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PSアーカイブスのフリープレイと市場リサーチ

久しぶりの更新なのに今回は完璧に妄想記事。

お正月挟んでこちら、正直更新したくなるようなネタがなくて、妄想も捗らないというかなんと言うか。いや、妄想のしすぎは毒なんだけど。

という訳で、毒にならない程度の無意味な妄想をしてみることにした。

具体的には「現在 PS Plus でフリープレイ可能なゲームアーカイブスの大量放出の意図」について。

200タイトル超のラインナップ

PSアーカイブスをPS Plus会員であれば「フリープレイで大量に遊べる」という発表があったとき、語呂が良く「123タイトル以上」となっていた。

あまりの数の多さに、誰もが「いやいやそれは多すぎだろうっていうか、入れ替えで増減するんでしょ?結局」みたいな疑心暗鬼というと大げさではあるものの、疑っていた。少なくとも私は。

だが、サービスが始まって一ヶ月、二ヶ月と更新があるたびに、「あれ?増える一方?」と正直驚いた。

そして、2014年1月の時点でフリープレイとして公開されたPSアーカイブスは「200タイトル」を超えている。このままいくと、「123タイトルの倍の246タイトル」ぐらいまで増えて、そこで最初のタイトルが配信終了になってまた「123タイトル以上」をキープする感じ?なんだろうかと邪推している。


ちなみに、配信期間と終了のタイトル数の経過は(一部例外があるが)大体こんな感じ。

PS Plus フリープレイ(PSアーカイブス)配信時期一覧
配信年月 タイトル数 期間累積 終了時期 備考
2013年6月 123 123 ~2014/6 夏のPlus祭
2013年7月 10 133 ~2014/7  
2013年8月 13 146 ~2014/8  
2013年9月 15 161 ~2014/9 秋のPlus祭
2013年10月 12 173 ~2014/10 新型Vita発売
2013年11月 11 184 ~2014/11 VitaTV発売
2013年12月 9 193 ~2014/12 冬のPlus祭
2014年1月 12 205 ~2015/1  

6月まであと4回更新があるとして、毎回10タイトルぐらい出れば(最後の月は)240タイトル超えそうな雰囲気。ある意味、この時がラストチャンスかもしれない。何がとは言わないけど。


トロフィーが無いPSアーカイブス

関連記事

そもそも「トロフィーって何の役に立つの?」とは、一旦は誰もが思う話で、よく「自己満足だけ」なんて言われるが、実はそうでもない。メーカーにとっては貴重なアクティブなデータだったりする。
実際に使っているのかはともかくとして。

以前、こんな記事を書いたことがある。

メーカー側が実際にトロフィーをどういう風に活用しているかはともかくとして、こういう考え方もあるよ?という事で書いた。

個人的な感覚だが、このデータ収集もひとつの目的なんじゃないか?と思うんだけど、Vitaはトロフィーが取りやすいゲームが多いと思っている。いや、もちろん携帯ゲーム機だから(結果として)取りやすいというケースもあるだろうが、トロフィーの配置に気を使っているなーというケースは結構散見される。


なんでこんな話をするのかというと、「PSアーカイブスにはトロフィー機能がない」からだ。


あたりまえだろう。っていうか、追加して欲しいの?


というと、そういう意味ではない。でも、「大量のデータというのはリサーチをする上では意味がある情報にもなるんだよ」という話で。


ちょっと、ゲームから離れた話を次にする。


20円引き券のマーケット分析

関連記事(本館)

近所のスーパーで買い物客にシールの台紙を配っていた。シールには『20円引き』と書いてあって100円以上の商品なら客側が好きな商品に貼ることが出来る。

これによって今後の商品価格設定や現在では無く今後の売れ筋、注目商品を探り出すことが出来るのである。

上の記事は、「はてなダイアリー」時代に書いていた自分の日記。

昔、住んでいた近所のスーパーで「平日に20円引きシール」を配っていたのだ。無論、ただで。


シールと言ってもよくある「お惣菜やお肉などの生鮮食料品にタイムセールで貼ってある値引きシール」と基本的に同じもので、台紙ごと1人に1枚配っていた。12個ぐらい貼ってあった。


これによってPOSのデータには「普段とは違うデータ」が記録されたハズである。どういう結果が出たのかは、その担当者じゃないので知る由も無いけれども、個人的にはこれはとても興味深いデータだったろうなぁと思っている。


これとPSアーカイブスと何の関係が?と。

最後はまとめで。


まとめ

「PS Plus会員ならアーカイブスをフリープレイで遊び放題です」

という話だが、ビジネスで考えると3つの問題点がある。

  1. そもそもフリープレイで提供するデータはソニーが買い取る形になるから、こんなにタイトル数を用意するのは出費が嵩みすぎるだろう。期間も長いし。
  2. それにPS Plusは「夏の、秋の、冬の」と無料体験させてるし、Vitaを買うと90日分がタダでもらえちゃうしどうなってるの?
  3. いくらなんでもこんなにゲーム配ったって遊びきれる訳じゃないだろうし、それぞれのメーカー側もダウンロードが分散しちゃって宣伝効果は無いんじゃない?

と。


だが、「これはマーケット分析なんです」と考えると話はコロリと変わる。


むしろ「ある程度分散してくれた方が意味がある」だろう。


PSアーカイブスには「今のVitaには無いタイトル、ジャンル」が豊富にある。そして、初代PSで遊んでいた世代の人が親になり、「子供の頃にはこれが楽しかったんだよ」と懐かしさで気軽に落とすことはあるだろう。

そこに「お金を払って買う」というハードルを外し、沢山のタイトルをそろえることで純粋に「遊びたいもの」「欲しいもの」「懐かしいもの」などが浮かび上がってくる。


そう。そう考えると、1つのマーケット分析が出来る。

アーカイブスによる市場リサーチ

「どんなジャンルやシリーズタイトルなどに今のユーザーが興味を抱いているのか」


という。


無論、PS Plusのフリープレイは全部ダウンロードしなくちゃ(購入履歴をつけるだけでも)気がすまない!という人もいるが、その手間が面倒な人もいるし、何より「体験としてPS Plusに入ったけど PSアーカイブス多すぎるな。昔遊んだアレはあるのかな?あ、あった。試してみるか。そういえばあれも気になってたんだけど当時は買えなくて遊べなかったんだよなー」という人は多いだろうし、そういう人がこの調査のターゲットだ。

各メーカーは「どのタイトルがダウンロードされたのか」が判り、今でも気になっているだろうジャンルやシリーズを優先的にマーケットに投入するための(意図的や組織的ではないという意味でのアンケートとは異なる)リサーチが出来るし、SCEJAがフリープレイにタイトルを提供したメーカーに定期的にジャンルで総括したレポートを出せば、それはそれでメーカー側も今後製作する新規ジャンルやタイトルの目安にもなるだろうし。


もちろん、これは妄想。


だけど、そういう事を目的としているとおもしろいなーという話。

単なるばら撒きでは無い意図的なサービス展開かもね?という話。*1 *2 *3

*1:つまり、ソニーとしても200タイトルも単に買い取ると高上がりだけど、マーケット分析として情報を提供するから安くしてねと交渉しているのであれば、タイトル数を揃えること自体は結構現実的な話だったのかもね?という風にみてる。

*2:無料配信についても、結果としてそれを目的としているから単なるバラまきのコストとは違うだろうという意味で。

*3:無論、VitaPS3/PSPのタイトルは意味合いが違うと思うけど。この話とは。