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VitaTVとパーティーゲームの未来

追記(2014/8/18)
この記事は「VitaTV」で「パーティーゲームの意味が変わるかも」というテーマの話で、「パーティーゲームを遊ぶ」という事をテーマにした話ではない。VitaTVは(一人で遊ぶことが主となる)「携帯ゲーム機」を据え置きゲーム機の様に使える形にしたものであり、携帯ゲーム機のゲームにおいて「みんなで1つの画面でコントローラーを持ち寄って遊ぶゲーム」は「基本的に出ない」と考えられる。1つの画面ではなく、それぞれの画面で、その内の1つがVitaTVというダケの。
ただし、VitaTVで動作する「PSアーカイブス」については、コントローラー2台まで認識可能なので、1つのテレビ画面で(PSアーカイブスの)対戦ゲームやパーティーゲーム複数人で遊ぶことは出来る。ここについては初代PSと同じ感じで使うことは出来る。
追記(2014/12/4)
VitaTVのコントローラーはVer.3.35から(PS4リモートリンク時)「4台」まで増えました。補足として。
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今後、クロスプレイなゲームがどれぐらい出てくるかはまだ判らないけれども、家族で一緒に遊ぶパーティーゲームのスタイルは今までとずいぶん変わってくるんだろうな?という気がしている。

ただ、これを逆に考えると「友達と一緒に遊ぶパーティーゲームは、みんなで自分のものを持ち寄るだけですぐ遊べる」ということになるだろう。

誰か一人がコントローラーを人数分買う必要はなくて。

以前、こんな記事を書いた。


VitaTVが発表され、TGS 2013 の展示でVitaとVitaTVのマルチプレイを見て確信した。

「あぁ、VitaTVは "パーティーゲームを変えれるかも知れない" な」

と。SHARE機能を持つPS4を待たずして、とは言わないけど。


完璧に妄想寄りの話。


パーティーゲームと観戦プレイ

昔からのパーティーゲームは、1つのゲーム機で複数のコントローラーをそれぞれが使うというプレイだった。だから、TVの画面は1つだし、一画面内に全員が表示されるか、1つの画面を複数に分割して遊ぶかだった。

その制約がある以上、一度に遊べる人数に制限があって最大4人が暗黙の上限になっていたりした。無論、ゲーム機としての性能的な限界もあったと思うが。だが、ポイントはTV画面に表示することで「遊んでいない人も見たり楽しむことが出来た」ワケで、これは「パーティーゲームの良いところ」だと思っている。


そう、それをプレイと呼ぶのであれば「観戦プレイ」である。


その場にいるのは実際にプレイする人たちだけに限らない。その人数には制限は無い。

クロスプレイとパーティーゲーム

昨今のゲームはオンライン化が進み、1つの画面で同時に遊ぶという形ではなく、それぞれがそれぞれのゲーム機で遊ぶという形になっていった。アドホック通信の場合は「みんなで集まって遊ぶ」という意味ではパーティーゲームと呼べたかもしれないが、それは主に携帯ゲーム機であり、遊んでいる人以外に提供される画面は無かった。

観戦プレイは携帯ゲーム機だけでは成り立たない。


その後、クロスプレイ環境も進み、携帯ゲーム機と据え置き機でのアドホック通信、またはオンライン通信のプレイも出来るようになってきた。

こうなると据え置き機のTV画面であれば「観戦プレイ」をさせる事は出来る様になる。

極端な話、PS4のSHARE機能はこれをオンラインでの公開にする形に落とし込んだものと考えられる。

とはいえ、据え置きゲーム機のオンラインプレイ(アドホック通信プレイ)には問題がある。基本的に据え置き機を同時に複数台置いて遊べる場所はないということ。

だから、やはり携帯ゲーム機とのクロスプレイは決して無視はできない。


クロスプレイとプラットフォームの問題

据え置きゲーム機と携帯ゲーム機のクロスプレイは、昨今ではずいぶんと進んできた。

アクション系のゲームであれば、クロスプレイで据え置きと携帯ゲーム機が同時に遊べるワケで、据え置き側は「観戦プレイ」に利用することが出来る。

だが、クロスプレイには一番の問題がある。プラットフォームが異なるという事だ。

それは、遊ぶ側が環境を用意するという以前に、「開発する側、ゲームを提供する側がプラットホーム別に同じタイトルを作らなくてはならない」という問題だ。プラットフォームが異なれば、性能が違うという中で。


クロスプレイ自体は遊ぶ側のプレイスタイルの選択肢が広がるという意味で良いことではあるものの、「良いことなんだから開発する側は両方に出せよ!」とはいえないワケで。

「ダウンロード版で安価に提供」だとか「クロスバイで安く提供」という話は、開発されてからの話であり、開発すること自体は少なからず問題にはなるという話しで。


クロスプレイではないVitaTV

VitaTVが近々発売される。

VitaTVは搭載しているコントローラーの種類がVitaと異なることで、対応ゲームに制限はあるものの、中身はVitaと同じだ。

開発側はそのコントローラーの違いによる調整をすれば、性能面でもパッケージの面でも個別に用意する必要はない。

そして、VitaTVは性質的には携帯ゲーム機ではなく「据え置きゲーム機」に近い。


先ほどの「パーティーゲーム」の条件である「みんなが集まって遊ぶ」という環境、「観戦プレイ」を可能とする環境が構築できる。


観戦プレイの疑似体験

そんな中、とあるゲームアプリがバージョンアップした。

現在は「PS Plus会員向けに先行配信」されているこのゲーム。

アドホック通信機能に対応し、その場で対戦プレイが出来るだけではなく「観戦モード」も横から見れるようになるなど、その場感、臨場感が増した・・・と言えよう。

この追加された機能は、ユーザからの意見で搭載されたという意味でも、観戦プレイのニーズはあるといえるのではないだろうか。


まぁ、残念ながらARを使う関係で、カメラが無いVitaTVではこのゲームは動作しないが、これも1つのパーティーゲームのニーズの形と言えると思う。(自分が観戦者プレイをしているという意味で)

パーティーゲームと観戦プレイの今後

ちょっと話がそれるが、Vitaの映像を直接プロジェクターに投影しているというデモではないか?という実例が以前あった。これ自体は開発機ではないかと思うけど。

ただ、VitaTVが発表された今で考えれば、この出力をプロジェクターにする事で同じ事は出来るだろう。それであれば、これも1つのパーティーを盛り上げる演出にも出来るだろう。


パーティーゲームと「観戦プレイ」は切り離せない。


観戦者がいないパーティーゲームは、単なるマルチプレイだ。観戦者がいるからパーティーゲームになると言える。


VitaTVがあれば、PSのタイトルで2人までの対戦プレイが出来る。

VitaTVがあれば、Vitaのタイトルでアドホック通信での対戦プレイが出来る。

VitaTVがあれば、PS4のオンラインプレイをSHARE機能で視聴することも出来る。たぶん。

そして、そのいずれも観戦プレイが出来る。


VitaTVにはそんな未来があるかも知れない。それはちょっとおもしろそうだと思った。*1 *2

*1:今後、そういうプレイを前提としたVitaタイトル(パーティーゲームと呼ばれる何か)が出てくる可能性も、決して少なくないのかも知れません。

*2:いや、むしろ極論として、「どんなゲームも観戦プレイしている人も楽しめるのであればパーティーゲームと呼べる」のかも知れません。パーティーゲームって何?みたいな。