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Vitaとゲームと天気アプリ

今回はいつも以上に完全に妄想話。というより能天気な話。

アプリ?そんなことよりゲームだろう!という話もあることは十分承知しているんだけど、個人的には「アプリはゲーム内でのデータ連携なども含めて今後すごく重要になってくる」と考えている。

なので、今回は妄想とはいっても「単に欲しい」ではなく「これがあるとこういうことも出来るかも」という感じで書いてみたい。

ただまぁ、「出来るかも」といっても、それがゲーム的に面白くなるかどうかはゲームデザインによる話だし、ゲームに組み込む意味は未知数というかなんていうか。

結局は単なる妄想、戯言ってことで。


なお、以前同じような話は書いていたりするのでその辺りは関連記事って事で。

天気情報アプリが欲しい

いわゆる「お天気アプリ」。

スマホでは割と一般的なアプリ。キャリアによっては最初から標準でついていたりする。

当然、ネットワーク対応でお天気情報配信サーバから天気情報の取得を行う。お天気情報を配信するサーバが必要になるため、サービスとして捉えた場合に「無料/標準アプリ」にするのは難しいかもしれないけど、これに関しては(わがままを承知で言えば)どこかと提携して標準アプリにして欲しいと思う。今の「マップ」(Google)で出来ているので、同じような感じで。ぜひに。


当然、そういう意味ではVitaだから「天気アプリとしては特別」という感じではなく、スマホなどと同じようにVitaの位置情報を用いて自分の現在地の天気を取得、表示が可能な程度の話。当日の情報はもちろん、翌日などの予報も確認できるみたいな。

スマホや携帯電話などと違ってVitaの場合は常にオンラインではないので、その通信はどうするのか?という問題があるものの、nearと同様にスリープ時に一時的にオンラインにしてデータ更新を行うなどで工夫はできるだろう。そうなれば、「オフライン時でも閲覧が可能」にも出来るだろうし。

標準アプリとして考えた場合では、特別なアプリにする必要はないと考えている。むしろ、このアプリを通じて他のアプリやゲームと連携することで、Vitaならではの演出なんかが出来るんじゃないかな?それをするためにも標準アプリで提供されたらいいのにな?と思うわけで。

次からは「こういうことも考えられるかも」の例を書いてみる。


めざまし同盟と天気アプリの連携

まずはアプリから。

もし、お天気アプリが標準アプリであれば、他のアプリとのデータ連携が期待できる。

たとえば「めざまし同盟」。


当然バージョンアップが必要だが、常設時計モードの時に天気情報を画面内に表示することが出来るようになる。そうなれば、「めざまし同盟で起きる意味」が増える。

『起きた時に天気情報がリアルタイムで更新されていれば、画面内の情報量も増えるし、利便性も機能性も上がる。』

と言える。テレビで天気をチェックするのと同じだし、最近は壁掛けの時計などでも天気を出してくれるものも多い。壁掛け時計のは気温や湿度の変化から数時間後の天気を予測する形が殆どだと思うので、そこはだいぶ仕組みが違うけど。


GPSと連動して「現在位置」の取得と表示が出来ていれば、旅行で持ち歩いたときに(スマホでも確認できるけど)現地の情報で更新されれば、携帯ゲーム機として旅のお供に役立つものになるだろう。3Gかテザリングなどのネットワーク環境は必要になるだろうけど。

そういえば、以前実家へのプレゼントでソニーの「デジタルフォトフレーム」を買った時は、時刻の表示といっしょに天気と気温の情報も出ていたのを思い出した。この情報がどこから取ってきているのか確認していないけど、イメージはそんな感じ。

VitaのGPSの機能と同様に、天気の情報もVitaが標準で取得していて、それを各アプリが(自由に)利用できるということであれば、アプリの幅も大きく広げられると思っている。


勇者のきろくとお天気連携

ToDoな管理が出来る「勇者のきろく」にはカレンダーが表示されている。

なら、このカレンダー部分に直近(1週間ぐらい?)の当日を含めた予報をアイコンで表示することも出来るだろう。

ToDoをする上で、カレンダー上に天気情報があるというのは、重要度は高い。そのToDoを予定をズラして前倒しするか、後にするかの判断にもなるし、それによってリスケをすることが出来るんだから。

また、天気によって誕生するモンスターが変化(現時点ではパラメータ的な意味合いはないみたいだけど)したり、日曜日に襲ってくる勇者も天候に左右されて攻撃力などに変化が生まれても面白いだろう。

天気は自分でコントロールできない。勇者に有利な時も不利なときも出てくる。そこはゲーム性になるだろうし、意図的な調整も出来ないのでドキドキ感の演出も出来る。

また、同じようにその一週間の天気を記録しておいて、貯まったパワーで地面を掘り進めるときにも、その天気の内容によって出現するアイテムが(そんな要素ないけど)変わったりとかしても面白いような気がする。

毎日起動したりするアプリだからこそ、毎日変化する情報というのはとても意味を持ってくる。


天気アプリとゲームの関係?

そうはいっても、「ゲームと関係ないだろう?」と思われるかもしれないけど、そんなことはない。

天気を使ったゲームというのもいろいろ考えられる。


たとえばレースゲーム。

自分の今いる場所の天気がコースに反映されれば、難易度は当然変わるし、それが一種のランダム要素としてゲームのメリハリになることも考えられる。

場所は自分の場所に限らなくてもいい。架空のコースではなく、実在のコースがモデルであれば、その実在の場所の天気が反映されていても面白いと思う。

レースゲームだけではなく、スポーツゲームなどでもいいだろう。

実在のスタジアムの実際の天気で試合が出来ると、臨場感が出てくる。天候不良で野球の試合が出来ないとかそういうイベント的なものがあっても面白いかも知れない。自分でコントロールできない要素としてゲーム性が出てくる可能性もある。

同様に釣りゲームなどでもかなり天気を意識した遊びが出来るかも知れない。あの例の「モンスターをキャッチ」するゲームも、場所という位置情報だけではなく、「天気」という要素があって、「特定の湖に雨の日だけ現れる」とか「滝のある場所で天気のいい日だけ見つかる」なんていうことも出来るだろう。

そこはゲームだから別に外に行く必要はないかもしれないけど、それでもそういう要素はあるとゲームのプレイ内容に変化が起きると思う。

あとはゴルフゲームとか?スポーツ系はいろいろあるよね。きっと。


天気によるコミュニケーションの広がり

さらにコミュニケーションゲームや恋愛ゲームなんかでもいろいろ考えられる。

現実の天気が反映されれば、それで会話パターンが増えるだろう。

「明日、雨が降るらしいよ?傘とかちゃんと用意して出かけてね?」
「今、旅行に来てるんだけどこっちはいい天気だよ!」
「今度の週末、天気いいみたいだからどこかに出かけたいな~」

みたいな。


同じゲームなのに天気という不確定要素が入ることにより、遊んでいる人それぞれにストーリーが変わってくる。同じ日でも場所によっては同じストーリーにはならず、自分の現実の世界とのリンクを体感することでより臨場感と現実感を体感することが出来る。(パターンを作る方はどう考えても大変だけど)

「今日、雷がすごかったね。私、雷怖いんだ~!」

あっ!!

いっそのこと、カメラで周りの様子をチェックしていて、停電が起きた時に反応しても面白いかもしれない。

携帯ゲーム機のVitaなら停電でもゲームはプレイできるし、停電になったときに「キャッ!」とかイベントが起きたら面白いかも。部屋の電気のON/OFFとの違いは「天気情報で雷かどうか」・・・とかね。


シミュレーションとしての天気

天気だけではなく、気温などもデータとして取得できるのであれば、育成シミュレーションなどでも応用は出来る。

気温が低いと植物などの成長が遅くなったり、気温が高いと水不足が発生したり。


植物だけではなく、Vitaの画面全体を水槽に見立てた熱帯魚シミュレーションでもいい。気温は直接水温に影響する。熱帯魚って、水温の僅かな上昇で死んでしまうんですよね。昔飼ってたけど、マジで大変。


ゲームで遊ぶ以上、リアルタイムな時間を反映するのはゲームプレイ時間の拘束にもつながるので、難しいところもある。たとえば釣りは早朝が望ましいからといって、早朝しかゲームが出来ないのであれば、正直面倒になってしまうし、せっかく手軽な携帯ゲーム機で拘束されるのはナンセンスといわざるを得ないし。

でも、たとえばオンラインで対戦をする場合に、両者が納得する形での不確定要素としての天気というのは、単なるランダムより意味のある要素になると思う。サッカーとかは天気の影響を強く受けるだろうし。気温などでもスタミナへの影響などもシミュレート出来るだろうし。

当然、プレイヤー(キャラクター)によって得て不得手があるであろう中、天気というプレイヤーにはアンコントローラブルだが、ランダムではなく確定する要素というのは、その仕組みを理解することで、新しい戦略要素として意味を成してくることが考えられる。


まとめ

「ゲーム」というシステムの中で、必ず同じになるパターン化されたものも大事ではあるが、ランダムな要素も大事だ。

だが、単純にランダムだから良いというものではなく、ゲームに反映されるパラメータとして考えた場合、大事なのは「納得感が得られること」だ。「自分がコントロールできないもの」だとしても。

単なるランダムでも、納得感は得られるが、運の要素だけになってしまうし、継続的なものではないため、戦略性に乏しくなってしまう。

当然、ゲームなのだからそんな要素は固定でもいいし、適当にランダムでもまったく問題はないし、そういうもんだと割り切りをすればいいだけでもあるんだけど、不確定な要素が新たなゲーム性を生むことはあるし、それにより今までにない体験をすることも出来るだろう。


ゲームって。昔のゲームって。

そういう意味で、ゲームの中の世界と時間に合わせて自分が楽しんでいる感じだった。ゲームの中のゲームとしての時間の進行。30分で昼間と夜が切り替わったりとか、2時間も3時間も連続してプレイを続けたりとか。

無論、そういうゲームは今後も残ると思うし、それでいいと思うんだけど、昨今のソーシャルゲームやオンラインゲームの場合は、自分がプレイしていない時間もゲームは進行している。それは、リアルタイムと連動して進んでいく。

また、実際にリアルタイムを前提とした一回辺りのプレイ時間は短くて、長期間プレイすることを目的としたゲームも登場してきているし、むしろこれらは増えてくるんだと思う。


ならば、リアルとゲームの世界がつながる要素が1つでも2つでもあると、今までと違う面白いことは何か出来るんじゃないかな?と、思う。


別に気温計や気圧計がゲーム機に付いていなくたって、出来ることはある。現実の情報がネットの世界に様々にあふれている今だからこそ、それで遊ぶことはいろいろ出来ると思う。


天気はその一例。

そういう遊びもあったら面白いかも?知れない。妄想としては。