特典DLCはゲーム用コンテンツかカスタムテーマか
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上記の記事を書いた前回、事のきっかけが「Vitaの不具合」だったワケだが、その結果として「データベース再構築」、「ゲームの再ダウンロード」、「DLCの再ダウンロード」、「セーブデータのダウンロード」だのだのを経験した。
まぁ、その復旧作業自体は(過去何度かやってるし個人的には)面倒だけども嫌いじゃない方なので、別にどうでもいいんだけど、その作業をしながら考えたのが、今日のタイトルのお件だった。
という事を。
で、この記事を書くにあたってどういう書き出しにしようかぼんやり考えていた所、ちょうどいいニュースがあったのでピックアップしてみることにした。
『Caligula -カリギュラ-』とPlayStation Vitaのコラボモデルを数量限定で本日5月16日より予約開始!(PS Blog)
- 筆者追記
- 注意)どちらもゲーム本体(パッケージ)は付属しません。
詳しくは上記のPS Blogとそこからリンクしてある特設サイトとかSony Storeを見てね!って感じなんだけど、私の覚えている限り、Sony Store のこれらのコラボモデルは基本的に「オリジナルテーマ」しか付属したことが無いと言う認識。*1
Vitaが「テーマ」の機能を実装し、テーマの有料/無料/特典の形でコンテンツ配信が始まったのはVita発売から3年ほど経ったVer.3.30(2014年10月2日)である。つまり、「テーマ」って未だ実装から1年と7ヶ月程度しか経っていないって事を考えると、実は結構最近の話だったりする。
その前は「専用壁紙」だったり「ゲーム用コンテンツ」(プロダクトコード)だったりした。*2
え?専用壁紙なんてあったのって?あったんですよ。例えばこんなの。
「ゲーム用コンテンツ」はゲームを買った直後はもう凄い嬉しいというかテンションあがるんだけど、いざ冒頭に書いた様な障害があった時に、セーブデータに影響を与えてしまう事がある。*3
復旧するためにはセーブデータとは別にコンテンツの再ダウンロードをしなければならない。しかも、通常は特典DLCが一般販売などの形で再販されることは少ないので、PS Storeのリストに載ることは滅多にない。特典DLCの再ダウンロードは、自分の「ダウンロードリスト」から探して入れなければならない。これは結構な手間で、せっかく好きなゲームなのに再び遊び始めるまでにテンションが下がる事にもなりかねない。
一方、カスタムテーマも「再ダウンロード」という手間だけでいえば、自分の「ダウンロードリスト」から探して入れなければならないので「ゲーム用コンテンツ」と違いは無いんだけど、セーブデータと分離されているので、ダウンロードしなくても影響は無い。完全に独立した存在だ。自分の気分次第で再ダウンロードしても、しなくてもいい。
もちろん、「特典DLC」といっても、上記で例にした様なコラボモデルなどの本体とは直接関係なく、ゲームそのものの「予約特典」「初回特典」「店舗特典」「雑誌特典」「攻略本特典」などもある。それが全て「オリジナルテーマ(カスタムテーマ)」でいいのか?というと、それぞれに特徴付けが必要だろうから流石にいろいろ難しい所はあるだろうし、魅力的な「ゲーム用コンテンツ」というのが存在するのもまた事実。
そもそも上記に例として上げた様なコラボモデルの場合は、ゲーム本体のパッケージが付属しない以上、それ用のプロダクトコードを付けられないという販売側の事情もきっとあるだろうといった想像も出来るし。
なので、安易にどちらがいいっていうワケではないし、世間的にそう言う流れが来ている!とか言う話では無いが、特典を買うほど好きなゲームなら、長く遊びたいって事もあるだろうし、持ち運べるVitaだからこそいつでも手元に置いておきたいって事もあるだろうし、そういう時に長く遊ぶ妨げにならないひとつのアイデアとして「特典DLCとしてのテーマ」ってのは、今のVitaとしては「あり」なのかも知れない。と思った次第。まる。
*1:テーマ対応前に発売された討鬼伝コラボモデル「鬼柄」にはゲーム用コンテンツである「特典ミタマ(一寸法師)」のプロダクトコードが付属していた。当然、ゲーム本体(パッケージ)も付属していた。
*2:新型Vita発売前は本体が1種類だったので「専用保護シート」(カスタムスキン)なんてものもあったし、自分的にはそういう未来を結構楽しみにしていたんだけど、カスタムスキンは物理的な生産の問題があるからか、あまり登場しなかった。
*3:パッケージの場合はプロダクトコードの入力が必要なので、「入れない」という選択肢もあるが、ダウンロード版は基本的に自動的にダウンロードされて、起動と同時に適用される。適用前に消すことも出来ると思うけれども、普通はわざわざ消すことはしない。そして、私自身はダウンロード版を買う事が多いので、まさにこの問題にぶつかったワケである。