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Vitaとベスト版と気になったアレコレ

PSVita COLUMN
PlayStation Vita the Best」シリーズ 2013年4月発売予定タイトルのご案内

昨日(4/4)、公式から「PlayStation Vita the Best」の案内が出た。Vitaの発売から1年と4ヶ月を経過したし、先日の値下げで新規購入者が増えたこの時期として、3月末の新作ラッシュも落ち着いたこの時期として、かなりベストじゃないかと思う。「ベスト版だけに!」(セルフ突っ込み)

ベスト版の発売という意味では、セガが昨年11月に「パワースマッシュ4」を「SEGA THE BEST」として発売していたので後追いになる。

内容的に昨日とかぶる部分があるんだけど、ベスト版というものについて、ちょっといろいろ考えた事があったので書いておく。なお、ずいぶん前に書いたことがあるので、それの続きという感じ。

PlayStation Vita the Bestとメーカーのベスト版

別にVitaに限る話じゃないんだけど、(Vitaの)「ベスト版」と呼ばれるものは大きく2種類ある。

PlayStation Vita the Best」と「メーカーのベスト版」と。

前者が、SCEJが選出してリパッケージ化したものに該当し、後者が各メーカーが独自で行うもの。

冒頭に書いたセガのベスト版が後者であり、言うまでも無く「SEGA THE BEST」はセガのタイトルしか発売されない。そして、他のメーカーも同じように自社のベスト版を出すことがある。

一方、前者である「PlayStation Vita the Best」は(SCEJ社製の)ファーストタイトルに限らず、他メーカーのタイトルも含まれてひとつのシリーズというかブランドになっている。

買う側としては特に違いは無い訳だが、前者の「PlayStation Vita the Best」については「ゲーム機の販売メーカーとしてのSCEJが選出して」というのがポイントになる。

単純に言えば「ある程度売れたものだからオススメだよ!」という意味のタイトルだ。


無論、メーカー側のベスト版も同じ意味ではあるが、他薦と自薦の違いくらいはある


だが、逆に言えば前者(the Best)は「メーカー側の好きで発売日やパッケージデザインを決められない」という事でもある。値段についてはさすがにメーカー側が決める所は大きいだろうが、発売日などは今回の様に調整をされているという事は間違いない。

ベスト版は、ある程度まとまって発売した方が効果が高いからである。


ベスト版は広告を兼ねる

単純な話として、ベスト版は発売からある程度の期間が経過したものが対象になる。

その上で、人気があって今後も売れるだろうけれども、他のソフトに押されて売り上げが停滞してきたものが対象となる。売れないものをベスト版で出しても、再パッケージするコストが嵩むし、(従来版と別になると言う意味で)在庫処分的な意味にもならない。しかも人気が無いタイトルなら、小売店が仕入れてくれないのでそもそも出荷にすら結び付かない。

購入者のターゲット層というか対象としては、「(最近)新規にハードウェアを購入して、(当時は)買う機会がなかった人」になる。または、何らかの理由で既に手放してしまったが、新たに欲しいと考えた人なども含まれる。

そんなワケで、

  • 広告を打つにしても沢山集めることで全体的には広告費を割安に済ませることが出来る
  • パッケージを一新することで、店舗での顧客の注目を浴びやすくする
  • 人気タイトルを継続して売ることでゲーム自体の延命と活性化を図る

などの効果が見込める訳で。まぁ、この辺りは今更の話。

なので、今回の「PlayStation Vita the Best」も他のベスト版と同様にやたらと目立つ黄色い帯のパッケージになっている。*1


ここまでは別にVitaに限らない話なんだけど、今回については「Vitaならでは?」という感じで少し気になることが3つあった。


リッジレーサーはDLCによる分割商法

昨日の記事でも、ベスト版はフリープレイより先になるという事を書いたんだけど、今回については例外となるタイトルが2つあった。

1つは「リッジレーサー」。もうひとつは「真・三國無双 NEXT」。

この2つの内、リッジレーサーについてはもともと本体だけでは半分程度のボリュームであり、ボリュームを増やすためには「リッジレーサーパス」と呼ばれる別売りのDLCを購入する方式だった。

フリープレイ期間中もこのパスはフリーにはならずに「ディスカウント」扱いになっており、このパスポートだけ買っても、本体はフリープレイなのでPS Plus会員の期間が終わると遊べなくなる(他のDLCも基本的には同じ)という。


フリープレイ期間中にもフルで遊べるタイトルが多い中、同じフリープレイでも少し事情が違っていた。


そんな事も関係しているのか、してないのか。事情は判らないけど、今回の「the Best版」は少し変わったようだ。

リッジレーサー
種類 発売日 販売価格 パス同梱 備考
通常 パッケージ版 2011/12/17 3,980円 なし  
通常 ダウンロード版 2011/12/17 3,580円 なし  
通常 リッジレーサーパス 2011/12/17 1,600円 別売り
ベスト パッケージ版 2013/4/25 2,940円 有り  
ベスト ダウンロード版(1) 2013/4/25 2,940円 有り  
ベスト ダウンロード版(2) 2013/4/25 2,000円 なし  
ベスト リッジレーサーパス 2013/4/25 1,200円 別売り
  • リッジレーサーパスについては、キャンペーン等により期間によって値段が変わります。

当時は別売りだった「リッジレーサーパス」については、パッケージ版は同梱とし、ダウンロード版も選択可能になった模様。そういう意味では、Vitaカード版は以前「3,980円+1,600円=5,580円」だったのが、「2,940円」になる。ダウンロード版も同じだけど。


今後、フリープレイが再度ある場合にはこの「ダウンロード版(2)」の方が対象になる(DLCは有料)という可能性も高いし、今後他のタイトルでも同様に「フリープレイにはなるけどDLCで収益を上げる」というケースも増えてくるかもしれない。


真・三國無双 NEXT は直前アップデート

通常、ベスト版と呼ばれるものは「既に開発の手を離れたもの」(余計なコストが掛からないこと)になる。

価格改定で安価に販売する以上、コストが掛からない事は大事な訳で。

しかし、実は「真・三國無双 NEXT」についてはフリープレイの前後でこの点で少し面白い動きがあった。時系列で書くとこんな感じ。

真・三國無双 NEXTのあれこれ
  • 2013/1/16 フリープレイ配信開始
  • 2013/3/ 6 アップデート(Ver.2.04配信)
  • 2013/4/16 フリープレイ配信終了(予定)
  • 2013/4/25 the BEST版発売(予定)

なんと、フリープレイ期間中に「アップデート」があったのだ。

既に発売からかなりの日数が経過しての「フリープレイ」である事を考えれば、フリープレイの為にアップデートをするというのは、正直考えにくい。

となると、このアップデートは「the BEST版の為」と考える方が妥当だと思われる。当然、アップデート後のバージョンでベスト版はパッケージ化されていると思われる。(ダウンロード版はともかくとして)


なんで今更?というアップデートがあるパッケージについては、ベスト版を期待できる!とまでは、断言するつもりはないが、比較的アップデートが頻繁なVitaだからこそ、ベスト版の発売でもしっかりとフォローされる可能性は結構あるし、後から買う人だけでなく以前に買った人もそのアップデートの恩恵を受けられるという好循環の一つに見える。


ラグナロク・オデッセイとベスト版

正直、一番驚いたのが「ラグナロクオデッセイ」だった。

というのも、直前に「ラグナロクオデッセイ・エース」とタイトルされたアップデート版の発売が発表されたばかりだったからである。発売は7月11日。4月25日にベスト版が出るのにその3ヶ月後である。

まだ発表されたばかりで詳細が判らないが、今の所は「アップデート版」と呼ばれており、別作品では無い模様。また、データの引き継ぎなども可能っぽいことを発表しているし、新作だったとすると発表された値段がかなり安い事を考えるとちょっと違和感があり、アップデート版で間違いは無い気もする。

3ヶ月である。たった3ヶ月。しかも、その値段差はそれほど大きくは無い。

ラグナロクオデッセイ/エース
種類 発売日 販売価格 備考
無印 パッケージ版 2012/2/2 5,985円  
無印 ダウンロード版 2012/2/2 4,800円  
ベスト パッケージ版 2013/4/25 2,940円  
ベスト ダウンロード版 2013/4/25 2,400円  
エース パッケージ版 2013/7/11 4,935円 詳報待ち
エース ダウンロード版 2013/7/11 3,900円 詳報待ち
  • 「無印」とは、現在発売中のバージョンの事を指します。

普通の考え方であれば、「3ヶ月待てば最新版が遊べるからベスト版出す意味無くね?」である。

いくらデータの引き継ぎが出来るからと言っても。

・・・いや、だからなのかも知れないし、もしかするとこれと別に「アップデート版」が別の値段ででる可能性もある。

一見複雑ではあるが、先ほどのリッジレーサーの場合と考え方としては大きな違いは無い。早めに遊びたい人はどうぞベスト版ですぐにでもお遊びください!気に行っていただけて、後でもっと遊びたい場合はぜひそちらもよろしくお願いします!

という。*2


まとめ

今回は短めに。既に長いけど。

今までと同じベスト版でも、Vitaに関しては結構事情が変わってきていると感じる点は多々ある。ダウンロード版についても単純な価格改定という位置付けだけではなく、今回の件で書いたようにいろいろ工夫されているものもあるようだし。

無論、だとしても「ベスト版」には違いは無く、これから安価に買いたい!という人にとってどれも問題になるものではなく、むしろ良い事だと思うし、そういう所もずいぶん便利になったなと感じている。


あまり目立たない所だけど、こういう所は結構面白いと思っている。

*1:メーカーのベスト版の場合はパッケージのデザインを一新したり、パッケージのジャケットの裏側にオリジナル版を印刷しているサービスをするメーカーなどもある。呼び方もベスト版ではなく「○○エディション」とか「○○パッケージ」とか「○○コレクション」とかいう呼び方になる事もある。もっとも、従来版であるオリジナルデザインとベスト版のデザインを差別化することは、従来版の価値を落とさないためにも有用である事から、デザインは「広告としての意味合いを強く持たせた統一デザインにする」事が一般的。

*2:まぁ、エースの価格やたらと安いのでさらに安い値段というのも考えにくいけれども。そういうベスト版というか売り方もあるという話です。