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携帯ゲーム機とオンラインゲームの課題(1)

Vitaユーザーが誤解しやすいアレやコレ

先日行われたVita版のPSO2のCBT。個人的には大変おもしろかったし、非常に有意義であった。

いろんな課題が見えたという点で。経緯については先日の「予告」の方の記事を読んでもらうとして、最終的な話である「オンラインゲームと携帯ゲーム機の課題」にたどり着く最初の話として、PSO2におけるVitaユーザが誤解しやすそうな話をピックアップして解説しておきたいと思う。

そういう意味では、PSO2のサービスについてのレビューに近い感じではあるが、PC版もVita版も基本的には同じであるサービスの中で、「普段携帯ゲーム機であるVitaで遊んでいる人。主にオフラインのゲームか、オンラインでも対戦や協力プレイ程度のみ」という人を想定して書いている。


もくじ

どう考えても文章が長くなりそうなので、この記事の分だけで目次を書いておく。

目次
  • VitaPSO2を遊ぶ為の3つのアカウント
  • シップとブロックとパーティーとチームと
  • 沢山ありすぎるポイントのいろいろ
  • 課金の仕組みとPS Storeの関係
  • セーブの無いオンラインゲームの世界
  • 気軽にできないスリープとバッテリー切れ
  • 割り込みイベント発生による長時間の拘束
  • アップデートとメモリカード
  • レベルと難易度とストーリーと
  • PC版とVita版の有利不利
  • 常時オンラインであることの利用者モラル
  • まとめ

こんな感じ。いつも以上に長いのでごめんなさいというか。一つ一つは短めのつもりだけど。

あと、とにかく繰り返しになるけどこの一連のレビューについては「PSO2のサービスそのものについてどうこう」というよりも、「Vitaで遊ぶオンラインゲームについての課題」に向かっていく話という所がメインです。その為、他のゲームの話も出てきますし、個人的に気になった所でまとめたものです。

PSO2そのものの評価や感想などについては、あまり触れませんのでご了承ください。


VitaPSO2を遊ぶ為の3つのアカウント

普段、Vitaだけでオンラインゲームを気軽に遊んでいる人にとって、最初に「判りづらいだろうなぁ」と思ったのが「アカウント」についてだった。

PSO2はPSNと無関係なPC版があることもあり、「SEGA ID」の取得が必要となる。

しかしこれはPSO2と直接関係なく、PSO2にはPSO2用の「ユーザ名」が必要となる。

そして、Vita版で遊ぶ為には「PSN ID」が当然必要となる。

正確には2番目の「ユーザ名」については、個別のパスワードなどは不要なのでアカウントと呼ぶことはできないんだけれども、PSO2内で利用できる課金のポイント(AC)はこの単位で行われるので、ここでは「アカウント」としている。

これを表にすると以下の様になる。

VitaPSO2で遊ぶ為のアカウント種類
種類 管理 説明 備考
PSN ID SCEJ Vita登録アカウント 1つ Vita1台で1つ紐付け
SEGA ID SEGA SEGAサービス利用アカウント 1つ PSN IDと1対1で紐付け
ユーザ名 SEGA PSO2利用上のアカウント 1つ PSO2上でユニーク登録
キャラクター名 SEGA PSO2利用時のキャラクタ名 複数 PSO2上で重複可
  • キャラクター名の変更や、複数(2つ以上)持つ場合は課金が必要

だ。なお、既知の通り「Vita本体はPSN IDの登録は1つまで」と決まっている(そういう運用設計)為、1つのPS Vitaでは1つのSEGA ID/ユーザ名でのログインとなる。なお、この紐付けはVita版のクライアントで行われる為、現在のPC版では設定できないし、変更もできない。

また、この紐付けのおかげで「PS Vita版のPSO2はパスワード入力が不要」(Vitaの機器登録による認証で代用)となっている為、いちいちパスワードを入力しなければならないPC版より非常にアクセスしやすい形になっている。

地味に便利というか、すごい楽。


シップとブロックとパーティーとチームと

ゲームの世界観に合わせて用語っていうのは決まるので、ゲームそれぞれで呼び方が変わるという事は、別に不思議なことでもないし、よくある話で。

ただ、普段慣れていない人にとっては「何が何やらわからない」という事にもなるもので。

PSO2についての「基本用語」の中で、アカウントの次ぐらいに重要なのは「シップ」と「ブロック」じゃないかと思う。この辺りは覚えるしかない話だけれど、殆どのオンラインゲームは大体同じなので対比的に覚えておくといいかも。

PSO2のオンライン関連用語
シップ
ゲームなどによっては「サーバ」と呼ばれる事もある。キャラクターを作成/登録される基本管理単位。1つのキャラクターは複数のサーバにまたがって存在は出来ない。また、基本的にサーバ間の移動はできない(PSO2については課金で移動は可能)
ブロック
ゲームなどによっては「ロビー」と呼ばれる事もある、大人数管理単位。。シップ内に存在するシステム管理上の単位。ブロック単位で参加できる人数制限が設けられている為、満員のブロックに参加することはできないが、ブロック間の移動は適時可能。一緒にクエストに出る場合は、同じブロックに入っている状態でなければならない。
パーティー
ゲームなどによっては「ルーム」と呼ばれる事もある。少人数管理単位。ブロック内に存在するプレイ上の管理単位。1つのパーティーは最大4人まで参加可能。1人の場合もパーティーと呼ばれる。クエストへの参加はこのパーティー単位で行われる。パーティーは継続的なものではなく、必要に応じて合流と解散が繰り返される。
チーム
プレイヤーの所属組織。PSO2については、1つのキャラクターは1つのチームにしか所属できない。が、無所属でも問題は特にない。チームに所属すると、ブロックをまたがっているチームメンバー間でチャットなどが出来たり、専用のチームルームでチャットなどが出来たりする。誤解しやすいが、PSO2としてはパーティーとも無関係。
フレンド
プレイヤー間の連絡用の登録。各個人間で管理される相互連絡用の管理単位。フレンド登録をしていると個人向けのチャット(ウィスパーチャット)やメール等を送るのが楽になる。また、ログイン時の通知を受けたりできる。チームやパーティーの管理とは無関係。当然、PSNのフレンドとも無関係。

判りやすいようで判りにくい部分。

すでに発売済みのいくつかのVitaのオンラインゲーム、特に対戦プレイや協力プレイをするタイトルについては、「サーバ」や「ブロック」の単位がなく、最小単位となる「パーティー」のみの事が多い。フレンドについても、PSNのフレンド機能を使う事が多いが、PSO2は無関係であるので理解が必要。

そういう意味で、最近のVitaタイトルではグループメッセージによるフレンド呼び出し機能(招待状)があったりするが、この機能は使えないものと推測される。

余談だが、ブロックについては「PC専用」「PC/Vita共用」「Vita専用」となることが発表されているが、これとは別に「プレミアムブロック」(月額課金ユーザのみ利用可能なブロック)が存在する。こちらについては確認していないが、こちらも細分化されるのかな?もしかすると。

追記(2/26)
プレミアムブロックについては削減になり、各ブロックに「プレミアムスペース」が追加されました。各ブロックが一杯でもプレミアムスペースに余裕があれば、プレミアム利用者はブロックへの参加可能になりました。

沢山ありすぎるポイントのいろいろ

ここの説明はPSO2に限る話だが、知っておいた方がいいので書いておく。

ゲーム中は、ゲーム内通貨的な物が設定されているのが普通だし、オンラインゲームの場合は課金もあるのでそこを分けることも多い。そして、それらはゲーム毎に呼び名が変わったりする。

大変、紛らわしい。

にも関わらず、ポイント制度はゲームのバランス調整の意味で複数存在することが多く、PSO2についてもかなりの数がある。キャラクターのレベルとか経験値ポイントだけと限らずに!である。

大変、紛らわしい。

なので、POS2に関してのポイント制度を用語として書いておく。

PSO2の通貨/ポイント制度の用語一覧(一部)
メセタ
管理単位:キャラクター。ゲーム内通貨。ゲーム内のショップで武器の強化やアイテムの購入などで必要。クエストに参加すると、エネミーがドロップしたり、報酬として受け取れる。
FUN
管理単位:キャラクター。ゲーム内ポイント。ユーザーがログインを行ったり、プレイヤー間でコミュニケーションなどを取った際にもらえるご褒美ポイント。使い道は、"FUNスクラッチ"ぐらいしかない。
AC
管理単位:ユーザ名。アークスキャッシュ。課金ポイント。クレジットカードや電子マネーでポイントを購入し、このポイントでゲーム内の各サービスを利用、拡張する。
HP
管理単位:キャラクター。体力ポイント。いわゆる「HP」と同義。これがクエスト中に0になるとキャラクターは死亡(瀕死)状態になる。キャンプに戻るか、パーティーの誰かに回復してもらうか、ACを支払って自力で復活する。
PP
管理単位:キャラクター。フォトンポイント。ゲームによっては「MP」などと評されるもの。クエスト中に各種スキルなどを使う時に使用されるポイント。時間で自動回復するし、通常攻撃をすれば回復も早まる。管理上はあまり気にする必要のないポイント。
SP
管理単位:キャラクター。スキルポイント。職業のクラスレベルアップに合わせて貰えるキャラクター育成用ポイント。もらったポイントを割り振ってスキルを取得したり、強化したりする。
TP
管理単位:チーム。ゲーム内ポイント。キャラクターがチームに所属している場合にのみ取得、利用出来るポイント。チーム運営にしか使い道が無い。
PT
管理単位:パーティー、クエスト。クエストポイント。受けたクエストによっては一定のポイント(クエスト種類により集め方は異なる)を集める必要があり、この集めたポイントの達成によってクリア条件となる。「TP」と似ているが全く関係ない。

HPとPPはポイント制度と関係ないじゃん!・・・はい。ネタ的な意味で入れました。ごめんなさい。

メセタについては、クエストの報酬やイベントなどでもらえる事もある。マイショップなどを利用すればコスチュームや武器防具、アイテムなどを購入することもできるし、武器の強化などでも使う、かなり普通の感覚での「ゲーム内通貨」だ。

またFUNについても、ログインやプレイヤー間のコミュニケーションによってわずかづつだが増やせるポイントで、スクラッチなどに利用できる。スクラッチには課金となる「ACスクラッチ」と「FUNスクラッチ」があり、当然もらえるものも違うが、気軽に集めて使えるポイントではある。

一方「AC」は課金のポイント。メセタとの換金性はないし、FUNとも換金性はない。こちらはサービスの拡張として利用する他、「ACスクラッチ」として利用できる。ただ、「ACスクラッチ」は直接ACで1回分引く方法と、事前にACスクラッチ券を買う方法があるので、紛らわしい。

普段、ソーシャルゲームなどでガチャをやっている人はもちろん、全くやっていない人もこの方法は誤解しやすそうな部分なので注意が必要。

ま、PSO2を解説するのが目的の記事ではないので、これ以上の説明は省略するが、実は他にも「ポイント」と付くものはたくさんある。表記はあちこちで略語でされるのは仕方が無いとしても、正直多すぎだと思った。*1


課金の仕組みとPS Storeの関係

ポイントの話をしたので、重要な「課金」の仕組みについても書いておく。

同じセガから配信されている基本無料のオンラインゲーム「サムライ&ドラゴンズ」についても課金の制度があり、こちらはPS Storeで購入できる。

一方、PSO2に関しては「PS Storeでの購入は出来ない」と公式に発表されている。

これは、単純にはVita専用ゲームであるサムドラと違い、PC版もあるPSO2で課金の仕組みを二種類用意する意味がセガ側に無かったからと思われるが、Vita版ユーザについては非常に面倒に感じられるだろうし、抵抗も多いだろうと思われる。

そういう意味では、Vita版のPSO2に関してだけ言えば、PS Storeは無料版のダウンロードと、DLCなどの購入があった時に使うだけになりそうな感じ。ACの使い勝手が悪いので、Vita版だけで遊ぶユーザーが課金するケースは結構限定される様な感じを受けた。

将来的にPS StoreでACを購入できる可能性はゼロではないけれども。サムドラで出来ているという意味で。*2


セーブの無いオンラインゲームの世界

普通にVitaのRPGだと思ってPSO2を始めると「どこでセーブするのか?」という事に悩む人も出てくるだろう。

そして、「セーブはない」という事に驚くというか。ただまぁ、これについては「オンラインゲームではあたりまえ」の話だし、昨今では「オートセーブ」なゲームも増えてきているから、判ってしまえば抵抗は無くなるだろうとは思う。

ただ、「セーブ/ロード」が出来ないので、リセットマラソンやリタイヤマラソンみたいなプレイは当然出来ないし、「バックアップ」は全てサーバ側で管理されるという点は理解が必要。

そして、いわずもがなで「オフラインでは一切遊べない」というのはこういう所にもある。


この話は次の項目にもつながる。


気軽にできないスリープとバッテリー切れ

Vitaでゲームをしていると。というか、携帯ゲーム機でゲームをしていると「あたりまえ」になってしまうのが「スリープ」という機能の存在。

ゲームを起動したままセーブもせずに一時中断できるというアレ。便利以外の何物でもない。

と、言いたい所なんだけど「オンライン専用ゲーム」の場合は話は別。むしろ邪魔になる事がある。

スリープはネットワークを切断してしまう為、サーバ側との通信が切れて(事実上)「ゲームはスリープにはならない」のだ。

この為、スリープから復帰するとスリープ前の場所や状況と違う事になってしまう。

クエストの途中でスリープにすれば、ロビーに戻されるし、イベントの途中でスリープしたとしてもイベントが途中から再開されるという事はない。

CBT期間中にも「キャラクター作成後のチュートリアルが何時まで経っても終わらない」という話があったらしい。チュートリアルが終わる前にスリープなどにしてしまっていた為、チュートリアルがまた最初からになっていたものと思われる。

また、「ボス戦の前で疲れたからちょっと休憩したら、ロビーに戻されていた」とか「トイレに行こうと思ってつい電源ボタンを押して中断(スリープ)しちゃた!」とか。

「そういう時の為、パーティーに迷惑をかけたくないからソロで遊んでたのに!」という人でも、オンラインゲームである以上、ソロとかマルチだとか全く関係ない。


スリープで話はしたが、携帯ゲーム機であるが故の宿命である「バッテリー切れ」も注意が必要である。

Vitaの場合はバッテリー切れの場合は強制スリープになるので、同様の事が起こる。CBTの時点では、スリープ機能の無効化をしていなかった為、数分放置しているとVita側により強制スリープになったりしていた。製品版ではこの機能は無効化されるらしいが、バッテリー切れの心配はなくならない。


なお、スリープになった時のセーブってどうなってるの!?という話については、「適時サーバ側でオートセーブされているので直前のキャラクターの状態で復帰」する。クエストなどはやり直しになるが、取得したアイテムや経験値などはロストしてないのであわてなくて大丈夫。


割り込みイベント発生による長時間の拘束

Vitaには携帯ゲーム機としては異例なほど「オンライン対応」のゲームタイトルは多い。

そういう意味で、既にオンラインプレイを楽しんでいる人はたくさんいると思うけど、PSO2をやっている感想としては「拘束される時間が長いな」と思った。

というか、PSO2の演出としてクエスト中にイベントがランダムに発生し、場合によってはそれが複数連続するからだ。ついでにいえば、マップもランダムなので、最短ルートは毎回探さなくてはならない。

この結果、「30分だけちょっと遊ぼうか」と始めた結果、マジメにやると1時間近くも1つのクエストクリアに掛かることがある。

当然、途中でこのイベントを放棄してクエストクリアの目標達成だけにしてもクリアは出来るのだが、マップがランダムな為に時間がかかることもしばしば。適当に放棄しながら進めてしまうと、クエストクリア時の評価も下がってしまう。(全部のイベントを解かなくてもSランクの評価を取ることはできるが、その為の最低ラインはある)

先に書いた通り、途中でスリープして後で継続するという事も出来ない。

セガ側も、この辺りは意識しているらしく、マップはPC版よりも若干狭くしているらしいし、同時発生の割り込みイベントはPC版の最大3つから、Vita版は2つに抑えられているとの事。

でも、時間がかかることには違いはなく、普段携帯ゲーム機で「手軽にちょっとだけ!」という遊び方をしている人にとっては「なんかやたらと時間かかるな」と感じる人も多いと思う。


アップデートとメモリカード

Vita版については、Vitaカード版の販売も行われることが決まっているけれども、基本的にはPC版と同じく「今後継続的にアップデートが行われていく」と発表されている。

オンライン専用ゲームとしてはよくある話だけど。

なので、Vitaカード版でもアップデートは行われるワケだけど、Vitaカード版のアップデートってどこにされるの?という話。Vitaカード版の製品ページには「ゲームデータセーブ先:メモリカード」と書いてある。

この辺り、Vitaの仕様ですごい紛らわしいというか、判りにくいんだけど、「セーブデータ保存先がメモリカードでもアップデートはVitaカード内に行われる」という形になる。

なので、今後アップデートが頻繁に行われたとしても、Vitaカード版についてはメモリカードを圧迫するという事はないと思われる。

なお、先ほど書いた通り、PSO2についてはキャラクター情報のセーブはサーバ側に保存されるが、ログインする為の情報などは当然メモリカード側に保存されるので、実際のメモリカードの保存に使う容量は非常に少ないものと思われる。メモリカードに余裕が無い人はVitaカード版を買えば、基本的には問題はないと思う。

まぁ、Vitaカード版はいちいち入れ替えをしなくてはならないので、「それが手間!」という人は、ダウンロード版に切り替えるしかないと思うし、だとしてもキャラクターのデータはサーバ側にあるので、移行自体は特に問題はない。

追記(2013/8/8)
PSO2の公式サイトにEP2での大型アップデートに関する注意事項が載っていて、このあたりの詳しい説明がある。この説明によるとVitaカード版の場合でもメモリカードにパッチがダウンロードされている様なので注意が必要である。詳しくは公式サイトを参照の事。
http://pso2.jp/vita/players/news/?id=1795

レベルと難易度とストーリーと

ここはPSO2のサービスというかシステム面な話。

このゲーム、キャラクターのレベルと難易度とストーリーがほぼ独立しているという形になっている。

「何が言いたいのかわからない」という人もいると思うんだけど、極端な事を言えば「ストーリーは全く進めず、レベルをキャップまですすめることは当然出来る」し、「ハードやベリーハードの難易度を解放したからと行って、行ける場所が増えるとは限らない」(ストーリーを進めないと増えない)という事が起こる。*3

この辺り、理解すると「あー、なるほど」なんだけど、普段ストーリーが中心のRPGを遊んでいる人は戸惑う事必至だと思う。なにせ、ストーリーの進め方自体、自分で選ぶのだから。

そう。自分でストーリーを進める事に気がつかなければ、いつまで経ってもお話は進まないのだ。

難易度自体はキャラクターの各クラスのレベルで決まる。なので、ハードやベリーハードと呼ばれる難易度解放をしたからといって、まだ育てていない低レベルのクラスでは参加することはできない。なのでまた地味にレベルの低い所、エリアから育てなければならない。

まぁ、武器や装備に関しては(装備可能な制限があるものの)全く最初からではなく、集めた装備を使う事が出来るので、多少楽にはなる。といっても、どんなに1つのクラスを強く育てても、他のクラスを育てる時には初心に帰ってやり直しとなる。(ストーリーをもう一度ではないので単なるレベルアップだけになるけど)

この辺りは、考えてみれば当たり前の話なんだけど、普段ストーリーメインで一方通行的なゲームを遊んでいる人にとっては、ストレスになる可能性がある。よくある二週目からは「強くてコンティニュー」みたいなプレイは出来ない。

覚悟という程ではないけど、理解は必要かな?と思った。


なお、余談だけれども「Vita版は発売時点についてはPC版よりストーリーが先行する」という発表も、結局はこの仕組みがあるからで、「ストーリー進行の為の管理ボード」(マターボードと呼ばれる)がVita版にのみ先行して実装されるということなんだろう。

この管理ボード、まともに進めるのにはものすごい時間がかかる。なので、ストーリーが先行するVita版で始めた方が得か?!というと、PC版で全てのストーリーが終わった人がVita版をやる場合だけで、Vita版から始める人とかは全く先行の意味はない・・・です。そこまでたどり着く前にPC版の開放がされると思うし。


PC版とVita版の有利不利

Vita版のCBTをやって、「PC版とVita版の有利不利」を考えてみたが、ゲームバランスに関してだけ言えば「ほぼ全く同じ」というか「バランスはサーバ側で調整されているのでクライアントは直接関係ない」という感じになる。

アイテムの出現頻度(ドロップ率)や、エネミーの出現なども基本的に違いはない。

そういう意味での有利不利はないが、UIが違う訳だから当然「得手不得手」は出てくる。

PC版に関してはキーボードがあることで、テキストチャットの入力やロビーアクションをショートカットなどで使えるという点、画面が広く綺麗(当然PCのパフォーマンスが必要となるが)な事から、コミュニケーションにおける操作性は、かなり使い勝手はいいのは間違いなく。

Vita版もソフトウェアキーボードがあり、慣れていればそれなりに入力は出来る。そういう意味でテキストチャットはそれほど問題ではないが、PC版に比べれば不得手と言えるだろう。慣れがいるという意味でも。ただ、ショートカット登録するメッセージについては、Vitaから手を離さずに画面右下のタッチ操作からスタートする一連の流れは、比較的使いやすく、フィールド上での挨拶や相槌なども、戦闘中の多少の余裕があれば出来ることが分かった。

この辺りは、ラグナロクオデッセイのエモーションチャットや、EDF3Pの定型文チャットに近いイメージで扱える。

一方、Vita版ではボタンの少なさと現時点での操作仕様などにより、クラス毎に有利不利は若干出てしまっている感じは受けた。具体的には「サブパレットの長押しが必要なテクニック等を必要とするクラス」について。PC版だと、サブパレットを使用する専用のボタンがあり、そのボタンを押しながら走ったりジャンプ出来たりしたが、Vita版は画面タッチになっている為に、長押しをするにはボタンやスティックから指を長時間離さなくてはならなくなるという。

まぁ、この辺りは今後調整されていくといいな?という気がしたんだけど、ちょっと未知数かな。


常時オンラインであることの利用者モラル

Vita版のCBTで遊んでいて、他の誰かのモラルが気になったというよりも、「携帯ゲーム機で遊んでいる自分」と「オンラインゲームで遊んでいる自分」のそれぞれに求められているモラル的な物の違いに戸惑いを大きく感じた。

この話については、後日「課題」という感じでまとめたいとは思っているんだけど、普段携帯ゲーム機でソロプレイをしているのに慣れていると、画面の先に常にだれかがいるという感じは、非常に新鮮でもあり、怖くもあり。

今までの様にちょっと疲れたからいったん休憩!とするにしても、パーティープレイ中であれば、勝手に落ちるというのも問題があるし、コミュニケーションは最小限であれ必要となる。

無論、このPSO2に関してはソロでも十分に遊べる。一度もパーティーを組まないでも遊ぶことはできるし、NPCだけを連れて行くパーティーも出来る。パーティーにはパスワードをかけて誰ともクエスト中に合わない(マルチパーティーエリアすらソロにするという意味で)という事も可能な仕組みにはなっている。

だが、それでも「ロビーは共通」だから誰かがいるし、コスチュームなどを買おうとすれば、誰かが公開しているマイショップでの買い物が必要になる。

仲間を攻撃したりとか、邪魔をしたりという事は基本的に無いとはいっても、携帯ゲーム機の「自分の好きな時に好きなだけ遊ぶ」というのとは違う性質が存在し、他の人が存在する以上は自分勝手ではいけないモラルというものが必要となる。

ロビーでフレンドと会話をすることはできるが、「周囲に公開」の設定にすれば当然その会話は近くにいる人にも聞こえてしまう。何を話すかは自由ではあるものの、他の人もいるという事は理解しなくてはならないし、ロビーに限らず様々な場面で「ほかのプレイヤー」を意識しなくてはならない事は少なからずある。


まとめ

もう、長文すぎるので、今回のまとめは無しの方向で。

というか、この文章自体はしばらく書きためていたものだから、昨日に続いて連日で更新出来たんだけど、次回からの分についてはまだこれからなので、次の更新はいつになるか。

ま、今回ほどにはそれぞれ長くはならないと思うけど。

そんな感じで。

また、次回というか。(まだやるのかよ)

*1:ポイントとは関係ないが「PC」がパソコン?とおもったら、「パートナーズカード」という意味だったり、略語自体が独自なので判りづらいことは多い。

*2:Vita版を課金のメインと考えるなら課金の仕組みは用意した方がいいと思うけど、今のところはPC版がメイン層なんだろうな?という気がする。あくまでもVita版は利用頻度の高いPC版ユーザのアクセスを容易にする為の手段の提供という感じで。無論、単なるおまけではなくて、Vita版も十分に楽しめる内容というか、ゲームプレイ上の違いは事実上ないというか。

*3:とはいえ、難易度の開放試験に合格する為には、特定のエリアに行かなくてはいけないので、その為にある程度ストーリーを進める必要はある。