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Vitaで動画録画が出来るとどうなるの?

明日(2/8)のVitaのシステムソフトウェアアップデートで、「新機能」って事と、「スマホっぽくなれる」って事で、なんとなく「マップ機能」に注目が行っている気がする。

まあ、それはそれでいいんだけど、自分がWi-Fi版って事もあって、結構無関係だな~という感じでこの機能については若干静観中。

そんな中、『動画録画』の機能については、「いろいろ揃ってきたなぁ」という感じでちょっと興味を持っていたりする。

今回はその話。

Vitaのカメラと画質

今までのVitaは、静止画しか写真が撮影できなかった。また、サイズも画面サイズの関係で3種類(普通・正方形・横長)あったが、もともとのカメラの解像度が低いので、正直に言えば「画質悪い」である。

具体的にVitaのカメラの解像度と、画面の解像度を比較してみると、

  • 画面解像度 : 960x544 (52万画素)
  • 前面カメラ : 640×480 (30万画素)
  • 背面カメラ : 640×480 (30万画素)

※ カメラ対応フレームレート: 120fps(320×240)、60fps(640×480)

となっており、初期の頃のデジカメと画素数と同じ程度である。正直、今どきのデジカメやスマホと比べるとどうしようもない感じなので、正直期待しちゃダメ。将来的に型番が次のバージョンとしてハードウェアが変われば別かもしれませんが、今は特に気にしない方向で考えていた方がいい。

昨今のパソコンに繋ぐWebカメラはもっと高解像度ですので、これじゃ物足りない!って人がいるのもまぁ、事実だとは思うけど。スマホもだし。

だが、「基本アプリで動画が撮影できる」というのは、一つの朗報ではある。

Vitaで動画録画

どんなデジカメでも、静止画よりも動画の方が処理が大変な為、その場合の解像度は落ちるのが普通。

その点については、Vitaは上記の通り 60fps でも元の解像度のまま撮れるというカメラを採用しており、そんなに高速撮影でなくてもいいよ!という 120fps にも対応していたりするところが面白い。

まぁ、これは人が見る、自分が目で見るための動画の撮影というよりも、AR等で利用するためにコンピュータが周りの様子、動体を認識する為の速度になっている。

なので、全く意味がないとかいうワケでもない。

ま、そんなに動画撮影するの?と言われれば、少なくとも自分はしないと思う。

ただ、解像度が低くなっている事で、オンラインでのデータ転送をする際のファイルサイズ、負荷についてはある程度軽減されている解像度と言える。

そして、その機能が(もともとハードウェアのカメラは対応していたのに)やっと実装された・・・という事でもある。

えっ、それほど使う人がいるとは思えないけどね?

いやいや。この機能が実装されたことは二つの意味を持つんですよ?というワケで。

標準機能による動画録画

"LiveTweet for Playstation Vita"を使った人なら判ると思うが、あのアプリには「カメラ機能はない」。
だけど、「写真の添付機能」はあり、写真を添付する為には「既に撮影済みの写真を使う」か「カメラを起動し、新たな写真を撮影する」かが選べる。

つまり、標準機能になっていることで、外部アプリケーションはその部分を作りこまずに利用が出来るという事である。

Twitter で動画とかいらないし。

いやいや、もちろんそうかも知れないけどこれの意味するところは先ほど言った通り2つある。

Skype/ニコニコのライブカメラ配信の準備

対応予定が以前から言われている「ニコニコ動画」のアプリの動画配信。最初はカメラ映像の配信という事らしいので、この機能が実装されると、アプリ「ニコニコ」の準備が整ったと言えるんだと思う。事実、今年はじめの発表会で4月に「生放送配信に対応する」となっていた。

また、現在リリース予定となっている「Skype」についても、同様にTV電話的な使い方が出来るようになる可能性がある。こちらは、当初の予定として「音声通話」としか書いてなかったので、出来るかどうかはわからないけど。

ゲームやアプリの動画録画

Vitaにはゲーム機としては珍しいスクリーンショット機能があるのは既に何度も書いてきているが、当然全ての「ゲームアプリがスクリーンショット機能を自前で作ってはいない」ワケで。Vitaの基本機能として実装されているものを利用している形であり、アプリ側は作りこみの部分は特に意識しないでスクリーンショットを撮られていると思われる。

この機能はカメラと同じと考えていいと思う。入力される画像がカメラ側なのか、表示中の画面側なのかの違いだけなので。

そして、今回の「動画録画」が出来るようになるとすると、スクリーンショットと同じ事が言える。「ゲームアプリが動画録画機能を作らなくてもいい」と。であると、動画撮影が可能なアプリケーションが登場した場合、プレイ映像はメモリカードに自動的に録画されるという事になる。

カメラが 60fps に対応していることから考えて、画面サイズがカメラより大きくなる、高解像度となる画面キャプチャであることを踏まえても 30fps ぐらいでは録画できるだろう。この録画を自分のプレイ動画として記録することや、配信することが出来る様になるのではないか?と考えられる。ゲーム機内部で録画される動画であれば、その映像は期待できるんじゃないかと思う。高画質的な意味で。

先の例と同様、アプリ「ニコニコ」については4月に「動画投稿機能に対応する」となっていた。この準備が整ったと考えていいと思う。

まとめ

当然、マップ機能についてもいろいろ考えられることはあるんだけど、それはそれとして上記の様に発表された内容とかを1つ1つ考えていくと、意外とスケジュール通りなんだな~これは・・・という気がする。

逆に言えば「最初からやっておけよ!」という声もあるだろうし、実際最初からいろいろできた方がインパクトはすごいと思うけど、これはこれで個人的には面白いなぁ・・・と思っている。

スクリーンショットの場合も同様、アプリ側で機能を制限することが出来るという事で、全てのアプリやゲームの録画が出来るというワケではないと思うが、それでもその可能性はまだ続いているという点は、個人的にはとても興味深く見ている。また、スクリーンショットの場合と同様に、画面内にコピーライトなどが自動的に埋め込まれたりする可能性もある。どうなるかはお楽しみかな。

今後、どういう風に発展するのかは、このアップデート後のいろいろな発表を待つ形になるんだろうけど、結構ワクワクしていたりはする。

妄想の世界ではあるけど。