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ゲームの一時停止と継続と

PSVita COLUMN

Vitaでみんなといっしょをやっていると、Vitaの現行の仕様に少し疑問が出てくる。

「PSボタンを押した時はゲームの一時停止」

という。

この為、みんなといっしょのフレンドを順番に読み込むような長いデータロード中に、ちょっとTwitterでひと言つぶやいてやろうと思っても、そもそも画面を切り換えた時点で一時停止になってしまうので、それをしてしまうと全くロードが進んでいないという現実にぶつかる。仕方がないので画面上にピョコンピョコンと飛び出してくるフレンドを呆然と見ているしかないという。(まぁ、フレンドが2~30人ぐらいならそこまで遅く感じないかもだけど)

これは、みんなといっしょに限らず今のところ全てのゲームはそうである。

全て、PSボタンで画面を切り換えると自動的に一時中断になる。アプリも基本的に同じ扱い。

この辺りは、Vitaの設計が通信としてWi-Fiだけでなくアドホックにも対応していたりすることも関係あると思っている。勝手に。

なら出来ないのか?というと、個人的には「出来る」と思っている。なので、将来に期待するんだけど、最近のゲームの傾向とちょっとした昔話をして、そのあたりのことを妄想してみようと思う。

まずは昔話から。

最も長い時間操作せずに遊んだRPG

コンピュータゲームが登場してからうん十年。ゲーム機としてファミコンが1983年7月なので現在28年目。25周年記念をやっていたのも記憶に新しい。

そんな中、私の経験で「最も長い時間操作せずに遊んだRPG」はなんだったか?というと、ソーシャルゲームでもネットワークゲームでもなく、市販されていたものでもなく、コンセプト的なもので、

「RPGスクリーンセーバー」

だった。

正確に言うと、コンピュータのスクリーンセーバー画面を表示している間に自動的に進行するRPGで、むしろ画面を操作しようとすると終了(一時中断のオートセーブ)してしまうもので、多少の設定変更はできるものの、基本的には操作してはいけないという、ものすごいジレンマのあるゲームだった。

でもね。これがすごく好きだった。むしろ、積極的に遊んでいた。

いろんなバリエーションとかがあったみたいだけど、私が遊んでいた奴は、ウィンドウモードで起動が出来たので、自分で操作こそ出来ないけど起動しっぱなしににして、画面の片隅に起動したままずっと眺めていたり、たまにチェックして進行を確認してはニマニマしていた。

勝手に進んでいく、自動的に進行するという事を楽しんでいた。

中断できないオンラインゲーム

かたや今どきソーシャルネットワークゲームとかの時代。そのはるか前からオンラインゲームというのがあるが、これらは時間経過という意味において基本的に中断という概念はない。

自分のプレイを中断する事はあっても、自分以外の人が遊んでいるという関係上、メンテナンスでサービス自体が止まる以外には基本的に中断という考えは無い。

スマホなどで手軽に遊ぶソーシャルネットワークゲームは、暇つぶしの短時間で遊ぶという手軽さが受けているといわれるが、自分はそれよりも「勝手に進んでいる」という所におもしろさがあるんだと考えている。

自分が触っていない時に誰かに戦いを挑まれていたり、ランキングが変動していたり。

なので、自分がちょっとした時間にアクセスするだけで、自体が大きく変わっている事があり、これがすごく刺激になる。この刺激は癖になるよね。自分は何もしていないのにどんどん世界が動いていく。自分が中断しても、世の中は止まらない。

ソーシャルネットワークと違い、ガッツリと腰を落ち着けて遊ぶオンラインゲームなどの場合は、同時にパーティーなどを組んで参加している人がいる手前、なかなか落ちにくいという問題もあり、気軽に中断は出来ない。

ソーシャルネットワークゲームと同じで、自分がログインしていようがいまいが進んでいくという点では同じだが、中断しづらい雰囲気がちょっと異なっていて、何時間もプレイし続けるという問題になったりする。

でも、最近はそういうゲームのプレイスタイル自体を問題視する人はあまりいない。

そういう意味で、オンラインで遊ぶゲーム自体は既に「普通のもの」になってきているのだと思う。

Vitaのオンラインゲーム

ネットワーク依存型の携帯ゲーム機であるVitaは、オンラインで遊べるゲームがかなり多い。しかも、過去の携帯ゲーム機では比較的珍しい部類である「オンライン専用」もいくつか既に登場している。

具体的にタイトルを挙げれば、「みんなといっしょ」もそうだし、「サムライ&ドラゴンズ」もそうだし、「シェルノサージュ」もそうだし。この内、シェルノサージュだけは「機内モード」で起動できるので完全オンラインではない部分があるが、それ以外は基本的に全てオンラインに接続できなければ何も出来ないというタイプのゲームだ。

なので、ゲーム中はVitaの電源が落ちていようが、Twitterでつぶやいていようが、他のゲームをやっていようが、オンラインゲームの部分はサーバ側で中断なく動いている。そもそも、中断する意味も必要もないのだから。

にも関わらず、VitaではPSボタンを押すと「一時停止」になり、オンラインは「中断」というか「切断」されてしまう。

停止する意味あるのだろうか。

Vitaのゲームモードとリソース

直前の記事でも少し書いたけど、Vitaのゲームは「動作モード:ゲーム」という感じで、専用のリソースが割り当てられている。CPUとかメモリとか。

なので、ゲームはその優先された環境で動いているハズなのに、PSボタンを押すと「一時中断」になってしまう。

専用のCPUも専用のメモリも、なんかこう、もったいない。

ソロでプレイするゲームについては、確かに一時停止でなんの問題もないと思うんだけど、そもそもオンラインのゲームについては一時停止する必要性はどれほどあるのか?という。いや、ソロでも時間経過が重要になるシミュレーションゲームなどでは一時停止しない方がありがたいというケースもあるだろう。

専用のCPUも専用のメモリもあるんなら、そのまま演算させとけばいいんじゃないか?操作は確かに出来ないかもだけど、それはそれでいいんじゃないの?・・・と。

それができるなら、ラグナロクオデッセイでオンラインの部屋を立ててから「部屋番号○○○で立てました!参加お待ちしてます」とかTwitterに流すこともできるし、部屋の中で「ボイスチャットやろうぜ」となって、一旦部屋を解散しなくちゃならないなんていう事も起こらない。

なんかこう、もったいない・・・よね。

ただ、これは冒頭にも書いた通り、通信環境の問題が大きく絡んでいると思う。

CPUとメモリは専用にリソースがきられているけど、ネットワークは専用ではないからだ。

Vitaのネットワーク事情

パソコンの場合、通信は基本的にインターネットしか(事実上)選択肢は無いので、各アプリはそれを前提として作られている。メールもブラウザもゲームもツールも。

なので、それぞれは同時に通信をしたとしてもなんら問題は起こらない。

あるとすれば、VPNなどで特殊な環境を構築した場合などで、それはまた別の話。

これは据え置きのゲーム機も同じである。パソコンなどと同じでインターネットに接続する前提になっていて、他の通信の選択肢は無い。あるとすれば、有線での接続か無線での接続かぐらいの話だ。


だが、Vitaの場合は違う。携帯ゲーム機だからだ。


もともと、携帯ゲーム機はインターネットに接続されるのが前提ではなく、もちよってみんなで遊ぶことが前提である。この為、ルーターやサーバを介さない「アドホック通信」が主体であった。

そして、その為の通信機器をアドホック通信をしていないときに限り、Wi-Fi接続でインターネットを利用できるようにしていた。なので、オンラインゲームの対戦などではなく、コンテンツのダウンロードや、スコアの送信、ランキングの確認ぐらいの使い道が殆どだった。


Vitaもこのアドホック通信に対応している。だが、このアドホック通信とWi-Fi通信は同じ通信モジュール、リソースを使用するため、どちらかしか利用できない。さらにこのリソースは帯域的な意味でゲーム側もアプリ側も優先度はなく共通で利用される。*1 *2

「各アプリはWi-Fi通信しかしないが、ゲームはアドホック通信もWi-Fi通信もどちらも出来る」

という事情により、PSボタンでメニューに戻った場合は(Wi-Fi通信に限られるため)ゲーム側の通信を継続することが出来ないのだと思われる。

まとめ

「なんだ。アドホック通信なんて古いんだし、いらないんじゃん?」

という意見もあるかもしれない。でも、それだとすると友達と集まって遊ぶときにすら無線LANルータが必ず必要になる。ゲームによってはPSNへのログインも必要になる。無線LANルータを持ち歩くのか?という問題もあるし、この他にもWi-Fi通信よりもアドホック通信の方がもちろん便利な点も多くあり、一概にアドホック通信がダメという事ではない。そもそも古いとかそういう話でもない。

だが、せめて「アドホック通信以外(Wi-Fi接続中)」は「ゲームを中断しないモード」とか「設定」があって欲しいと思う。

少なくとも、Wi-Fiで接続されているかどうかは、Vitaのシステム側で把握しているハズだし、そのON/OFFはゲーム側からもコントロールができるのだから、PSボタンで戻ったときでもWi-Fi通信が継続しているのなら、ゲームの画面や操作が止まっても、裏で動かすことはできるんじゃないかな~と思っていたりする。

そうなれば、みんなといっしょでフレンドのデータをロードしている最中にTwitterをチェックしたり、ラグナロクオデッセイで部屋を立てた後「あいつも呼ぼうぜ!」みたいにフレンドのアクティビティーをチェックしに戻ったり、メッセージを送ったりも気軽にできるようになる。戦闘中にPSボタンをうっかり押してしまっても、操作不能の棒立ちになるだけで、切断にはならないで継続できるのだから。

無論、中断ではなく進行してしまうことのデメリットもある。それを列挙すると限がないので、一概に全てそうしろという話ではない。そして、中断する場合と中断しない場合があるという話になると、なおさら遊ぶ側が混乱になりかねないというか。今は一律「中断で切断」になっているのに比べ。

考えれば考えるほど、そういういろんな問題はあるような気がするんだけど、でもこれは慣れの問題な気がするし、フレンドとのコミュニケーション、ネットワークに依存する形で存在しているVitaだからこそ、これはやっぱり出来てしかるべき・・・の様な気がしている。

*1:アドホック通信を使うかWi-Fi通信にするかのどちらで通信するかや、通信の使用のON/OFF制御は、ゲーム側の制御が優先される模様だが、ゲームや通信の環境によってはアプリ側の通信が割り込み的に発生すると不安定になる事があるので、Vitaの設定などでアプリの自動更新系はOFFにした方がよい自衛の解決方法もある。

*2:「GRAVITY DAZE」は、Wi-Fi通信には対応しているが、ゲームプレイ中はゲーム側の制御によって「通信機能OFF」に強制的にされる。チャレンジミッションのスコア送信時にのみONにされている。