みた、こと。きいた、こと。

あとで、かく。ここは分館。記事一覧は「右メニュー」から。

続・Vitaのセーブデータの保存先割合と移行について

追記(2013/10/18)
考察内容のまとめは異なりますが、この記事と同様の集計をした表を以下の記事で更新しました。⇒新型Vitaの内蔵メモリ1GBの背景に関する考察

以前、上記の様な記事を書いた。それの続きの話。

これから書く話はタイトル発売ラッシュが落ち着く来月ぐらいに書こうかな?と思ったんだけど、Vitaの値下げとかもあって「時期的には今書いてもいいのかも?」と思い直したので書くことにする。

パッケージとして発売されているタイトルの「セーブデータ保存先」の「Vitaカード保存」と「メモリカード保存」の割合の話。

セーブデータ保存先割合 (2013/3/18現在)
  Vitaカード保存 メモリカード保存
Vitaカード版販売あり 36(23%) 49(30%) 85(53%)
ダウンロード専用 - 40(25%) 40(25%)
オンライン専用 - 6(4%) 6(4%)
アプリケーション - 15(9%) 15(9%)
学習用タイトル 15(9%) - 15(9%)
51(32%) 110(68%) 161(100%)
  • カテゴリについては前回と集計方法を変更しています。
    • 学習用タイトルはVitaカード版販売ありから別にしました。
    • アプリケーションはダウンロード専用から別にしました。
  • オンライン専用についてはVitaカード版の販売も一部含まれますが、「Vitaカード版販売あり」と別に集計しています。
  • 再販版やBest版なども重複してカウントしています。

集計間違いがなければ、上記の通り。タイトル別の違いについては、今までコツコツと書き貯めてきた「コンテンツ容量一覧」のページを参照の事。(⇒ Vitaのコンテンツ容量一覧) より正確には公式サイトで各自ご確認ください。

学習用タイトルを「Vitaカード版販売あり」に含めると、「Vitaカード保存」のタイトル数が「45(28%)」となって「メモリカード保存」の「49(30%)」とかなり近い数字になる。そういう意味で、「同じぐらい?」と評価する事も出来るのだが、学習用タイトルを除くと一つの傾向が出ていることが分かる。

「発売時期」

で。


Vitaカード保存の発売時期の傾向と推移

上記の内、「Vitaカード版販売あり」の85タイトルについて、発売時期(年月)毎に並べてみる。

Vitaカード版タイトル セーブデータ保存先割合推移
年月 Vitaカード
保存
メモリカード
保存
累積割合
(1)
累積割合
(2)
2011年12月 14 5 19 74% 26%
2012年1月 0 2 2 67% 33%
2012年2月 4 2 6 67% 33%
2012年3月 1 6 7 56% 44%
2012年4月 1 2 3 54% 46%
2012年5月 0 0 0 54% 46%
2012年6月 3 2 5 55% 45%
2012年7月 2 4 6 52% 48%
2012年8月 3 2 5 53% 47%
2012年9月 2 3 5 52% 48%
2012年10月 3 1 4 53% 47%
2012年11月 1 3 4 52% 48%
2012年12月 1 4 5 49% 51%
2013年1月 1 4 5 47% 53%
2013年2月 0 5 5 44% 56%
2013年3月 0 4 4 42% 58%
合計 36 49 85 42% 58%
  • 累積割合(1) = 該当月までに発売されたタイトル数の内、Vitaカード保存が占める割合
  • 累積割合(2) = 該当月までに発売されたタイトル数の内、メモリカード保存が占める割合

表としては少し見づらいけれど、上記の通りである。

これを見て「あれ?」と思って頂けるとありがたい。

Vita発売直後のローンチタイトルの頃は、「Vitaカード保存」の割合が多かったが、年月を経てどんどん減少してきており、現在は「メモリカード保存」の方が多いのだ。しかも、2013年1月の1本以降は「Vitaカード保存」のタイトルは1つも発売されていないし、今月後半に控えている発売予定の主要なタイトルについてもメモリカード保存の方が多い。

完全にシフトしてきていると推測出来る。


まとめ

前回の記事では、「オンラインセーブが増えてくる」(移行期)としてまとめていた。

実際にPS3とのクロスセーブなどの連携、PlayStation Plusのオンラインバックアップなども出てきたし、結果としてこれについての移行は始まっている・・・と考えて良いと思う。

ただ、クロスセーブやオンラインバックアップだけに限れば、別にVitaカード保存でも出来る話である。メモリカード保存に移行する理由は他にあると考えて然るべき。


となると、その理由は以下の3つ。

メモリカード保存が増える理由
  • アップデートでの対応/機能拡張を前提(または配慮)している為、保険的に余裕のあるメモリカード側を選択する(DLCなども同様)
  • Vitaカード版保存とするとダウンロード版と保存先が異なってしまう事で、サポート的な意味で面倒が増える
  • 体験版や他タイトルとのセーブデータ連携などに配慮する場合、Vitaカード保存では対応できない

あくまで推測だけど。


ユーザーにしてみれば「別売りのメモリカードが必要になるじゃないかよ!」という話でもあるし、Vitaカード保存にもメリットがないワケでもない。メーカー側としてもメリットはあるだろう。だから今後無くなるという話ではない。

でも、体験版の配信やアップデートなどに配慮するとメモリカード保存の方が、メーカー側としていろいろ都合が良いのかもしれない。この傾向を見る上では。

セーブデータ程度であればそれほど容量は食わないものの、アップデートとなると話は別。メモリカードの空き容量はどんどん減る事になりかねないので、十分なサイズの確保に注意が必要だ。*1

追記(2013/3/18 19時頃)
Vitaカード版しかない下記の2タイトルを入れるの忘れてましたが、話の大筋は変わらないので表などの情報についてはこのままとします。(アサシンクリード3レディーリバティー:2012年11月15日発売、メモリカード保存。スロッターマニアV BLACK LAGOON:2012年3月15日発売、Vitaカード保存)

*1:ダウンロード版を購入する場合はいわずもがなだが、アップデート容量分も確保を考えるとさらに注意が必要だ。