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Vitaの「ブラウザ」の使い勝手。

注意 (2012/8/29) - Ver.1.80 について

2012/8/28に配信が行われた「システムソフトウェア Ver.1.80」において、ブラウザのインタフェースはかなり変更されています。以下の記載は、それ以前のバージョンによるものとなりますので、予めご了承ください。(スクリーンショットも含む)
一部大きな変更点については、追記を行っておきます。

注意 (2013/4/11) - Ver.2.10 について

2013/4/10に配信が行われた「システムソフトウェア Ver.2.10」において、ブラウザのインタフェースは大きく変更されています。下記の記載は、それ以前のバージョンによるものとなりますので、予めご了承ください。(スクリーンショットも含む)
一部大きな変更点については、追記を行っておきます。

注意 (2013/8/6) - Ver.2.60 について

2013/8/6に配信が行われた「システムソフトウェア Ver.2.60」において、ブラウザのインタフェースは大きく変更されています。下記の記載は、それ以前のバージョンによるものとなりますので、予めご了承ください。(スクリーンショットも含む)
一部大きな変更点については、追記を行っておきます。

Vitaのブラウザ。技術的な詳しい解説とか、出来ること出来ないこととかは、人によって見に行きたいサイトとか違うだろし、そもそもまだ発展途上だと思っているので、そういう所は突っ込まない。
で、私が書くのはなんとなくUIっぽい所というか、使い勝手的なところ。
正直言うと「画面が横長なので、ページ表示の再現性は高い点もあるものの、閲覧できる情報量が少なく、正直使いやすいとはいえない」という感じ。
より、簡潔に言うと「使いにくい」だ。
だ。
で、どんな点が使いづらいのか?というところを、今回はVitaスクリーンショット付きで書いていきたい。
なお、画像はVitaから直接アップしている感じだけど、文章はパソコンで書いてます。いや、無理だって。こんな長文をVitaで書くの。どんなマゾなんだよ!って感じ。そんなことする人は。
とりあえず、要点をまとめておくと、こんな感じで書いていく。

  1. ページの先頭と最後尾
  2. スクロールロック (1/7追記)
  3. アドレス表示とリロードボタン
  4. ページ内検索とサイト検索
  5. 文字列選択とコピーペースト
  6. タブブラウザとしてのボタンUI
  7. テキストボックス、フレーム内スクロール
  8. 他アプリ(ゲーム)との同時表示

など・・・かな?
最後の「他アプリとの同時表示」については、他の情報系サイトや、個人Blogなどでも散々書かれているのでいまさら言うことはないので、ここでは省略する。その内出来るようになって欲しいよね。
以下、長文。

ページの先頭と最後尾

f:id:kenbot3:20120102085459j:plain
表示されているページ内容は、このページ。エントリーが一つ前の状態。
見て判る通り、表示されている内容はそれほど問題がなく、きれいに見えている状態。
次は、そのページの一部を拡大した状態。拡大された文字フォントもきれいに見える。
f:id:kenbot3:20120102090050j:plain
が、見せたいのはフォントがどうとかそういうことではなく、画面右端、下側にスクロールバーが存在しない、表示されていないこと。
今時のスマートフォンの一般的なブラウザでも、狭い画面での視認性を高めるために、スクロールバーの表示がないというのは、別に珍しいことではなく、手でヌルヌルと操作し、スルスルと動くというフリック操作なインターフェースは、ある種気持ちよさがあったりするので、それはそれで悪いこととはいえない。
だが、少なくとも Vita のブラウザの場合、現在は「ページ先頭」と「ページ最後尾」に移動するには、ヌルヌルと操作し続ける以外の選択肢がない。

追記(8/29)
Ver.1.80において、「ページ先頭」に戻るボタンが画面右に配置されました。(参考画像⇒f:id:kenbot3:20120829232321j)

私のエントリーも比較的縦に長い(文章量が多い)という欠点があるワケだが、一般的なニュース・情報サイトや、掲示板などのページ情報量が多い場合に、上に下にと行ったり来たりするのはとても辛い。
最新の情報が上にあるようなニュースサイトならまだ表示された時点で下を見に行く必要はないけど、掲示板の場合は下に移動しないと時系列に読めないということも多く、特に問題に感じる。
サイトによっては、JavaScriptなどでページ先頭に戻るなんかのボタンをページ内に表示してくれているケースもあるけど、そういう事はサイト開設者単位の努力ではなく、ブラウザの機能としてUIに盛り込んでほしいと思う。
特に、ページの先頭に戻れないというのは、次の項目にも影響する話しだし。
ってことで、次に続く。

スクロールロック

(1/7 追記):この機能があることがわかったので追記しました。
ボタンとして、ページの先頭と最後尾に飛ぶことは出来ないと書いたが、「スクロールロック」という機能がある。
普通にヌルヌルとフリック操作をするのとは別に、フリック操作の際に画面から指を離さずに止める操作とすると、その直前までに行ったスクロール方向でロックがかかり、指を離すまでの間画面を高速スクロールする。
意外と便利。しかも、思ったより高速。(ページデザインやサイトによる)
でも、ページの先頭や最後尾に一発で行くわけではないので、やはり行けるボタンや手段は何かあってもいいかな~という気はする。
なお、ブラウザ以外でもこの機能が使えるもの(Live Tweet for PlayStation Vitaとか。これは便利)もあった。
画面スクロールについては、次の項目にも続く。

追記(2012/8/29)
Ver.1.80において、背面タッチパネルでも同様にスクロールが出来るようになりました。前面だけではなく背面でも出来ることで、片手で親指を離さずに本体をホールドしたままスクロール操作が出来るようになりました。また画面内のリンクなどは背面では反応しませんので、誤操作も少なく意外と便利です。
追記(2013/4/11)
Ver.2.10において、左アナログスティックでも同様にスクロールが出来るようになりました。一定時間上または下方向に倒し続けると、スクロールロックと同様の状態になり高速スクロールが出来ます。かなり便利になりました。

アドレス表示とリロードボタン

f:id:kenbot3:20120102083239j:plain
いわずもがなな、Googleのトップ画面。シンプルで、どんなブラウザでもほぼ間違いなくキレイに表示されるという点では、サンプルとしてはとても判りやすい例として使わせてもらっている。
で、だ。
この画面の上部を見てもらいたい。アドレス、URLが表示されており、その右側に矢印が2つ出ているボタンが判ると思う。
このボタンは、「リロードボタン」であり、ページ読み込み中の場合は「×」に変わっていて「読み込み中止」とトグル表示になっている。
それ自体は特に問題ないように見えると思うけど、ここに一つの問題がある。
前のエントリーを見てもらいたい。Vitaの画面を直接スクリーンショットしたものであり、特に加工も編集もしていない。そして、その画面内には「アドレス」も「リロードボタン」も表示されていないことに気付いてもらえるだろうか。
実は、アドレスバーといえるこの部分は「ページ先頭」のさらに上に表示されており、通常の表示時にはその下から表示される形になっている。このアドレスバーを表示するには「ページ先頭からさらに上にスクロールさせる」事が必要となる。
操作自体は難しいものではないので、慣れると「あぁ、そんなもんか」と理解できるものの、先の項目を思い出して欲しい。
「ページ先頭に戻るにはスクロール以外の方法がない」
だ。
アドレスを直接入力することは、今時あまりないだろうからともかくとして、ページの下の方まで移動していた掲示板などで、リロードボタンを使おうと思うなら、また一番上まで戻らなければならない。これ、非常に煩わしい。っていうか、どうなの?「ホントに使っててこういう仕様で満足してるの?」と、疑問に思わざるを得ない。
せめて、画面右下にいつも表示されている「メニューボタン」(「・・・」が表示されている少し大きいボタン)に「リロード」があったりすれば、かなり操作感は改善すると思うんだけどな。あるのは、「ブックマークを追加する」と「設定」だけだ。

追記(2013/4/11)
Ver.2.10において、十字ボタン操作時において、画面右側のパネルとアドレスバーにカーソルが移動するようになりました。これにより、リロードボタンおよびページ先頭のボタンなども画面タッチをせずに移動できるようになりましたので、操作感が向上しています。

ページ内検索とサイト検索

上のスクリーンショットで「右端」が「なんか操作パネルっぽい」ってのは、見れば誰でも気付くと思うが、この中にある虫眼鏡ボタンは「検索」ボタンだ。押すと、下のような画面が出てくる。
f:id:kenbot3:20120102084932j:plain
さて。今、表示中のページの情報量が多く、探したいキーワードを入力してページをスクロールさせようと思ったりしますよね。普通にありますよね?某匿名掲示板なんかだとスレを探すのにも必要ですよね?ならこのボタン使えばいいんじゃね?と思いますよね?ますよね?
ダメです。
そういう機能、Vitaブラウザにはありません。未だなんだと思いますけど。
では、この検索画面でキーワードを入力するとどうなるか。仮に「Vita」と入力して表示させてみると、下の画面のようになる。
f:id:kenbot3:20120102085023j:plain
・・・あれ?これ、「Google検索結果画面」じゃね?というか、なのだ。

追記(8/29)
Ver.1.80において、アドレスバーの部分に「検索」の入力フィールドが独立して表示されるようになりました。「サイト検索」として誤解が少ない位置になりました。が、代わりに「検索ボタン」は無くなりました。ページ内検索は出来ません。

あ、表示されている結果とかについては今朝(1/2 8:50頃)時点の内容であり、内容自体に恣意性はありません。あしからず。
確かに、「ブラウザの使用用途って情報検索だよね」という意味では、一般的なブラウザでも「サイト検索」は使用頻度の高い機能であり、パソコンなどでは「なんちゃらツールバー」なんて形で提供されていたり、アドレス欄に直接入力すれば検索結果が表示されたりするなど、特に変だとはいえないかも知れない。ブックマークから検索サイトをいちいち選んだりする必要がないという点では親切かも知れない。
だが、だ。
機能として「ページ内検索」はあって然るべきだと思う。
そして、検索という意味ではもう一つ使い勝手に影響する面倒が存在する。
次に続く。

文字列選択とコピーペースト

ブラウザで、いわゆるネットサーフィンをしていると、よくやる操作がある。
「キーワードの選択とコピー、ペーストによる別ページへの移動」
だ。閲覧中のページ内に表示されているキーワードに対し、「あれ?これ、どういう意味だっけ?」とか「あ、そうだ。これも調べたいんだった。入力しないで範囲選択でコピペしよ」みたいな。
パソコンの場合、クリップボードという一時的にメモリにコピーする機能があるので、こういうのは特に問題はない。マウスで範囲選択して、右クリック。コピー、ペーストという流れは、先の「検索」として普通に行われている行為だろう。
だが、Vitaの場合は今まで使っている範囲でクリップボードという概念は無い」みたいに感じる。
この為、範囲選択というものが出来ないし、キーワードのコピーなどということは出来ない
これ、地味に不便である。
"Wikipedia"や"はてな"、"ニコニコ大百科"など、キーワード間のリンクをメインとするサイトの場合は、それでもクリックすれば移動できるという点で、極端に不便を感じるようなことは少ないが、それでもリンクされないキーワード、用語などはいくらでも存在するし、むしろそういうキーワードだからこそ、他のサイトで検索しようと思うワケで。
未だ、メールというアプリはないし、メモ帳みたいにテキストを入力するアプリも無いので、範囲選択からコピペという必要性は薄いものの、“LiveTweet for PlayStation Vita”というアプリが存在するという点では、この操作感は意外と必要を感じる部分でもある。(このアプリについては、別途書くかも知れない)
Vitaの発売日に間に合わせるための機能制限というか未実装によるものなのかも知れないし、それ以前に「画像はもちろん、テキストも著作権が表示されるため、コピペを推奨しにくい」という事情があるのかも知れないが、この辺りのブラウザの使い勝手は、本格的なブラウザという意味で使い勝手をかなり喪失しているので、パソコンやスマートフォンの方がはるかに進んでいるように感じる。
改善を希望したい。

タブブラウザとしてのボタンUI

現在のVitaのアプリは、ゲームを除いてほとんど全てにおいてボタンを一切使わないようなデザインとなっている。この辺りは、あえて特徴を出すためにカットしたのかも知れないが、将来的にもこのままというのは、ちょっと改善して欲しいかな?と思う。
例えば「みんなといっしょ」は、画面UIのデザインとしては非常に良く出来ていて、庭が広がってくると、画面の左右にスクロールをしないといけないんだけど、実はボタンがしっかりと割り当てられていて、R/Lボタンで左右に移動できる。タッチパネルで何回もフリック入力をしなくても、ショートカット的な感覚で庭を巡回できる。これ、非常に楽。
Vitaのブラウザは、最近の一般的なブラウザと同じような感じで、特に表示がされているワケではないが、タブブラウザに近い。画面右端のボタン類の内、中央にある「+が書いてあるウィンドウが複数重なっているアイコン」が、そのタブを切り替えることが出来るボタンになっていて、サブウィンドウが表示されて画面のサムネイルと合わせて画面を切り替えることが出来る。
これ自体は、何か問題がある訳ではなく、使い勝手的にもサムネイル表示があったりするので、そこそこ使いやすい。
だけど、だ。
せっかく、Vitaで実現しているブラウザなのであれば、タブ移動もボタン操作に対応した方が楽というか、おもしろくない?便利じゃない?と、思う。
具体的には、R/Lボタンでタブ移動(画面切り替え)が出来るようなイメージで。
これが出来れば、複数タブをザッピングできるし、便利だと思うんだけど。リロードもどれかのボタンに割り当てられていれば、すごい便利な気がする。なんかこう、モヤモヤする。

追記(2013/4/11)
Ver.1.80からR/Lボタンはポインタカーソルの表示ON/OFFに割り当てられている為、現状ではR/Lによるタブ移動は希望は残るものの対応は難しいと思われます。しかしながら、△ボタンで画面右下のメニューをショートカットで呼び出したり、十字キーでパネル操作が出来るようになるなど、ボタンによる操作感が向上している事で、タブの選択は以前よりしやすくなっています。
追記(2013/7/23)
書き忘れてましたが、Ver.1.80から使えるようになった「ポインタカーソル」は以前までと比べて非常に使いやすいです。画面内の小さなボタンやリンクも自分の指先で隠すことなく選択出来るので、誤タップが少なくストレスはずいぶん軽減されています。
追記(2013/8/6)
Ver.2.60から□ボタンで画面内にカーソルを呼び出してリンクの選択と移動が出来るようになり、ずいぶん操作感が上がっています。

テキストボックス、フレーム内スクロール

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ブラウザで入力エリアとなる「テキストボックス」だとか、上の画面サンプルみたいにページ内フレームによるスクロールが出来るようなページの場合。
「フリック操作によるスクロールは出来ない」
という動きになる。これ、一般的なスマートフォンと比べてないので、なんとも言えないけど、かなり遣いづらいというより、事実上使えない。
一応、ページ全体としてはスクロールバーは表示されないと、本エントリーの冒頭の方で書いていたが、このケースの場合はスクロールバーが表示され、スクロール可能である事を示している。事実、スクロールバーの上下にある「三角形の上下、左右ボタン」を押せば、スクロール表示をすることは出来る。
だが、見て判る通り、これが。これが非常に小さく、押しづらい。画面拡大でやっと押せるかと思うんだが、拡大表示をすると、これらのエリアは画面の上下幅をはみ出すため、今度はページ全体のスクロール操作との煩雑さが出てくることになり、特にテキストエリアの場合は「カーソル位置」に自動的にスクロールしてくれる為、まともに操作が出来ない状態になる。
そんなワケで、このデザインとなっているページは、正直まともに使えない。
このはてなブログも同様の例として。
これは、それぞれのサイトが悪いとかそういう事ではなく、明らかにVitaブラウザの仕様上の問題。とてもじゃないが、使いやすいとは言えない。FacebookMixiなどのSNSは特に調べていないけど、日記を書いたり、コメントを書いたりするのに、これは非常に面倒なんじゃないだろうか。っていうか、間違いなく面倒だと思う。

まとめ

いくらゲーム機とはいえ、3G/Wi-Fiでのネットワーク対応をうたっている以上、この点はしっかりと「ストレスが少ないもの」にして欲しいと思う。
正直、今のままでまともなブラウザであるとは言えない・・・と思う。
特に、冒頭でも書いたが、同時利用できるアプリでも、Vitaのデザインコンセプトとしてヘルプ画面がオンラインマニュアルになっている以上、ブラウザに関しては「いつでも利用可能なもの」にするべきだと強く思う。
例えば、何らかのゲームをやっていたとする。そのゲームの中で PlayStation Store で追加データをダウンロードしたいと思ったとする。で、PlayStation Store を起動したとして。うん。これは起動は出来る。でも、その時に疑問があって PlayStation Store のヘルプを見ようと Live Areana からヘルプボタンを押すと、画面にはこう表示される。
「以下のアプリケーションを終了します。
 アプリケーションの進み具合はセーブされません。
 よろしいですか?」
よくないよ。よくない。だって、ゲームを楽しもうと思ってデータダウンロードをしようと思ったのに、「ゲームを終了しろ」というメッセージ。これじゃ、利用者を不安にさせるだけだ。

やっぱり「オンラインマニュアル」を前提、売りとしている以上は、この動作仕様はナンセンスだと思う。

こういう点も含めて、ユーザ側に「新しいゲーム機のありかた」を夢見させて欲しい、と思う。

ワリとホンキで。

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Vitaのブラウザには動作モードの状態の違いによる閲覧可能なページサイズの上限(メモリ上限値)が存在します。パソコンやスマホで見れるページでも、この理由により閲覧できない場合がありますので、閲覧時の状況(ゲームの起動状況や複数ページのタブ表示など)には十分にご注意ください。