「めざまし同盟」のその後と緊張感
その内に第三弾として「勇者のきろく」のレビューを書きたいと思いつつ、なんとなく書きたいことがまとまってない今日この頃。まぁ、これについても細々と使っているので、そのうち、かく。
で、今日の本題。
その後の「めざまし同盟」の利用状況(自分)を書いておきたい。使い道とかそういう所をいろいろ考え直してみて。
あくまでも、私自身の利用状況のまとめであり、これしか使い道が無い訳ではない。ただ、どう付き合っていけばいいのか判らなかったなりにも、ツールというかアプリとして考えたときに、割り切れば使える点が出てきたので、これについてまとめておきたいと思った次第。
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時報としては利用価値あり
残念ながらToDoとかスケジューラーという扱いではないので、登録できる個数こそ限られているものの、いわゆる「時報」というか「特定の時間を示すアラーム」としては、そこそこ使い道はある。
例えば、長時間Vitaで遊んでいても、「寝る時間は0時!」と決めていたのであれば、自分が時計を見ていなくても、それを気にしなくてもゲーム画面中に割り込んでアナウンスしてくれる。
ただし、問題があって、
- メッセージの表示が優先される
- メッセージの内容は固定。任意の設定、登録は出来ない
- ゲーム音よりアラーム音が優先され、ゲームは一時的にミュートになる
- ゲームはそのまま継続しているので操作は可能
- オンライン中でもプレイは続行されている
- そして鳴り終わるまで止められない
である。
いつも19時にTVを見ているとか、ご飯の時間だとか。特定の時間を強制的に自分に知らせたい場合には、これでOKかも知れない。
なお、この機能はシングルモードでもネットワークモードでも同じように動作し、「めざまし同盟の起動状態如何に関わりなく通知」される。ゲームと平行して起動、LiveAreaに事前に動かしておくなどの必要はありません。
いわゆる、バックグラウンドモードという奴です。
ラーメンタイマーとしてはオフラインでのみ有効
キッチンタイマーというかラーメンタイマーとしては、時間の設定も含めて手軽だと言う点で、わざわざスマホを手に取るまでもなく、必要なときにそこにあるという便利ツールとして使い勝手はいい。
ただし、やっぱり問題があって、
- ゲームのオンラインプレイ時は一旦接続が切れる
- めざまし同盟の仕様というより、Vitaの仕様。オンラインプレイ中のゲーム画面から、PSボタンを押してLiveAreaに移動すると、ゲーム自体は中断扱いになる為、一旦ネットワークは切断になります
- あとは上と一緒
である。
そういえば、こちらも「起動状態の如何に関わりなく通知」される模様。
つまり、ラーメンタイマー、キッチンタイマーとして設定した後、めざまし同盟自体は終了(ペラッとめくっての意味)していても、通知はされるみたい。やはりバックグラウンドモードでの起動というか。
携帯ゲーム機なので、台所だろうがトイレだろうがベッドの中だろうが。お風呂を除けば比較的どこにでも持ち歩けるという点で、タイマーがあるのは結構便利だ。当然、洗濯機やお風呂のお湯入れの時間をタイマーでセットして、それまでゲームに集中する!という事も出来る。タイマーメッセージ表示の割り込み自体はかなり強引なので。
胸ポケットに入れて持ち歩けるスマホでタイマーをセットした方が、生活の実態としては使い勝手がいいだろうけど、ゲーム中心で生活している人もいるし、こういう使い方は別にあってもいい気がする。
ただし、前にも書いたけどオンラインゲームで遊んでいる時に、タイマーをセットするためにPSボタンを一度押すという事はNGだ。みんなといっしょぐらいゆるいオンラインならともかく、リアルタイムの接続を要するゲームの場合は、この操作でゲーム側は中断扱いになり、強制的にネットワークが切断される。相手がいるオンラインプレイを考えると、これはさすがに注意するべき点だ。
もっとも、食事をラーメンで済ませたいぐらい余裕がないときというのは、往々にしてソロで遊んでいる時より、オンラインで誰かと一緒に遊んでいる時なので、そういう意味では少し残念ではある。
目覚まし時計としては利用可能
「めざまし同盟」というからには、目覚まし時計として使えなくてどうするのか?!という話はあるワケで、この点については比較的ちゃんと使える。
起動自体は、最初の段落の「時報としては利用価値あり」に書いた通り、特にLiveAreaまで起動していなくてもアラームは鳴る。また、電源はスタンバイ状態であれば、アラームが鳴りつつ画面も表示され、「めざまし同盟を起動するか?」の確認画面が表示され、これを操作することで音は鳴り止む。
そういう意味で、一応は「目覚まし時計」としては使える。
ただ、この未起動の状態からのアラームについては、当然の如く事前に登録しておいた時間で通知として鳴っているだけなので、「めざまし同盟」の売りである「ネットワーク目覚まし」的な使い方は出来ない。
ネットワーク目覚ましは使わず
で、結局。
予想通りというか、やっぱりというか。自分としては目覚まし時計としてと、時報としては使ってはいるものの、「ネットワーク目覚まし」という形では全く利用しなくなった。
ネットワーク目覚ましとして設定してある時間についても、めざまし同盟を起動していない状態であれば、通常の時報と変わらない形でアラームは鳴るので、起きるという事だけに意味を絞れば結果的にその使い方で十分と言うか。
つまり、「寝る前にめざまし同盟をちゃんと起動しているか?」については、「いいえ」という回答になる。
いちいちゲームを終了し、アプリを起動して切り換えてから寝るってのが自分にとっては面倒だからだ。
相手の状態が不明確なネットワーク目覚まし
めざまし同盟は、基本的に「同じ時間にタイマーをセットした人同士を繋ぐソーシャルアプリ」である。
「いちいちアプリを起動するのがメンドクサイ」と前段で書いたばかりだが、このアプリの特性を考えると、このアクション自体には意味があることがわかってきた。
これ、「私はこの時間に起きる心構え、準備があります。同じ人、一緒に起きませんか?」という一種の宣言なのである。
相手があってのソーシャル。相手の都合を考えず、自分の都合で便利さを追求したり強調する人は、結果としてはソーシャルに合わない。なので、面倒だからと「勝手に設定してくれればいいのに」と言っていると、自分が準備できているかいないかに関わらず設定されてしまうことになり、「起こしてくれる人に迷惑をかける」という事になるのだ。
そう。
「仮にネットワーク目覚ましを使ったからといって、相手が起きるとは限らない。」
という大前提となる問題が存在し、この問題を極力排除する為にも「自己申告」となるアクションを定義するという事が必要だったとも考えられる。
「同盟を組める条件」が、「めざまし同盟を起動中のまま寝ている人」(自己申告)に限定されている事で、起こすこと、起こされること自体に「相手が存在しない」というリスクが低減できるのだ。
だが、それはあくまでも低減の話。全く無くす事は出来ない。
例えば、AC充電しっぱなしでかつ、めざまし同盟起動しっぱなし(常設時計としての利用)で、どこかに行っている人(緊急の用事で自宅や自室にいない。既に起きて別の部屋に移動など)は、それを設定したときとは事情が異なり、ネットワーク越しにどんなに頑張ってゲキレイをしても成功しない。
そんな相手の事情までは見れないので、起こした努力が報われないということもありえる。
単なる寝ぼすけさんで起きないだけの可能性もあるけど。もちろん。
常設時計としての使い道は人によりあり
AC電源での充電時のみに限られますが、専用スタンド、クレードルを利用している場合には「常設時計」として利用するのは比較的利用価値は高そうかな?と。
ただ。
ハッキリ言って。
充電する際にいちいち「めざまし同盟」を起動してから・・・というのは面倒以外の何者でもなく。
それこそ、スクリーンセーバーみたいに「一定時間経過後に自動表示」とかならクレードルを利用している人にはそれなりにメリットがありそうですが、前段の様な問題も出てくる可能性がある。
いや、むしろ「クレードルはイオンちゃん(シェルノサージュ)の為に買った!」とか「サムドラ(またはみんなといっしょ)が常時起動に決まってるだろうjk」とか「どうせなら時計じゃなくてメッセージとかの通知が一瞬ではなく、最新で表示される方がありがたい」という人もいると思うので、常設時計としての需要もどうなのか?と思うところもある。
将来的に、おまけとして最初から付いてきた「GRAVITY DAZE」のカスタムスキンみたいなものが、DLCとして配信されていくのなら、「お気に入りのキャラクター時計」として常設時計の利用価値は出てくるかもしれない。
最近、PS Vita本体の前面をカバーする「特典保護フィルム」も沢山出てきているし、これとデザインを合わせた形のカスタムスキンであれば、使う人も出てきそうな気がする。単なる壁紙ではなく、アニメーション時計としての価値として。
まとめ
めざまし同盟については、自分なりにやっと付き合い方が判ってきたが、判ればわかるほど「この程度ならダウンロードアプリじゃなくて標準アプリで欲しいなぁ」と思ってしまう。その方がかなり割り切って使えると思うし、むしろゲームなどの他のアプリからの/アプリへの連動もしやすくて良いと思うんだけど。いろいろと。
今回、改めてまとめてみて。この「めざまし同盟」は1つのキーワード「緊張感」という言葉で言い表せるような気がしてきた。
目覚まし時計をセットするのはどういう時か?
遠足やイベントの時はかなり有効だ。いや、むしろ緊張感から寝られなくなり、鳴る前に起きちゃうこともあるけど有効な時だ。
だけど、毎日の場合は違う。目覚まし時計を買った最初の数日は目覚ましが鳴る前に起きたりするけど、気が付くと起きられなくなる。緊張感を失っているからだ。
この目覚ましをソーシャル化し、「相手がいる」という事を(適度な)「緊張感」に変え、目を覚ましやすくするという1つのコンセプトなんだな?という事をやっと理解してきたと言うかなんていうか。
そういう意味で、現在の仕様である「めざまし同盟を起動しておく必要がある」というのも、「自分から起きることの宣言」であり、1つの適度な緊張感を生み出す事に繋がっている大事なプロセス、アクションになっている気がした。
また、1つのソーシャルネットワークとして繋ぐには、それぐらいの覚悟とマメさがある人同士を篩い分けると言う意味で、これはこれでありなのかな?と、感じ始めた。
最も、それぐらいのマメさがある人なら、誰かに起こしてもらわなくても起きられる人な気がするけど。
私とは違って。