、写真やVitaで撮った動画などは共有できる家庭内の仕組みはもっと手軽になってほしいと思うし、nasneであれば Vita 以外の機器とも繋がれるワケだし。


実は。


コンテンツ管理の画面を見たときに思った。

「オンラインストレージ」

とわざわざ書いてあることに。これが、PlayStation Plus の為だけであれば、そういう書き方もできたハズだ。

「バックアップサーバ」なり「PS+サーバ」なり。

だが、かなり一般的な言葉として「オンラインストレージ」と書いていある。


今は当然「PlayStation Plus」しか選べないけれど、実はそのうちここは他のものも入るようになるんじゃないかな?と思ったりもした。

相変わらず妄想だけど。

*1:PS3にもコンテンツ管理アシスタントとなる同様のサービスアプリケーションがあるが、こちらは特にインストールの必要はない。

*2:初回接続時に機器認証の数字の入力を求められるが、これはセキュリティー的な意味合いであり、設定後は勝手につなげてくれる。