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Vitaのnasne対応の妄想話

VitaがVer.2.00になって、かなりの人が「nasne対応早く!」と叫んだことだろう。

私もその一人だ。声には出して叫んでないけど。

一応、公式にも「対応予定」はnasneの発表当時から公表されていて、あとは秒読み段階の所まで来ているので、特にあわてる話ではないのだが、「今回の Ver.2.00 で Vita側もかなりnasneに近付いた」といえる。

その辺りの話を妄想レベルで書いておきたい。


PCとのWi-Fi接続での画像表示対応

今回のバージョンアップのかなり好評な追加機能である「PCとのWi-Fiによる接続」。Vitaを持っていてこれを楽しみにしていた人は、早速というか既に設定を済ませている事だろう。

当然「コンテンツ管理アシスタント」を経由したデータのやり取りではあるんだが、バックアップ、動画、音楽および画像の各転送可能なコンテンツのうち、「画像」だけはデータの転送でVita側に持ってこなくても表示、再生が可能だったりする。

この無線接続の設定をした上で「カメラ」の画像表示モードにすると、画面の上の方に「接続先」が表示される。

今までは当然なかったものだ。

ここでその接続先を選ぶと、接続先(PC)のフォルダがそのまま閲覧されるが、その際に画像はサムネイルで表示される。そして、サムネイルをタップすれば、Vitaのメモリカードにある時と同じように画像が表示される。いちいちメモリカードに移動させる必要はなく、ケーブルにも縛られない。

あぁ、そうそう。これ。こういうの、いいよね!と、思う。

残念ながら動画と音楽は「メモリカードにコピーしてください」といわれてしまったので出来なかったが、nasneでも同じようなことができるといいな!と思う。機種間をまたがってコンテンツデータのやり取りが出来るのはやはり便利だ。


グループメッセージングの画像フォーマット強化

nasneとは直接関係ないが、Ver.2.00になって地味に拡張された機能に「グループメッセージングでメッセージに添付できるファイルの種類が増えた」というのがある。

追加された対応フォーマットは「TIFF、BMP、GIF、PNG、MPO」の5つ。

ここでちょっとnasneとVitaの機能でこの対応機能を比較してみる。

種類 フォト グループメッセージング nasne
JPEG ○ あり ○ あり ○ あり
TIFF ○ あり ○ Ver.2.0から ○ あり
BMP ○ あり ○ Ver.2.0から ○ あり
GIF ○ あり ○ Ver.2.0から ○ あり
PNG ○ あり ○ Ver.2.0から ○ あり
MPO ○ Ver.1.80から ○ Ver.2.0から ○ あり

表にするまでもなく全部対応なんだけど、Vitaについてはアップデートで後から追加されたものだ。

また、Ver.2.00で追加された「メール」の添付ファイルとしてもこれらは当然利用可能であり、このメールに合わせる形で「グループメッセージ」も機能をそろえたものと考えられる。

だが、つまりである。

Vitaはあくまでもデータを受け取るだけの側ではなく、データを提供できる側になれるという事。Vitaのカメラで撮影したものだけではなく、スクリーンショットやペイントパークで書いてスクリーンショットしたJPEG画像だけではなく、メールなどで有人・知人から送ってもらった画像を(たとえば)nasneなどに移動させ、自分はもちろん家族などとシェアするということも可能だという事。

逆に、そのシェアされたデータの中から誰かに送ったり、ブラウザなどで投稿したりも出来るという事。

この辺りの垣根はいよいよ取っ払われたな!という感じ。


しかしいまいちハッキリしない公式サイト

冒頭でも「妄想」とはっきり書いているが、実は nasne のサイトを見ると「PlayStation Vita」の対応状況はいろいろな所でハッキリしないのである。

たとえば、「つながる機器」の所だと、

PlayStation Vita

専用アプリケーションとして年内に提供を予定している「torne(トルネ) for PS Vita」(仮称)を使って、家庭内の好きな場所から"ナスネ"にアクセスして、Wi-Fi経由でテレビ番組を見たり録画したりできます。"ナスネ"に録画した番組はWi-Fi経由でPS Vitaへ素早く書き出し、外出先で楽しむこともできます。

しか書いていない。特に太字の所。テレビ番組についてしか書いてないのだ。

他のVAIOや、PS3の所では「テレビ番組の視聴や録画番組の再生に加え、画像/音楽/ビデオの再生を楽しめます。」(PS3)とか書いてあるのに。Vitaだけはない。

記載間違いではないか?というと、もちろんそんなことはなく、他のページも同じだ。

たとえば、「メディアストレージとして使う」の所だと、

メディアストレージとして使う

PlayStation3、パソコン、スマートフォン、タブレット

としか書いて無く、Vitaの文字は無いのだ。

対応予定で未だ発表できないのか、対応できないのかハッキリしてくれ!と、思う。

まとめ (DLNA1.5の対応はいつなのか)

DLNA (Digital Living Network Alliance)」。家電やパソコン、モバイル機器などでメーカ間を問わず家庭内のネットワークにて相互接続を容易にするために結成された団体。この団体が定めたガイドラインがバージョンを付けて「DLNA1.5」などと呼ばれている。

動画はもちろん、音楽データや画像データなどを共有するのが目的で、現在ではかなりのメーカーの機器で対応しており、日本ではこの手の規格としてはメインストリームと言える所まで来ている。

PlayStation3 は既に対応しているので、誤解されがちだが「PS Vitaは未だ対応していない」。

それは、公式にもそう書いてある。

PS VitaはDLNAに対応していますか?

いいえ、現時点では対応していません。

「現時点では」!ってことは、対応する予定はあるんですね!という気はするんだけど、ここまで書いてきた通りまだもう少し先の様な気がしている。

期待はできるところではあるものの、焦りは禁物というかこの辺りのじれったさがモヤモヤする事は多い。