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Vitaの4GB限界突破の対応と選択肢

今回は完全に的外れな部分も含めての妄想。

っていうか、最近はVitaのシステムソフトウェアアップデートが少なく安定しすぎて寂しい。発売からここまで毎月の様にあったアップデートがなくて禁断症状気味なのかも。いろいろ間違ってる気がするけど。


それはとりあえず置いておいて本題。


発売前にダウンロード版のゲームのコンテンツ容量(ダウンロードサイズ)が判明するということは珍しいので、少し驚いたが「今週発売予定のソフトの容量」についてタイトルのページに記載が載っていた。

戦国無双2 with 猛将伝 HD Version
  • 配信予定日  :2013年10月24日
  • フォーマット :PS Vita
  • 販売形態   :ダウンロード
  • 必要容量   :5084MB
  • ゲームデータセーブ先:メモリーカード

(情報は抜粋)

「必要容量」の欄。「5,084MB」(5.1GB) である。

もともとこのタイトルは、「with」が示す通りというか2本のゲームが1つになっているという関係もあって、容量が多いということは想像に難くなかったワケだが、流石に「5GB」という容量は、過去のタイトルの中でもトップクラスのデータサイズである。


トップクラス。


トップと呼んでも良いんだけど、ライバルは他にもいる。

コンテンツ容量が4GBを超えるタイトル
タイトル 販売形態 ゲーム容量 パッチ容量 セーブ容量 備考
ファンタシースターオンライン Vitaカード 3.1GB 3.8GB - Ver.2.08時点
戦国無双2 with 猛将伝 HD Version ダウンロード 5.1GB - 不明  
KILLZONE: MERCENARY Vitaカード 2.7GB 1.2GB 0.2GB  
フォトカノ Kiss Vitaカード 3.0GB 有り 3.0GB セーブ容量は最大
  • 記載容量はおおよそ。実際とは異なる場合があります。
  • 本表においては、コンテンツ容量を「ゲーム容量」「パッチ容量」「セーブ容量」の合計としています。
  • 「ゲーム容量」についてはダウンロード版の場合であり、Vitaカード版の場合は不要となります。

すごい時代になったね。いやもう、全く。


とはいえ、実は個人的にこの試みは今後のことも踏まえると非常に興味深いと思っている。


このタイトルが「ダウンロード版のみ」という事情の背景は、現時点でVitaカードの8GB版が(コスト的に)高くて採用できないという事情があると思われるからだが、逆に言うとこの点を「ユーザー側が許容すればゲームサイズはコストに大きく影響せず安価に販売できる」(ユーザー側にもメリットがある)という話になるのではないか?と考えたからで。

いや、もちろん「ダウンロード版は嫌い」という人もかなり多いだろう。その事情は「手元にパッケージとして形が残らないのがイヤ」とか、「店頭で特典とかもらえないのがツマラナイ」だとか、「ダウンロード版だと友達に貸したり出来ないから不便」とか他にもいろいろあるだろうから今後すべてダウンロード版という話でもないが、Vitaカードで販売するには難しいという事情が(容量的に)既に出てきていると考えることが出来るわけで。


でも上の表にある既発売済みタイトルは4GBを超えているのにパッケージ販売されているのだ。

だから、4GBを超えるコンテンツ容量のゲームを販売できないわけではない、と。


そう、今まではなんとなく「パッケージ版」「ダウンロード版」という考え方だけでいたが、今後は「ハイブリッド版」という考え方も無くはないよね?というのが今回の話。というか、既にそういうタイトルが存在しているという意味において。

無論、ユーザー側はメモリカードにその分空き容量を用意する必要があるのと、ダウンロードの手間が発生してしまうので、デメリットは大きい。特に普段パッケージ版しか買わずに4GBや8GB程度のメモリカードで我慢している人には大問題になる話だし。

だからこれが主流になるとは考えていないが、Vitaについてはひとつの選択肢としてそういう販売形態も存在するのかも知れないな?と。これは、インストールが基本となるディスクメディアでの販売タイトルとは違う、Vitaカードというメモリメディアの販売というVita特性とも言える話で。


そして、完全にダウンロード版ではなくパッケージで販売するという意味において、店舗特典なども今まで通り提供することは出来るし、家族や友達との貸し借りも今まで通りできるだろう。先にあげたデメリットは避けられないけれども。*1

また、もうひとつの考え方としてVitaカードだけの「Disk1」とダウンロードとなる「Disk2」的な展開も可能かもと考えられる。特に「Disk2」の部分はゲーム開始時には不要で、後で必要になるという形であれば、ダウンロードしながらゲームを始めること自体は出来るし。そういえば、PS4でもこんな感じの仕組みはあると言われているけど。


まぁ、この手のパターンが増えたら増えたで中途半端にメンドくさくて困るし、大容量のゲームをダウンロードするのはいくら事前予約ダウンロードが出来るからといっても手間には違いないので、大容量のタイトルも安価にパッケージ販売して欲しい!って言うのには今後も違いは無いんだけど。*2 *3

*1:ハイブリッド版のメリットとして、本体の一部をメモリカード外に置いておける(メモリカードの圧迫を抑える)という事も考えたけど、書きたかった趣旨と少し外れたため、あえて伏せてみた。

*2:といいつつ、自分は基本的にダウンロード版しか買っていない。メモリカード圧迫のやりくりの手間は感じているが、もともと特典はあまりこだわっていないので、「予約もせず店頭に買いに行かなくていい」という手軽さを重視している感じ。

*3:個人的には、基本的なゲーム部分は全く変わらないものの、比較的容量がかさむムービーや音楽・音声データはもちろん、ゲーム内の追加コンテンツとしての豪華特典(設定資料集など)を別にする「通常版」と「豪華版」みたいな販売方法もありだと思っている。無論、このやり方自体は「ゲームコンテンツの切り売り」という考え方にもなるので、一概に良い方法というワケではないと思うけど。ただ、クリア後のやりこみ要素やファンコンテンツに類する部分は、それを不要とする人には無駄でもあるので、パッケージ販売と異なるダウンロード販売の難しさの1つとして課題があると考えている。