ナスネとトルネとキミとボク
タイトルに深い意味はありません。が、昨日配信が開始された「torne PlayStation Vita」(以下、torne PSVita)に圧倒されましたので、一応報告まで。
なお、この場合の「キミ」は特定個人を指すのではなく、「PlayStation Vita」のことです。誤解無きように。
そんなワケで、クリスマス前の連休に向けて、自分自身へのクリスマスプレゼントという感じで "nasne" を購入したのはしばらく前の内緒の話。
以前も記事として書いたんだけど、普段からテレビをまったく見ない自分としては、そもそもこの "nasne"や"torne" がまったく不要だったワケで、そういう意味では今まで買ってなかったワケなんだけど、今回のこのリリースについてはもう「試すしかないでしょ!」という感じのワクワクで、リリース前にいそいそと "nasne" を買ってきた訳で。
ただ、この買ってくるということに関しては、自分として3つの課題を課した。
と。つまり、事前に「nasneをPS3に繋ぐ」とか「PS3版のtorneと比較」とかはしない。Vitaしか(無線LANは大前提)ない人が使った場合の使用感を確認してみたいと思ったとかそんな感じ。
なので、「nasneは買ってきてアンテナとルーターに繋いだだけ」という状態(動作確認の為に事前にパソコンからストレージとして利用できることだけは確認済み)からのスタートとした。ま、有線でルーターに繋いでいるという以上、nasne側の設定は事実上何もなかった。*1
そもそもtorneって黒い箱じゃないの?
「torneって何?」という、そもそもまったく知らない人よりも、「あ、知ってる。PS3に繋ぐ黒い箱でしょ?」という人の方が今後の説明としてちょっと困ることになるので、先にその辺りをしっかりと説明しておこうと思う。
そもそも、「torne(トルネ)は黒い箱じゃない」ということ。より正確に言うと、torneには2つの意味があって、
である。なので、「torneって何?」の正しい答えは(2)の方である。
これ、非常に紛らわしい。
とはいえ、(1)についても「torne」の名前で販売パッケージとして売られているので、黒い箱もそのパッケージ内に含まれていることから「まったくの間違い、勘違いとは言えない」というのも事実で。
ただ、この部分を理解しないと "nasne" を説明する上で混乱が出てきてしまう。
nasneは単独で動く黒い箱
「nasneって何?」という、そもそもまったく知らない人よりも、「あ、知ってる。黒っぽい奴だよね?」という人については、これはもう大正解だったりするんだけど、より正確に言うと先ほどのtorneと同じように2つの意味があって、
である。なので、「nasneって何?」の正しい答えは先ほどの通り(4)の方でいい。
これについても、「nasne」の名前で販売パッケージとして売られているので、先ほどのtorneとあわせて考えると、非常に紛らわしい。
torne PSVitaって何?uke-torneとの違いは?
先ほど「(2) torne」については「PS3用」と書いた。そして、今回の「torne PSVita」は名前の通り、「PlayStation Vita用」だ。
ただそれだけの違い。
だけど、まったく同じではなかったりするし、Vitaには以前から「uke-torne」というアプリケーションがあったので、これについても先ほどと同じように番号を振って説明してみる。
である。ここで大きな違いがあるのである。
という。さて、登場人物(名称)が多くなってきたので、次でいったん整理してみる。
違いを比較して見せてよ!わかんねぇよ!
という人のために、いったん出てきたものをこの説明用に整理してみる。
torne関連ハードウェア
ハードウェア 概要 LAN接続 備考 PS3 黒い箱を接続するゲーム機 有線,Wi-Fi Vita 携帯ゲーム機 Wi-Fi 黒い箱 PS3に接続するチューナー なし (1) nasne 単独でLANに接続できるレコーダー 有線 (4)
こんな感じ?かな。
正直言って判りづらいよね。これ。
将来的に変わる可能性はもちろんあるけど。むしろ高いけど。
Vitaとnasneとtorune PSVitaの相性は
ここまできて「やっと本題!」って感じなんだけど、「相性抜群!」である。もう、感動もの。
Vitaを持っていたら、「クリスマスプレゼントにnasne買ってきていいから」とかいうぐらいの感じで。
TV番組の画質については、直接の視聴(ストリーミング)でも非常にクリアに見れる。もともとが地デジとかのデジタル画質だからというのもあるけれども、ほんとにこれストリーミング?っていうぐらいの画質。止まったりカクカクしたりはない。
ただ、自分の家の場合はもともと寝室のネットワーク電波強度が60~70%程度と悪いので、「時々音声が途切れたり、無音になる」という現象が起こっていた。これはもう完全に環境の問題。リビングでみたり、電波が安定している時間帯だとそういうこともなかった。
そして、いうまでもなく(データをVitaに転送した上での)「録画番組の再生」については当然そういう心配がないので安定した納得の画質。メモリに書き出しているのでオフラインでも利用できる。
物理的にまったく別の場所にあるnasneが、Wi-Fiで接続されているので、視聴・再生するだけならケーブルを繋ぎなおす必要もないため、「Vitaでそのままテレビを受信している」「Vitaで番組の録画予約と再生をしている」という錯覚に陥る。当然、予約したものなどは、nasne側が常時起動して録画を行うので、Vitaの電源ON/OFFと関係なしに行われているので安心だし。
もう、抜群としか言いようがない。
まとめ (そういえば3つの課題については確認したの?)
おっと忘れてた。課題課題。
今回の課題
- PS3もパソコンも不要であることを確認する
- 基本的に不要だった。Vitaのブラウザでnasneの操作が出来るし、アプリからnasne本体の設定メニューを起動するのでむしろ使いやすい。nasneのファームウェアアップデートも余裕で出来た。
- Vitaだけでどこまで利用できるのか確認する
- nasneのテレビ番組の視聴・録画再生に関してはほぼすべて出来る。無問題。PS3でtorneを愛用している人の場合は、使い分けでうれしい悩みが出来るかも。機能が分かれちゃので面倒もあるけど。
- uke-torne/ビデオ(Vita関連アプリ)との差異を確認する
- uke-torneはあくまでもUSB接続によるデータ転送アプリ。再生機能は持たず、Vitaの標準アプリ「ビデオ」で再生する。torne PSVitaについては、ビデオでの再生は不可。ただし、uke-torneで転送したデータの再生は可能。uke-torneで作成したメモリカード上の領域はtorne PS Vitaでも共用利用となる。(再生可/不可はフォーマットの違いによる)
という感じだった。なので、PS3が無い家庭でも、テレビが無い部屋でも、パソコンもスマホも持っていなくても、Vitaとnasne(と無線LAN環境)があれば、即導入して楽しめる。
テレビ番組と録画は「nasne」で見て、インターネットの動画は「ニコニコ」と「Youtube」で見て。
ゲームやって、ブラウザでインターネット巡回して、TwitterとかFacebookやって、もちろんメールもチェックして。その間や寝ている時に録画番組はVitaに転送して。(ゲーム中も書き出しを指示した場合はtorne PSVitaを終了しても継続して転送処理が続き、終了時にメッセージが表示されます。複数の番組書き出しもOK)
なんか、すごい贅沢な事している気分になる。
不満点がまったく無いのか?といえば、好みの問題でそりゃ無いことは無いけど、そういうのは普段テレビを見たりビデオの録画を楽しんでいる人や、torneを今まで使ってきた人が語るべき内容だと思う。
私のブログ的にはその手前ぐらいまでのまとめでちょうど良いと思うし。
あとおまけとして。このまとめに貼った写真の中央が「nasne」本体。左にある少し大きいPS2っぽいデザインのが「LF-PK20」昔のロケーションフリーの本体。当然、PS2より小さいんだけど、nasneはさらに小さい。反対側は無線LANの現在使用中のもの「WHR-HP-G300N」と、買い替え前のもの「WN-G54/R3」。逆光気味で見えづらいけど、せっかくなので並べてみた。
そんな感じ。