PS Plus のアンコール配信とVitaとPS4と
PS Plusで春の期間限定コンテンツ配信を実施! 本日より「フリープレイ」2タイトルを、3月後半には映像作品を配信!
PlayStation Plusでは、春の期間限定コンテンツ配信として、PlayStation Vita「フリープレイ」のアンコール配信と、新規の映像コンテンツの期間限定配信を実施します。追加料金なしで楽しめる、この機会をお見逃しなく!
PS Blogにこんな記事が出ていた。
フリープレイのタイトルについては、毎回違うワケだし、人によってうれしい月とそうでない月とかいろいろあるし、別にそれをあれこれニュースとして報告する様なサイトでも無いんで、いちいち取り上げないできた。
ならなんで今回急に取り上げたの?という話なんだけど、「PlayStation Vita」「アンコール配信」という所に少し引っかかったから。
アンコール配信って?
PS Blogの本文中にも「アンコール配信」という言葉で書いてあるワケだが、意味としては
- アンコール配信
- 過去にフリープレイタイトルとして配信したことがある2回目(以降)のタイトル
であり、この言葉の初出は明らかでは無いんだけど、自分の記憶ではこのニュースリリースになる。
PlayStation Plus 11月は過去配信した人気タイトルのアンコール配信やPlayStation Vitaの新作“トライアル”配信も実施決定!!!
また、通常のフリープレイ提供タイトルに加え、 “フリープレイ”にてこれまでに提供した人気タイトルのアンコール配信の実施が決定いたしました。
2014年11月の話。ずいぶんと前。
PS Plusにあまり詳しくない人にはピンと来ないかもしれないが、「フリープレイ」は「PS Plusに加入している限り、過去に権利取得したことのあるフリープレイタイトルも継続して遊べる」という仕組みである為、基本的に「過去に配信したタイトルの再配信は(滅多に)しない」という風潮があった。*1
絶対にしないと宣言しているワケでも無かったと思うし、実際このニュースリリースより前にもそういう例があったことはあったんだけど、仕組み上たぶん何となく。
なら、この2014年11月以降は「アンコール配信」が増えたの?多くなったの?っていうと、やっぱりそんな事もなく、わざわざこんなニュースが出たと言うくらい「この時の11月が特別だった」という話で。そして、当然ではあるがこの時にアンコール配信の対象となった機種はVitaでは無かったワケで、「アンコール配信はVitaのみが対象」と限定されている話でももちろんない。
この「特別」は次の話にも続く。
なんでVitaが多いの?PS4とかは無いの?
これはもう、現時点では単純にVitaとPS4の「発売時期」が影響している、と思っている。
私の記録が確かならば。(記憶は自信ない)
Vitaの発売は、2011年12月。フリープレイでVitaのタイトルが初めて配信されたのは2012年11月。この時は1タイトルだけだったし、次の12月も1タイトル。2013年1月、2月はかなり増えたんだけど、まさにこの時にVitaとPS Plusを売り出そうといろんなキャンペーンを打っていた時期だからだ。
そう、Vitaタイトルが初めてフリープレイで配信された、2012年11月に「PS Plusサービス内容リニューアル」の発表があったのだ。
その時のこのBlogの記事がこれ。
過去記事
- PlayStation Plusのリニューアル内容の発表について (2012/11/7)
- サービスリニューアル実施日
- 2012年11月20日(火)
- リニューアル内容
- <PlayStation Vita(PS Vita)対応>
PlayStation 3(PS3)に加えて、PS VitaでもPS Plusをお楽しみいただく事ができます。
そういう意味ではVita発売から1年経過してフリープレイ配信が始まったけれども、1年を経過したから無条件で配信されていると言うのではなく、この時にVitaとPS Plusの対応が始まった、「まさにこれからの時期だった」という意味で、ビジネス的な意味でかなり重きを置かれていたという特殊な事情があったと考えられる。
PS4の発売は、世界はともかく日本では2014年2月。今丸2年を経過した頃。
PS4については、発売当時からPS Plusに対応していた。発売前からオンラインゲームで必要になるとかいろいろ発表もあったし。
フリープレイについても2014年2月、PS4の発売されたまさにその月から配信されている。
とはいえ、PS4は未だ発売されてから(Vitaに比べたらそりゃ)日が浅い。Vitaだって1年経って出てきて、5年目に既に入っている最近やっといろんなジャンルのタイトルが配信されているので、かなり優遇されているっぽくそう見えるだけで、PS4はまだまだその時期じゃないという話で。
時期的にもそうだし、タイトル数的にもそう。
PS Plusに配信されるタイトルは「ダウンロード版」に限られている。これはもう大前提。
では、公式サイトの「ゲームソフト検索」でタイトル数を数えてみるとどれぐらいそれぞれあるのか?と。
比べるまでもなく、PS4は未だVitaよりタイトル数は少ないのである。
まとめ
自分はVitaのオンラインストレージの関係でPS Plusにサービス開始時点から加入しているものの、「普段から遊びたいゲームはそれなりにその発売時期や自分の都合に合わせて買っている」ので、フリープレイのタイトルはあまり気にしていない。
アンコール配信だろうがそうで無かろうが、あまり気になって無いので普段ならこんな記事は書かなかったと思う。
ただ、以前から「PS4よりVitaが優遇されている!」とかいう話を見かけたりした事があったので、それはその内状況は変わるんじゃないかなー、まだPS4はその時期じゃないだけなんだから・・・と思っている的なことを何となく書いてみようと思ったという話。
もちろん、VitaはPS Plusに入って無くてもオンラインで遊べるのに、PS4は基本的にはPS Plusの加入が必要というサービス上の事情もあるので、利用者側の不満が出たりすると言う事も理解はしているけども。
あと、PS3とPSPについても比較として上の表に上げてみたけれど、PS4の発売時期的な事情とは違って、発売されているタイトル数(パッケージ)に比べてダウンロード版(オンライン配信)が少ないという異なる事情が読み取れるのではないかと思う。
特にPSPは携帯ゲーム機でもともとパッケージ(UMD)版が主流だったという事情もあるし、そもそもPSP用のPS Storeサービスが始まったのは「2008年10月15日」からで、PSP発売から4年も経った後の話。ダウンロード版がVitaのそれと比べて「対応タイトルすくねーよ!」と何となく不満に思ってしまうゆえんは、たぶんこの辺りのギャップにあると思う。*2
PS StoreでのPS3の発売とPS Storeでの配信開始時期もまたPSPと同じような事情はあるし、PS3の場合はPSPよりゲームのコンテンツサイズが大きいので、ダウンロード版は決して今ほど利用者(購入者)側のメリットは少なかったし、そういう雰囲気の中では配信者側にもメリットは無かったと言えるだろうし。
同じPS Plusのサービスと言う意味において、PS4もVitaもPS3もPSPも同じぐらいにフリープレイが配信されればそりゃ利用者側はうれしいという事もあるだろうけど、その背景は決して同じじゃないからなかなか理想通りにはいかなさそうだよね?という独りよがりな妄想のお話。
・・・あ、アンコール配信。全く関係ないまとめになっちゃった。ま、いっか。
あえてアンコール配信に触れるなら、今回「PlayStation Vita」に限定しているのは、今月にスターターキットが発売された直後で、今の時期がやっぱり「Vita推し!」なだけだと思う。うん。
あと、個人的にはアンコール配信は悪くはないと思ってる。理由は様々だけど、「新しくVitaを買って、PS Plusに入って得した!」って思えた人がいたのなら、それでいいんじゃないかな?と。
PS Plusの会員が増えることは、結果的に皆のためになるんだから。
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