Vitaのゲームタイトル型番からみるカード容量推移(2)
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- Vitaのゲームタイトル型番からみるカード容量推移 (2015/7/27)
ここ2年ぐらいは、Vitaに関する新しいニュース的なものが無いので、どうしても過去記事からの変遷的なフォロー記事が多い。
ネタの選定という意味では過去記事の焼き直しで楽そうに見えるが、内容が伴うものでもないので案外大変だったりする。
ま、それはともかく。
Vitaのパッケージ版には必ず「型番」が個別に割り当てられている。
たとえば「VLJM-35420」こんな奴。これは「SaGa SCARLET GRACE」の型番。
その「型番」でVitaカードの容量が2GBか4GBかが「だいたい」わかる。
見分け方は「型番の数字頭2桁目」で、「0」の場合は2GBカード版、「5」の場合は4GBカード版の模様。
前回の記事の引用だが、こんな感じで。先の例は「5」になっているので、4GBカード版だ。
では、どれぐらいの割合で存在しているのか?そもそもなんで「だいたい」なのか?を個人的に集計した結果を以下に書く。なお、自分集計なので正確性については保証しない。そういうサイトじゃないし。
Vitaカード型番(2桁目)とコンテンツ容量
コンテンツ
容量型番
「0」型番
「5」総計 割合 250 6 6 1% 500 21 21 4% 750 25 2 27 5% 1000 27 2 29 5% 1250 50 3 53 9% 1500 58 14 72 12% 1750 54 14 68 12% 2000 2 28 30 5% 2250 27 27 5% 2500 22 22 4% 2750 50 50 9% 3000 58 58 10% 3250 63 63 11% 3500 47 47 8% 3750 3 3 1% 4000 5 5 1% 総計 243
(42%)338
(58%)581
(100%)100%
割合は特に深い意味はなくて、数値的に「山と谷」が見えるようにしただけ。
これを見て不思議に思うのが「5」の分布。この辺りが「だいたい」の部分。
「0」の2GBカード版の方は、コンテンツ容量が2GBを超えるタイトルは事実上存在していないが、「5」の方には2GB以下もある程度存在している。
それがどんなタイトルなのかはここでは個別には確認しないが、想定されるケースとしては以下のパターンが考えられる。(他にもいろんな事情はありそうですが)
- 申請時は4GBカードを想定していたが、実際に開発したらそこまで必要無く収まってしまった
- Vitaカード保存のタイプはセーブデータやDLCもカード内に保存するのでその容量確保として
- 製品としての単価を上げるため、セールス的な意味合いで4GBカードを採用した
とはいえ。2つ目については「Vitaカード保存」のタイプはもうずいぶんと出ていないですし、3つ目はPS4などのマルチタイトルで値段が違ってしまう事などを懸念しての対応が考えられるものの、あまり大きなメリットには見えないので、実質としては「1」だけな気がします。
それはそれとして、前回(2015年7月時点)と今回(2016年12月時点)を比較して傾向を一応確認してみる。
Vitaタイトル カード種別 累計比較
累積 割合 四半期 DL専 2GB 4GB 合計 DL専 2GB 4GB 2015年7月時点 145 155 208 508 29% 31% 41% 2016年12月時点 209 243 338 790 26% 31% 43%
- 「DL版」はダウンロード専用のゲームタイトル(オンライン専用やアプリは含めない)
- DL専用が後からパッケージとして発売された場合は両方別にカウントしている
累積なので傾向としての大きな変動は無いものの、タイトル数が「508から790に増加(+282)」とかなり増えている中、「2GBは31%で変化なし」なのに対し、「4GBは43%に微増(+2%)」しているのが判る。
増加としてはわずかではあるが、経過観察として見た場合は「4GBカード版での発売の方が増えている」って事が読み取れると思うので、今後もVitaカード2枚組や、ハイブリッド型はたびたび登場するのではないかな?と思われる。
まぁ、極端に増えることは無いと思うけど。