フリープレイとBEST版の相互役割り
なんかタイトルに困った。意図は文脈で説明。
GW明けて本日(2015/5/7)、今月分のフリープレイの配信が行われた。
タイトルについては公式サイトで(毎月変わるけど)確認してもらうとして、何だかんだで今月はVitaタイトルが多めな感じ。毎月変わるけど。状況は。
以前、といってもずいぶんと前にこんな記事を書いていた事がある。
各タイトルの販売される方法と、時期的な面で見た購入者層との関係をまとめたものとして。
今でも、個人的には「たぶんだいたいこんな感じ」と思ってはいるものの、最近の傾向として「フリープレイがBEST版を兼ねている」と思われるケース、パターンが増えてきたなーという印象がある。
そう思った経緯として、やっぱりずいぶんと前にこんな記事を書いていた事がある。
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今までのBEST版が(基本的に)「新規顧客のため」だったとすると、これからのBEST版は「既パッケージ購入者の再購入促進」も兼ねるかもしれない。
セーブデータはあるが諸事情により既に手放してしまった人の再購入という需要などもあると考えて。トロフィーが中途半端で再度挑戦したい人なども出てくるかもしれない。
ダウンロードのBEST版にはそういう意味合いも出てくるかもしれない。
Vitaの発売から未だ1年経っていない頃にいきなり登場したBEST版*1について触れた記事だったが、いろいろと考えさせられる出来事だった。当時。フリープレイもまだ始まってない。
最近のフリープレイの傾向として、続編や次回作のプロモーションを兼ねたタイトルの配信というのは、決して珍しくは無くなった。
その傾向というかパターンをなんとなく漠然と眺めてみた時に、上に書いた表の「アーリーマジョリティー」と「レイトマジョリティー」の時期的な境目がどうも曖昧になってきているというか、(以下はあくまでも「購入時期」で分けた「購入者層」としての整理です)
「フリープレイに早めに出す事で、本来はレイトマジョリティーの人をアーリーマジョリティーの位置に引っ張り上げ、コンテンツ、タイトルの活性化を促すことが出来る。また一旦離れてしまったイノベーターやアーリーアダプターへもダウンロード版を提供することでその場に戻ってもらう機会の創出によるさらなる活性化を促す。その活性化自体が次回作へのプロモーション」
という雰囲気がずいぶんと前面に出てきたなーという心境。
もちろんこれ、パッケージコストのかからないダウンロード版があるからこそ出来る話として。
無論、今後もBEST版はパッケージ版の一つの販売形態として出続けるだろう。フリープレイと異なり、プレイ期限的なものも存在しないし。
そういう意味でのBEST版は役割りが失われたワケではない。
でも、そんなパッケージ版への拘りがある人についてもダウンロード版も(フリープレイで)提供する事で、ダウンロード版の心理的な垣根を取り払い、「活性化」という一つの目標に向かっては、より良いベクトルにまとまってきている。マーケットとしてはパッケージ版とダウンロード版、BEST版とフリープレイのそれぞれ、相互の役割分担が「時期的な意味での役割りは兼ねながら」もハッキリしてきたように感じた。
ハッキリとしたまとめは無いので、「なんかタイトルに困った」ではあるんだけど。
そんな話。G/W明けのリハビリとして。
*1:この記事中で触れているセガの「パワースマッシュ4」については、既に「ダウンロード版」の配信は終了(2015/4/22)しています。ご注意ください。
公式サイト⇒http://powersmash4.sega.jp/vita/