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Vitaの「充電」あれやこれ

Vitaの充電は、個人的にはどうにも判りづらくて正直満足してない部分がある。
それを言葉でまとめるのは難しいんだけど、あえて書くとするとこの4点かな?

  1. 前面パネルに電源ランプがない (2/8追記:Ver.1.60 で変更になりました)
  2. PSボタンの充電状態が維持されない
  3. USBケーブルでの充電なのにUSB給電は出来ない
  4. トラベルポーチでのACアダプターの扱い


である。
一応、それぞれについて現時点での感想を書いてみる。

追記(2013/6/21)
充電時にVitaが操作不能になる(ゲームが出来ない)などの現象については、以下の記事に記載してますので、心当たりのある場合はご確認ください。
Vitaとフリーズとあれやこれ
追記(2013/10/11)
新型Vita(PCH-2000シリーズ)からは、microUSB 2.0 Type Bに変更になっており、USB給電についても緩和されているようで、PCH-1000シリーズでは給電出来なかったケースでも出来る場合があります。(ただし、ノートPCなどからのUSB給電の場合、給電量が足りずに充電できない場合がありますのでご注意ください)

前面パネルに電源ランプがない

Vitaはオシャレ仕様なのか、省電力のタメか、前面パネルにランプ類がない。唯一、PSボタンが光ることが出来るが、これは別に電源ランプに限定されていないため、起動時にランプが着くが、その後消えてしまう。
PSPは前面パネルのLEDランプが3つあり、その内の一つが電源ランプだった。当然、電源ON時の緑点灯、充電時のオレンジ点灯があり、電源が点いているかいないか、充電中かどうかが一目瞭然だった。
しかし、Vitaは違う。基本的に「電源が入っている時はPSボタンは消灯」だ。正直、有機ELに何か表示されていない限りは、電源が入っているのかどうかすらわからない。
これ、良くないと思う。
確かに、今どきのスマートフォンなどでも、そういう機器は比較的増えてきている。だが、個人的にはそれで視認性・認知性が下がるのであれば、別にそれと真似しなくても良かったんじゃないか?という気はする。ダサイとかいう意見でなくなったんだとすると、デザイン性により機能性が失われたと考えることにする。
なお、この話は次の話に続く。

追記(2/8)
システムソフトウェア Ver 1.60 より「電源ON時は常時青色で点灯」に変わりました。充電中も起動中は青色点灯に変わったので今までと違う点について注意が必要です。詳しくはここ⇒PS Vita のPSボタンが常に青色に点灯して消灯しない(Playstation.com)

PSボタンの充電状態が維持されない

PSボタンは電源投入時に青色に一時的に点滅する意外、基本的には「充電ランプ」として機能するように作られている。その場合は青色ではなく、オレンジ色になる。充電が完了すると、このオレンジの点灯は消える。
だが、この消灯条件はもう一つある。
「メッセージ通知が発生した場合」
である。
PSボタンには、もう一つランプ表示状態に機能が割り当てられていて、フレンドの誰かがオンラインになった場合や、何かをダウンロードしていて、それが完了した場合などにメッセージが通知される。画面右上に吹き出しが浮かび上がるのと同時に。
この時、PSボタンが青色に明滅し始める。そして、画面上のメッセージは、すぐに。一定時間で消えるが、PSボタンのランプは継続して明滅が続けられる。
この時。
未充電状態なら明滅状態により青と消灯が続くが、実は充電中も同じ色に変わる。本来、充電中はオレンジ色になるハズが、このメッセージが通知されると、青と消灯に切り替わるのだ。
これ、判らなくなる。充電状態が。
このため、「あ。充電終わっている」とか普通に勘違いしやすい。
無論、前面パネルではなく画面内のメニューバーには電池マークがあり、充電中は稲妻が走る感じで、充電が行われている事が通知されるが、これはあくまでも「メニュー画面」や「メニューバー表示状態」とした場合だけで、通常のゲーム画面中では全画面ゲームで使っているので、バッテリー状態は表示されていないため、見れない。
いや、いつでもPSボタンを押せばメニューに戻れるので画面を見ればいいじゃん!といわれれば、もちろんその通りなんだが、それはつまり「ゲームを中断しろ」と言っているワケで。
Vitaのこういう操作感に慣れ、PSボタンでメニュー画面をはさんで複数のアプリを行ったり来たりするのが普通になれば、画面上で確認する癖がつくかもしれませんが、それはちょっと不親切な気がする。
1つのランプで複数の状態を示すの自体は別に変な話ではないが、誤解を与えるような点灯/明滅状態とするのはやはり設計としてどうなのかな~と思う。

USBケーブルでの充電なのにUSB給電は出来ない

そして、充電であるが。これも誤解さえる設計だといえそう。
まず、充電ケーブルは3つのパーツに分かれている。マニュアルの正式名称で書くと「電源コード」と「ACアダプター」と「USBケーブル」だ。
この内、電源コードとUSBケーブルをそれぞれACアダプターにつなぐことで、1本の線となり、コンセントから充電できるようになる。そして、本体側につなぐのはUSBケーブルであり、ACアダプターから抜いた状態であれば、PCやPS3にUSBとして接続可能で、本体側はデータ通信も電源ケーブルも共通の1本のケーブルとなっている。
これが誤解の元になっている気がする。
PCなどからのUSB給電が通常の状態では出来ないのだ。
メーカーのサポートページには以下の様に書いてある。

PS Vitaが充電できない / 終わらない

USBケーブルでの充電の場合、PS Vitaの電源は切っていますか?
PS Vitaは、パソコンなどのUSB機器に接続して充電することもできます。その際は、PS Vitaの電源を切ってから充電してください。

つまり、充電しながら使うことは出来ない。(自分の試したケースの場合、スリープ状態でもダメだった)
先ほど、バッテリー容量が増えているのに、充電時間が変わらないということを書いたが、それだけ本体が使う電力量と、給電にも必要な電力量が多いということで、今までと同じ使い方ではダメなんだろう。もともと、ACからの給電よりUSBからの方が時間がかかっていたんだから。(USBの方が少ない)
でも、ここで不満がある。標準アクセサリーの話、だ。
次の項目に続く。

トラベルポーチでのACアダプターの扱い

自分は、トラベルポーチは買っていないが、Vitaのカタログを読んだときに誤解していたことに気がついた。
それが、「トラベルポーチに収容可能なアクセサリーについて」だった。
普通のポーチと違い、トラベルポーチにはケーブル類も入れられるようになっている。が、入れられるのはもちろん、USBケーブルまで。ACアダプターも、電源ケーブルも入れられない。
もちろん、それらを両方入れられるポーチとなるとそれなりに大きくなってしまうのは間違いないんだけど、それでもこの説明だと「トラベルではUSB充電すればいいのか」と。
確かにUSB充電は出来る。が、先に書いたような注意点は必要だ。

まとめ

以上、Vitaの充電についていろいろ書いてみたが、ここに書いたような点は利用者側がしっかりと認識しておかなければならない。今までのPSPと同じ使い方は出来ない・・・のだ。まぁ、新しいゲーム機なんだから当然よね?って言われても、この辺りは誤解しやすい点なので、ちゃんと自分で確認しておかなくちゃな?って感じ。