Vitaの「動作モード」の概念について
というと、なんか難しそうな話に聞こえるけど、自分としては別にVitaがどういう風に動いているのかなんて知りようがなく、ただ使っているうちに感じた「動作モード」のようなものの違いをまとめてみたいと思う。
で、だ。動作モードという感じで整理すると、以下の5つのモードがある。動いていない状態もあるけど。
- 無停止モード
- 通常モード
- スリープモード
- スタンバイモード
- 電源断モード
だ。この内、上3つは「動作中」となり、下2つは「停止中」の扱いになる。
これらについて、上のモード名なども自分の体感で勝手につけたもので、特にマニュアルなどに記載があるワケではないので、あくまでもこの話の中だけのものとして考えてもらえればいいと思う。
そして、使っている時に「今、どのモードなのかな~」が考えられると、その後の対応もなんとなくしやすくなるんじゃないかと思う。
なお、もちろんこれ以外の状態もイレギュラーの場合も含めてあるが、上記5つはノーマル状態であり、イレギュラー、不具合による動作ではないことに注意されたし。
無停止モード
一般的なこの手の機器だと「省電力設定」を「省電力にしない」とか「OFF」みたいな感じで、常時点けっ放し!みたいなのもそれほど珍しくはない。
が、Vitaの特徴として有機ELがあり、この為なのかエコロジー設計なのか、これが基本的には必ず省電力になるように設計されている。「設定」の「省電力設定」には「自動スタンバイ」の項目しかなく、このオプションも「1分後/3分後/5分後」の3つ(Ver.1.66より変更)「1分後/3分後/5分後/10分後」の4つからしか選べないようになっている。
しかも、かって来たばかりの初期値は「1分後」なので、気づくと画面が消えている。それについてはスタンバイモードで改めて話をするとして、では絶対に出来ないのか?というと、アプリケーションによっては出来る。個人の設定では出来ないけど。
ここでいう「無停止モード」とは、ボタンも画面も全く触っていないのに、この設定の時間を越えてスタンバイにならない状態のこと。単純に「常時起動モード」と言ってもいいかも知れない。
具体的には「ビデオ」などで動画再生中の場合。2時間でも3時間でも動作する。
このモード、普通に考えると一番わかりやすいんだけど、Vitaに関してはこれが通常モードではない限定的なモードなので、「かなり例外的なモードだ」と思っていた方がいい。
余談として、このモードで上部電源ボタンを押下すると、強制的にスタンバイモードになる。
通常モード
普通に使っているときのモード。ゲームの場合も、だいたいこのモードになる。上に書いたスタンバイの設定時間を過ぎると、自動的にスリープモード/スタンバイモードに移行する。
最近では、ニコニコ動画のアプリがこのモードで動作している為に、画面を触り続けていないと動画を見ているのに画面が暗くなってしまうという現象に陥ってしまい、これを「不具合」として来年対応予定と発表があった。まぁ、具合が良くないという意味では不具合かな?標準ツールのビデオは出来てるんだし。(追記(1/13):2012/1/12 のアップデートにより、上記不具合は解消したとの事。⇒ http://blog.nicovideo.jp/niconews/2012/01/028977.html )
とにもかくにも。ほとんどのアプリはこのモードで動いている。従って、何もしないと次の「スループモード」か「スタンバイモード」に移ってしまうと思った方がいい。
なお、一般的なパソコンなどのスクリーンセーバーモードみたいに、表示だけがブラックアウトするという状態は特にないみたい。一応、それが次のスリープモードだが、スタンバイモードと区別がつかないのでややこしい。
言うまでもなく、上部電源ボタンを押下すると、強制的にスタンバイモードになる。
スリープモード
通常モードから一定時間を経過(自動スタンバイ設定による)するとなるモードの一つ。
本来は、次のスタンバイモードになるのだが、特定条件の場合にはこのスリープモードになり、この条件がクリアされると、改めてスタンバイモードに移行する場合がある。
その条件とは、「ネットワーク通信が行われている状態」の時。
動作中のゲーム、アプリは基本的に「一時停止」状態となっているが、こと通信に関しては、何らかのデータのダウンロードなどを行っているときは、それを停止することなく継続させる。この通信とは、無線はもちろん、USBケーブルによるPC/PS3との接続時も同様と思われる。
自分はWi-Fi版の為、確認していないが3G利用可能な状態で、"near"などを常時利用に設定すると、このモードとスタンバイモードを行ったり来たりしているのかも知れない。
ダウンロードなどの通信が一通り終わると、勝手にスタンバイモードに移行する。だが、この2つのモードの見た目の区別はつかない。
この状態で上部電源ボタンを押下すると、無停止モードか通常モードに戻り、その際にはスクリーンロック(起動画面)がかかっている。復帰時間は電源断モードからの場合に比べ、かなり速い。
スタンバイモード
通常モードから一定時間を経過(自動スタンバイ設定による)するとなるモードの一つ。
また、無停止モードまたは通常モードにて上部電源ボタンを押下した場合になるモード。この場合は、通信中であろうと中断されるようで、スリープモードではなくスタンバイモードに飛ぶ模様。
Vitaの基本モードと位置づけられている様で、利用想定としては「通常モード←→スタンバイモード」を行ったり来たりする感じの模様。
一度、このスタンバイモードの状態で丸一日持ち歩いてみたが、15~6時間ほど経って電源を入れてみたが、バッテリーは全くといっていいほど減っていなかった。電源断とかなり近い消費電力なのかも知れない。
通信を行っている状態となるスリープモードとの区別は見た目でつかないので要注意。
この状態で上部電源ボタンを押下すると、無停止モードか通常モードに戻り、その際にはスクリーンロックがかかっている。復帰時間は電源断モードからの場合に比べ、かなり速い。
電源断モード
電源ボタンを5秒以上押下し、画面上に「電源を切る」のボタンが表示され、そしてそれを選択して電源が落ちた状態。
ある意味で、もっとも安全で安心な状態。Vitaメモリカードの抜き差しと、SIMカードの抜き差しをする際には必ずここまでした方がいいと思う。ゲームのカートリッジであるVitaカードについては、ここまで求めてない気がするから、ゲーム起動中でなければ抜き差しして大丈夫だけど。
画面表示はもちろん、通信なども一切行われない。私はWi-Fi版なので関係ないが、3G通信もGPSも何もかも切られているモード。
無論、スリープモード/スタンバイモードからの方が復帰が早くて便利だが、どうもまだVitaは(自分が使っている範囲では)不安定なことがあるので、電気製品といえばこの状態が昔から一番安全な状態と割り切って、慣れない内はこのモードにすることを意識的にやってみた方が、スタンバイモードやスリープモードの運用の違いと合わせて理解が早い気がする。
まとめ
上記は、私の個人的な感覚的なものなので、明確な根拠のようなものはない。
けど、この5つのモードで考えると、意外とあわてないで住んだりすることもあるので、知っておくと良い気がする。
この5つのモードの特徴は、次のエントリーでまとめてみたいと思う。
できるかな・・・?ま、やってみる。