続・Vitaによるダウンロード販売への影響のワクワク
どうでもいいけど、前回の投稿でこのブログ的には「200件目」だったらしい。記事数が。つまり、この記事で「201回目」。たくさんの犬が出てくる某アニメ映画が101匹だった理由が、犬の鳴き声が「ワン、オー、ワン」だったからという噂があるが、それは全く関係ない話。ホント、関係ない話。
このブログ自体は全てが全てVitaの話ではないとしても、「いやでもVitaの話ばっかりじゃん!」と言われればその通りで、否定できるものでなし。よくまぁ、これだけ書くことあるよね。あったよね、実際。ノイズ以外の何物でもないけど。
ま、そんな話は置いておいて、以前書いた上の関連記事について個人的に改めて考察をし直してみたという話。
結論は変わらないんだけどね。
前回はあえて「ゲームのタイトルを出さなかった」けれども、今回は具体的に出していきながら。よりストレートに。
PS Store Magazine で見る売れ筋タイトルの違い
PlayStation Storeの公式サイトには「PS Store Magazine」というサイトコンテンツがある。新着の情報が定期的に更新こそされているものの、最近ではプレコミュの方が広告としてのメインになってきている気が個人的にしているが、こういうコンテンツはVitaから見れるようにもっと誘導とかすればいいのにと思ったりもする。発売日カレンダーとかもあるんだし。
で、このマガジンはたまたま今日更新されているんだけど、その内容の中から「ランキング」に注目してみたい。(注意:ランキングはPS Store Magazineの更新日と直接関係なく適時更新されます)
前回の記事は「2012年の年間ランキング」でしたが、今回は「2013年2月4日~2013年2月10日」という週間ランキングである。
一応、このランキングを見るにあたっての趣旨を先に書いておくと、「VitaのタイトルとPSPのタイトルの売れ筋がずいぶん違う」という所になる。
さて、確認してみよう。
ランキング | PS Vita (2013年2月4日~10日)
- 1位 デモンゲイズ
- 2位 バイキングぽいぽい!!
- 3位 限界凸騎 モンスターモンピース
- 4位 プレイステーション オールスター・バトルロイヤル
- 5位 MALICIOUS REBIRTH
- 6位 箱! -OPEN ME- ダイジェスト版
- 7位 えちゃんねる~NEW ペイントパーク~
- 8位 戦極姫3~天下を切り裂く光と影~
- 9位 アサルトガンナーズ
- 10位 とってもE麻雀
ランキング | PSP (2013年2月4日~10日)
- 1位 FINAL FANTASY 零式
- 2位 MONSTER HUNTER PORTABLER 3rd
- 3位 ゴッドイーター バースト PSP the Best
- 4位 METAL GEAR SOLID PEACE WALKER PSP the Best
- 5位 HEROES' VS
- 6位 モンスターハンターポータブル 2nd G
- 7位 機装猟兵ガンハウンドEX
- 8位 恋愛0キロメートル Portable
- 9位 ぷよぷよ!!スペシャルプライス
- 10位 DISSIDIA 012[duodecim] FINAL FANTASY
「あー、いろんなタイトルあるっすね。PSPもVitaもそもそもどれぐらい売れたか判んないから比較とか意味無いじゃないっすか。タイトルも違うし、順位で比べる意味無くね?」
と言われそうだが、個人的に興味深かったのは、この一覧を「発売日」で見てみた時の話。正確にはダウンロード版となるので「配信日」になるが、それも合わせて確認する。
ランキング | PS Vita (比較表)
順位 タイトル 配信日 発売日 経過日数 備考 1位 デモンゲイズ 2013/1/24 同左 17日 2位 バイキングぽいぽい!! 2013/2/7 同左 3日 PS3とクロスバイ,DL専用 3位 モンスターモンピース 2013/1/24 同左 17日 4位 オールスター・
バトルロイヤル2013/1/31 同左 10日 PS3とクロスバイ 5位 MALICIOUS REBIRTH 2012/11/22 同左 80日 DL専用 6位 箱! -OPEN ME- 2012/12/20 同左 52日 DL専用 7位 えちゃんねる 2012/12/26 同左 46日 DL専用 8位 戦極姫3 2013/1/31 同左 10日 9位 アサルトガンナーズ 2012/6/28 同左 227日 DL専用 10位 とってもE麻雀 2012/9/12 同左 151日 DL専用 ランキング | PSP (比較表)
順位 タイトル 配信日 発売日 経過日数 備考 1位 FF 零式 2011/10/27 同左 472日 2位 MHP 3rd 2011/7/28 2010/12/1 802日 3位 GEB 2011/9/15 2010/10/28 836日 4位 MGS PW 2011/2/24 2010/4/29 1,018日 5位 HEROES' VS 2013/2/7 同左 3日 6位 MHP 2nd G 2010/3/18 2008/3/27 1,781日 7位 ガンハウンドEX 2013/1/31 同左 10日 8位 恋愛0キロメートル 2013/1/31 同左 10日 9位 ぷよぷよ!! 2012/12/13 2011/12/15/ 423日 10位 DISSIDIA 012 FF 2011/3/3 同左 710日
- タイトルは文字数を考え一部表記省略としています。
- 経過日数は、発売日から集計期間である2013年2月10日までの日数としている
「おかわりいただけるだろうか」
もとい、お分かりいただけただろうか。
Vita自体がまだ発売から1年しか経っていないという事を差し引いたとしても、不自然なほどにPSPのタイトルが「昔のタイトル」と「今のタイトル」に分かれて売れており、どちらかというと「極端に古いタイトルの方が多い」という事に。
そして、Vitaのタイトルについては、「新しいタイトルが上位に来ている」「少し前のタイトルは基本的にDL専用だ」という事に。
これを、順位と発売日でクロス集計するとちょっと面白い。
ずいぶん違う。っていうか、PSPのタイトル、直近と過去に偏りすぎ。
まとめ
前回も
「PS Vitaでのダウンロード販売の利用率は高い」というのは以前から聞いていたし、いざ「年間ランキングの結果」として見た時にも、その傾向は間違いないような気がした。
と書いた。
今回もその結論に違いはなく、むしろその感じは自分としては強まった気がした。
特に、既にUMB版で大いに売れたであろう1年以上前の過去作を、改めてPSPでわざわざダウンロード版を買う人は決して多いとは言えないであろうこと、PSアーカイブはともかくPSPタイトルはPS3では動作しないことを考えると、Vitaでプレイする為に購入した可能性が高いのではないか?と推測できる。
また、PSPタイトルについては、既にUMDに見切りをつけてDL版に移行しているPSPユーザーもいると思われるが、いまだ特典などが多くつくUMD版の方がセールスの主流であり、Vitaを保有していないPSPユーザーのDL版購入はまだ限定的だと推測できる。
そんな中で、新規のタイトルについてもダウンロード版が上位には入っていることもあり、これらについてはUMD版が購入できないVitaでの購入者である可能性は決して低くないと思う。
そしてVitaタイトルについても、DL専用版と合わせてVitaカード版のあるタイトル、新作が新作としてPS Storeのランキングの上位に載る程度には売れていることを考えても、ダウンロード販売の利用率はかなり高いと考えられる。そう、DL版かどうかにかかわらず、基本としては「新作>過去作」であるべきで、その基本の形にはちゃんとなっている事が確認できる訳で。
この点は余談だが、至近に発売されたPS3とのクロスバイのある2タイトルについては、PS3でパッケージ版の購入をし、Vitaでは値段が通常よりも安くなるダウンロード版で済ませるケースもあったであろうことを考えても、これらがPS Storeの上位にいるという事は至極納得がいくというか。
冒頭の方でも書いたけれども、実際のダウンロード数などは判らないから、上記はあくまでも個人の推測レベルの話でしかない
でも、これらの傾向から考えても、ダウンロードという販売方法の浸透は、Vitaによって大きく進んだことは間違いない・・・様に感じる。PSP版の新作が、ちゃんと上位に入って売れているという事も含めて。