nasneをVitaの本棚に
改めてニュースリリースがあったので。バージョンアップは新型Vita発売日と同じ10月10日の予定。
と言っても、このリリースタイトルについてはVitaは(現時点では)無関係。もちろん個人的にはとても興味がある話ではあるんだけど、(レビューを読むのはともかくとして)「Vitaで "レビューを書きたい人" はそうはいないだろう」という気がしているので、この辺りはもう少し様子を見たいところ。*1
で、本題。このリリースの中盤にあるこの部分の話。
4.PS Vita、“ナスネ”との連携強化
10月10日より、PS Vita向け電子書籍アプリ「Reader for PlayStation Vita」のアップデートを提供し、新型PS Vita Wi-Fiモデル(PCH-2000シリーズ)、PS Vita TV、“ナスネ”に新たに対応する予定です。電子書籍ストア Reader Storeで購入しダウンロードしたブックデータをPS Vita上で快適にお楽しみいただけるほか、PS Vita TVと接続することにより、テレビの画面でコミックを楽しんだり、大容量の“ナスネ”の内部ストレージにWi-Fi経由で本を保存するといったソニーならではの新しい読書体験が可能になります。
との事。
Ver.2.60 以降、nasneとの連携が強化されて、nasne上にあるコンテンツ(写真、音楽、動画)に対してストリーミング再生が可能になった。(写真は以前から出来たけど)
今回のバージョンアップで、これに「電子書籍が加わる」のか?は、まだ良く判っていないけど、前回のリリース内容から考えると同じ可能性がある。それはこの部分。
(リンク先PDF注意)
ユーザーの皆様は、電子書籍ストア Reader Store で購入しダウンロードしたブックデータを、Wi-Fi 経由で“ナスネ”に保存可能なほか、ネットワークを介して PS Vita や PS Vita TV(11 月 14 日(木)発売予定)から“ナスネ”に保存したブックデータにアクセスし、ストレスなくお楽しみ頂くことが可能となります。
ストレスなくっていうからにはそうなんだろうなーと妄想。
これ、すごいよな、と。
「電子書籍として買ったコミック全巻をnasneに入れておけば、外でいつでも読めるぜ」ということになるワケで、Vitaのメモリカードサイズに縛られないでかつ、圧迫もしないでお気に入りコミックを管理できる。いちいちVitaにコピーしたりダウンロードしなおしたりする必要はないし。*2
- 記事訂正(2013/10/11)
- 昨日(10/10)、nasneのバージョンアップ(2.00)が行われたが、残念ながら「Reader」を使ったインターネット経由のnasneへのアクセスは出来なかった。自宅内のWi-Fi接続のみの場合にVitaにダウンロードせずに利用できる形だった。妄想が妄想に終わった。だが、naspocketとnasne ACCESS (Android端末用アプリ)の場合は、画像、音楽、動画はリリース通り自宅外からアクセスできるので、将来的には出来る可能性はあるかも知れない。希望は持っておきたいが、本記事の内容が今回のアップデートを踏まえたものとしていた為、訂正とする。
- 記事追記(2013/10/18)
- この辺りの追加機能について、新たに記事を起こしたので誘導。
⇒nasne Ver.2.00 の個人的感想
こうなると「電子書籍購入の意味合い」が高くなってくる。
ネットワーク環境が必要というのが大前提だとはいえ、全冊持ち歩くなんて必要はなくなるから、外出先で突然読みたくなったりした時、いや「誰かに読ませたくなった時」に効果を発揮すると思う。*3 *4
電子書籍というといわゆる「自炊派」の人も多いし、今後もこの辺りは議論がいろいろ出てくるだろうと思う。むしろ、これが出来るなら自炊させて欲しいという人が増えるかも知れない。
でも、逆に考えれば自炊する必要なく正規で買ったものをいつでもどこでも読めるようになる(わざわざ電子化する必要も持ち歩く必要もない)と言えるワケで、これはちょっとホンキで電子書籍の価値観が変わる可能性もある。*5
Vitaの電子書籍は以前から結構気にしていたので、こういう展開にはかなりワクワクする。
このアップデートは非常に楽しみである。
関連記事
- nasneが自宅を飛び出す日。 (2013/9/9)
- VitaのReaderと雑誌の展開について (2013/8/20)
- VitaのReaderとダウンロード期限のモヤモヤ (2012/12/13)
*1:レビューというからにはある程度の文章量が必要と思われるし、Vitaのソフトウェアキーボードだけではあまり向いていないと思われる。無論、Twitterへの投稿などはその限りではないので、全く無関係というわけではないけど。
*2:この部分、ダウンロードしなくても良いかどうかは、実際に出てみないことには現時点では「筆者の妄想」でしかない。音楽や動画と違い、データ自体がストリーミングに不向きな性質もあるので、この辺りはぜひとも興味深く確認してみたいところ。
*3:データ自体を渡すわけではなく、自分のVitaやVitaTV、スマホなどで見せたいときに見せることが出来るという意味。
*4:特にメジャーものではなく、巻数は少ないもののお気に入りのマイナータイトルなどは、お気に入りで持ち歩くにはメモリカードを圧迫するが、こういう使い方ならばその問題もない。また、マイナーであるが故に古本屋などでも手に入りづらいタイトルも、電子書籍になっていればその心配もないワケで、今後いわゆる「ファンブック」的な発刊数/発行部数の少ない書籍も電子書籍として購入するメリットが出てくると思う。
*5:無論、正規に「電子書籍化されたもの」に限られるわけで、電子書籍化されていないもの、される見込みのないものはこの中には含まれないため、今後も自炊という選択しや要望がなくなることでは決して無い。