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テレビ不要世代とVita。

SNSと連絡手段は「LINE」、工学系女子には「Ameba」も人気? 東京工科大調査

別にVitaに言及した記事では無いんだけど、個人的に興味深いニュースがあったのでメモ。

この記事の内、この部分。

携帯機器の所有率は、「スマートフォン」が男女とも9割以上(男子91.6%、女子93.6%)。「PSP/PSPvita」は男子の所有率が高く(男子70%、女子39.9%)

個人的に一番のつっこみどころは、大手メディアと言ってもいいであろう「Internet Watch」さんが「PSPvita」と機種名を間違えている所だったりする。


まぁ、それはともかくこの調査自体は(工学系3学部)「新入生1,276人」(男子978人、女子298人)が対象という、かなり局所的なサンプルではあるけど、この回答者が「新入生」という年齢が限定的でかつ、新生活が始まる層という事がとにかく興味深い。

それはこの記事の最後にも書いてあるこの部分と合わせて考えると判る。

自宅にある電子機器では、一人暮らしの学生では「テレビ」が74.7%で、4人に1人がテレビを保有しておらず、「ブルーレイ・DVDレコーダー」も23%と低い保有率となっている。

今や、生活する上で「テレビが無いという事は不安要素ではなくなってきている」という事。また、番組の録画視聴も(必要があれば)レコーダー以外の代替手段があるから、「物理的なリソースは不要だと考えている」と言えるのかも知れない。無論、その代替手段には nasne は含まれない。ネット上のサービスで十分的な意味で。


なんでこのニュースを取り上げたのかというと、先日の「ナス子とティビ男」のキャンペーンとタイミングが被っていたから。

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このキャンペーン自体は「一人暮らしの女性」がターゲットだった気がするし、男性と女性で生活スタイルや趣味嗜好は同じでは無いので、一概に「現代人はテレビが不要!レコーダーも不要!」と断言するつもりはないが、この辺りの動きには敏感に動いているんだろうな?という事はなんとなく読み取れる。微妙にズレている気がするけど。


このキャンペーンはともかく、Vitaにはローンチからニコニコ動画の「ニコニコ」、続いて「Youtube」などの動画サービスのアプリが登場し、VitaTVからは「TSUTAYA TV」「DMM.com」「Hulu」など、より多くのアプリが配信されていて、一部はVitaでも利用可能になっているので、レコーダーが不要な人にもアプローチしていると言ってもいいだろう。まだ足りないだろうけど。


現時点で物理的な意味でのテレビは不要ではないが、既に不要である人も増えてきたのも一部の事実。その中で、「Vitaはテレビが不要な人」に、「VitaTVはテレビが必要な人」にと、どちらにでもアプローチできる体制にきちんとなっていると考えられる。無論、同じVitaだから両方でもいいし、切り替えも(未対応タイトルがある点はともかくとして)問題なく出来るという意味でも大変貴重な存在。


なんだかんだでVitaとVitaTVは時代の流れに沿っているんだなーという事が判る。


なお、私自身の考えとは異なる「短絡的な結論」を言えば、「LINEが一番利用されているなら、Vitaが対応すればいいのに」という感想もある気がするが、それはまた別の話。