Vitaとフリープレイと登場時期
先日(5/15)、PlayStation Plusの特典サービスである「フリープレイ」のタイトルが更新になった。
先月の4月と今月の5月は、めずらしくプレコミュに事前に告知があった関係で、一部は事前に判っていたものではあるものの、その時に告知されなかったものも含まれているという点で、今回もかなりボリュームというか「お得感のあるラインナップ」になっていた。
で、ここから先は結構下世話な話だし、まとめるか非常に迷ったんだけど、まぁ「興味を持った事を自分なりにまとめるのはいいよね」と思ってまとめることにした。
なにを?タイトルの件。
「Vitaタイトルって、いつフリープレイに登場するの?」
という話。
なお、先に断っておくと「(フリープレイに)登場したものを集めただけ」であり「(フリープレイに)登場する時期が決まっている訳でも、必ず登場する訳でもなく、今後については判る筈もない」という点はお断りしておきます。
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5月までで登場したのは計17タイトル
VitaがPlayStation Plusに対応したのは去年の11月。システムソフトウェアVer.2.00(2012/11/20)より対応。
サービス開始前は「どれぐらいのタイトルが対象になるのかな?。ハッキリするまでは様子見かな~」と思っていたけど、いざサービスが開始されてみれば、かなりの数がフリープレイに登録され、毎月更新が掛かっている。
結構すごい。
まぁ、「かなりの数」についてはサービス開始直後ではなく、今年に入ってからで「Vita本体の値下げに合わせた感」は否めないけど。でも現時点ですごい事には変わりなくて。
そんなワケで、このVita版のサービスが開始された「2012年11月」から今月である「2013年5月」までの約半年でどれぐらいのVitaタイトルがフリープレイに登場したのか?というと、その数「17タイトル」だったりする。
以下は、自分で残しておいたメモから作成したリストなので正確である保証は無いけれども一覧を書いてみる。
フリープレイ登場 Vitaタイトル (PS+)
配信終了 (11タイトル)
年月 タイトル 配信終了日 発売日 経過日数 2012/11 墨鬼 SUMIONI 2012/12/18 2012/2/9 286 2012/12 アサルトアーミーズ 2013/1/15 2012/2/1 322 2013/1 真・三國無双 NEXT 2013/4/16 2011/12/17 396 〃 AR COMBAT DigiQ
ともだち戦車隊2013/2/19 2011/12/17 396 〃 ニコリのパズルV 数独 2013/2/19 2012/2/8 343 2013/2 アンチャーテッド
-地図なき冒険の始まり-2013/5/14 2011/12/17 431 〃 リッジレーサー 2013/5/14 2011/12/17 431 〃 ニコリのパズルV
カックロ2013/3/18 2012/4/19 307 2013/2 Dokuro 2013/5/14 2012/7/5 230 2013/3 ニコリのパズルV
スリザーリンク2013/5/14 2012/5/9 314 2013/4 ニコリのパズルV
ぬりかべ2013/5/14 2012/5/24 328 配信中 (2013/5/15現在 6タイトル)
年月 タイトル 配信終了日 発売日 経過日数 2013/1 極限脱出ADV
善人シボウデス2013/7/16 2012/2/16 335 2013/4 NINJA GAIDEN Σ PLUS 2013/7/16 2012/2/23 419 〃 タイムトラベラーズ 2013/7/16 2012/7/12 279 2013/5 二コリのパズルV
へやわけ2013/6/18 2012/6/7 342 〃 特殊報道部 2013/8/20 2012/8/23 265 〃 ダンボール戦機W 2013/8/20 2012/10/18 209 ※経過日は発売日からフリープレイに配信が開始された日までの日数
こんな感じ。
なんでVitaタイトルばかりなの?PS3は?PSPは?
Vitaを持っていない人、特にPS3を持っている人にとっては「なんでVita版ばかりタイトルが出てるんだよ!差別過ぎだろう。サービスはPS3の方がずいぶん早かったのに!」という感じはあるだろう。
ただ、これについては根本問題として「Vita版はダウンロード版の併売が基本なのでフリープレイに展開しやすい」というのがある。
PS3のタイトルについては、ダウンロード版ももちろんあるにはあるが、パッケージ版のみでの販売がまだまだ主流であり、ダウンロード版が存在しないか、あったとしてもずいぶん後から配信開始なんて事もあったりする。
これは、フリープレイとして展開するにあたって大きな障壁というか前提条件になっていると思われる。
フリープレイをする為にダウンロード版の配信を開始する、サービスとして登録するというのは、メーカー側にとってのメリットがかなり薄いからだ。ダウンロード版の配信登録には当然お金が掛かるであろうことを考えると、である。
特に、PS3のタイトルはデータ量も大きくなっており、単純にダウンロード版を配信するにしても、そのボリュームは無視できないサイズだ。具体的に言うと、PS3で利用しているBDは「片面記憶容量 25GB」である。Vitaも多いが、Vitaは現時点で最大4GBである事を考えると、その比ではないというのが現状だろう。
なので、PS3のフリープレイタイトル配信というのは、現時点では「あまり積極的に進められない」という状況なのだと推測出来る。
なら、小さいデータ量のタイトルならどうなのか?というと、PSPタイトルも未だに「UMBが主流」であり、ダウンロード版の配信はVita発売後から徐々に増えてきたという状況なので、こちらはかなりの数がフリープレイに登録されているものの、発売からずいぶん時間が経ったむしろ今となってはダウンロード版しか手に入らないものが多い。
そんな感じでいまいち最新タイトルがフリープレイに並ぶという事は今のところ無いが、こちらはPS3の場合と異なり、今後は増えてくる可能性は決して低くないだろう。
そんなワケで、(VitaタイトルもPSPのタイトルも遊べる)「Vita一つ持ってればかなりのタイトル数がフリープレイで遊べる」という状況であり、結果として「なんでVitaばかりお得なの?」な状況になっていたりする。
で、「登場時期」は何か判ったの?
さて、タイトルの件。つまり、本題。
先の表の中から「経過日数」に注目し、この17タイトルで平均すると、「331日」になる。この数字だけだと約11ヶ月ではあるが、まぁ、単純に考えて「1年」と考えるのが良いような気がする。
ただ、これについては「結論としてフリープレイは1年が目安だとは言えない」と個人的には思っている。
なぜならば、冒頭の方でも書いたけれども「Vita本体の値下げに合わせた感」がするからで、これだけに関して言えば「無理して合わせた」様に見える。というか、そもそもVitaの発売から1年と数ヶ月程度しか経っていない現状では、1年より前のタイトルは事実上ローンチタイトル以外は無いワケで、それより前が登場するはずがないからだ。
そして、「発売から1年程度ははまだ十分にパッケージが売れる時期」である。初動に比べたらずいぶん下がってはいるだろうが、別にVitaに限らなくても十分に売れる時期だ。そして、その時期は通常「BEST版の発売時期」であり、まだまだパッケージを売る時期、フリープレイにする時期ではないと思っているからだ。
まとめ
この話、冒頭にも「書くかどうか迷った」と書いたが、結局のところは(以前書いた記事の)「PS Plusのフリープレイとスパイラルの話」の続きになってしまうからである。
前回の記事のまとめでもこう書いた。
Vitaが発売されてから1年と6ヶ月。つまりまだ、去年発売されたタイトル辺りはまだ1年程度しか経っていないまだまだ売れる時期。
そう、サービス開始時期の結果として、「フリープレイに回すには時期が早いタイトルが多くなっているという現状」なんだろうと思う。だから、上記の表や結論としての「登場時期」は、現在の傾向からは推測できなくて、もう少しというか後半年とかするとこの辺りが落ち着いてきてその頃で改めて考えた方がいいんだと思う、という。
だからなに?という話だが、それってつまり。
「欲しいと思ったタイトルがフリープレイに並ぶのは1年どころかずいぶん先になるんだと思うよ本来は。それにそもそもフリープレイに並ぶかどうかすら判んないし」
なんだろうな?という事。
単に、今の時期、今のラインナップが特殊なだけ・・・なんだと思う。「フリープレイを待っていれば買わなくて済む?」かというと、それだけの期間を待てるのか?という単純な話だし、そもそも出るかもわからないものを待つの?と。
そして、それでも「待てる」という人は、そもそも「レイトマジョリティー」な人であり、旬な時期にそのゲームを遊びたいというタイプではないという事。
といっても、その1年どころか2年も3年も待てるよ!という人は、フリープレイにでもならなければ多分きっとそのタイトルは買わないし、そうでもなければ遊ばない。そういう人でも興味を持って遊んでくれる、結果としてそれがメーカー側の収入になったり、プレイ人口が増えたり、新しいスパイラルを生む形になるのであれば、やはりずいぶん意味がある。フリープレイってたぶんそういうもの。
結局はSCEやメーカー側の戦略によって配信が決定されるものなので、その時期やタイミングはいろいろだ。続編投入の直前というタイミングを狙うことだってあるだろうし、いろんな販売戦略の選択肢の一つとして「フリープレイ」があるワケで。その登場時期を傾向から予測できるものでもない。
まとめたくせに、非常に意味の無いまとめになった感じ。
そんなワケで、今回は「結局まとまって無い」という残念なお話。