Vitaのバージョンアップと「周辺機器」の妄想(Ver.2.60)
- 追記(2014/3/26)
- システムソフトウェア Ver.3.10 (2014/4/25配信) より、VitaについてはBluetoothキーボードが対応(プロファイル追加)されました。VitaTVについては、発売当初から対応していましたので、今回のバージョンアップにより対応範囲がVitaにも広がった形になっています。
⇒ PlayStation VITA システムソフトウェア バージョン 3.10 (2014/4/26)
昨日(8/6)行われたVitaのシステムソフトウェアバージョンアップ。バージョン 2.60。
安定性については今後しばらく様子見になるとはいえ、今回のバージョンアップで追加された機能や修正された機能は、いずれも「以前から不満に思っていた所の改善」という素養が強く、一部「ゴリ押し良くない」的な部分はあるものの、個人的にはおおむね大満足。*1
特に「PC/nasne連携の強化による音楽と動画ファイルのWi-Fiリモート再生」(PS3はUSBケーブル接続のみ)は、nasneの発売前から「出来るといいなっていうか出来なきゃ意味無いだろう」ぐらいの感じでいたので、正直「これだよこれ!」と思わず叫んでしまった次第。
これについてはいろいろ書きたい事があるのでまた別の機会にして、今回はタイトルの件。
「周辺機器のメニュー新設」
について。
新設されたメニュー「周辺機器」
公式サイトのアップデートページにはこんな風に書いてある。
Bluetoothがどういう機能というか近距離無線通信規格の一つであることを把握していれば、「ネットワーク」にある事は多少の違和感はあるものの理解は出来る。ただ、現時点でVitaで扱えるBluetoothのプロファイルが、「ヘッドセットとスピーカーぐらい」だったものだから、昨今の「ネットワーク=インターネット」みたいな大ざっぱさの中では、判りづらい場所だったと言えなくもないかも知れない。
では、新設された「周辺機器」のメニューを確認してみるとどうなるのか?というと、「Bluetooth設定」しか存在せず、その中に入ると前と基本的に同じ内容である。
つまり、階層的には、
となっただけで、何も変わっていない。
むしろ「周辺機器」⇒「Bluetooth設定」の移動をした後が「"Bluetooth設定"の1つしかメニュー選択がない」という事実があって「なんでこんな変更したの?」っていうか「なんか遠くなった様に感じる」ワケで。
「遠くなった」については、今回のバージョンアップでON/OFFの切り替えは「PSボタン長押しのメニュー画面でネットワーク設定の変更が出来る」という変更がされているので、メニューの階層の印象面で遠くなったとしても、操作性は上がっているので特に問題は無いワケで。
ネットワーク機能の設定をする
PSボタンを押したままにして表示されるメニューで、ネットワーク機能の設定ができるようになりました。表示されたメニューでオン/オフにしたい機能をタップします。
ならなんでこんな変更をしたんだろう。
Vitaの「周辺機器」のおさらい
そもそも。Vitaの周辺機器ってなんか出てたっけ?いや、アクセサリーの類はもちろんあるとしても、「システムソフトウェアで設定や対応が必要になる何か」という意味で。
公式サイトを確認してみる。
PlayStation Vita 周辺機器・アクセサリー
- http://www.jp.playstation.com/psvita/peripheral/index.html
- メモリーカード関連
- 収納用品
- カードケース
- スクリーン保護
- ケーブル・コード類
- サウンド
- アダプター
- クレードル
- その他
と、カテゴリだけチェックしてみても「そんなのなくね?」と判る。
サウンドの所にインナーイヤーヘッドセットがあるが、「Bluetooth」なものはない。外部スピーカーも無い。
そう考えると「メニューとして外に出す必要あったのか?」と思う訳で。
まとめ
さて。ここから先は「妄想」です。いつも通りに。
PSボタン長押しのメニューでON/OFFが出来るようにするのに、メニューの階層を分ける理由は無いと考えられるわけで、「周辺機器」というメニューを分けた事は他に意味があると考えてもいいんじゃないか?と思う。
となると、このメニューの下には今は「Bluetooth設定」しかないが、他の設定メニューが将来的に追加される可能性が高いと考えても、妄想してもいいんじゃないか?と思う。
さすがに時期が早すぎるとは思うが、「PS4との連携」を考える上でも「どこかに設定メニューは必要」だろうから、その布石かも知れない。
PS3のコントローラーであるDualShock3(DS3)は、Bluetooth通信を用いているとはいえ、プロファイルは独自であり一般的なBluetoothの設定と分ける必要があったのかもしれないと考えると、この可能性も出てくる。
また、Vitaの場合は「Wi-Fi通信」や「USB接続」や「拡張アクセサリー端子」と未発表、未発売の周辺機器と接続する仕組みや手段は多数用意されている。この辺りの全てを1つの「周辺機器」というメニューに組み込んでいくのかも知れない。
現在、nasneとの接続はコンテンツ管理かtorne PS Vitaのどちらかが必要。PCとの接続はコンテンツ管理が必要で、PS3との接続はコンテンツ管理かuke-torne、リモートプレイのいずれかが必要。
この辺りも便利になりつつもずいぶん複雑化してきた感がある。ここにPS4が新たに入るし、今後PS4がスマホとの連携を示唆されているのと同じように、Vita自体がスマホと接続される可能性も否定できない。まぁ、これについては既に「テザリングで接続してるぞ」という人もいるだろうし。
可能性はかなりいろいろ考えられる。
とはいえ、妄想は膨らまし過ぎも毒なので、とりあえずの妄想のまとめとしては、
- DualShock3との接続と操作が出来るようになる可能性が高い?
- PS4に向けてDualShock4での操作が出来るようにした可能性もある
- Bluetoothの対応プロファイルが増えてキーボード接続も可能性あるかも
- となるとVitaを両手で持たない事になるので合わせて新型クレードル的な何かが出る
まぁ、完全に妄想ですが。既に毒気にやられている感じがしますが。いろいろとダメな感じで。
*1:「ゴリ押し良くない」の部分は別記事起こすほどでは無いのでここに書くと、「全てのゲーム/アプリに”PS Plusのボタンが表示されるようになった”しかも”そのボタンがかなり目立つ”という事について。PS Plus会員ならともかく、そうでないユーザーには無意味な機能であるにも関わらず、かなり邪魔じゃないかな、と。PS Plus会員以外はこのボタンが非表示になるんならいいけど、それじゃ”PS Plusの販促”にならないし。この辺りはサービスという意味で便利ではあるものの不要な人にとっては邪魔となる非常にじれったい部分だったりする。
*2:PS4のタイトルについて、Vitaで操作出来ると発表されている事から「DualShock4(DS4)でVitaを操作する意味はない」と考えることは出来るが、逆に「PS4でVitaを操作する必要も出てくる可能性がある」と考えているからで、その際にはいちいち持ち変えなくてはならないというのはナンセンスなので。あくまでも可能性の話ですが。
*3:正直、「ハードウェアキーボードの接続」については大きな意味で2つの問題があるので正直対応については消極的だったりする。1つはソフトウェアキーボードとのバッティングについて。現在Vitaのソフトウェアキーボードに対応しているアプリやゲームは、ソフトウェアキーボードが出てくる領域に対して画面を移動したり、縮小表示させたりで対応している。入力時専用の画面を設けている場合も少なくない。この為、ハードウェアキーボードに対応した時に「これらの専用画面が不要」になってしまい、動作上の問題が出てくるという事。もう1つはクレードルが必須に近くなるという事。スマホでもキーボードがあまり流行らないのは、結局「キーボードを利用するのにスマホを固定する何かが必要であり邪魔だから」である。Vitaの場合も同じ事が言える。この辺りが解決しない事には、携帯ゲーム機であるVitaにとってはこれらの周辺機器は足かせにしかならないという問題があると考えている。