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Vitaで通販アプリの実現性

昨日、「お小遣い帳の話」を書いた。

その後、家でボンヤリしている時に「そういえば最近はパソコンではなくスマホで買い物をする人が増えた」という話を思い出した。

そんなワケで、昨日の話に続く形になるけど「Vitaで通販アプリの実現性」について考えてみる。

例の如く、根拠も何も無い個人的な妄想です。ブログって自分の考えをまとめるときには便利だよね。

・・・え?いつもまとまってない?じゃ、いつもの通りという事で。

スマホでお買い物の現在

自分はあまりスマホを使い倒している方ではないので、特にスマホで買い物はしないんだけど、昨今ではスマホ保有者のネット通販率は年々上がっているらしい。

昨年のアメリカの調査では「スマホ保有者の3人に1人はスマートフォンでのオンラインショッピング経験あり」とのことだ。

一昔前のパソコンと同じぐらいの解像度のある画面で専用アプリが提供されていたりする。商品の在庫がリアルタイムに確認できるし、画像も拡大したり縮小したり、利用しやすく工夫されていたり。専用アプリを提供していない通販サイトでも、パソコンと同じようにウェブブラウザからの申し込みも出来たりするので、特に問題はなかったり。

利用者の中には、「店舗で購入すると持ち歩いたりレジに並ぶのが面倒」なので、実際の店舗で商品を確認し、気に入ったらその場でスマホから注文するという人もいるそうだ。配達先も登録済みだし、どうせクレジットカード決済だしね。サインもいらない。送料も無料だったりするし、身軽のままで買い物を継続できる。手に入るのに若干時間が遅くなるだけで、場合によっては値段はネットショップの方が特価で安いこともあるし。

これに関しては今後どんどん増えていく傾向にあるし、決して減ることは無いだろう。

もう、そんな時代。


Vitaの通販アプリ、PlayStation Store

今のところ、Vitaには「通販アプリ」と呼べるものは1つしかない。

言わずもがなで「PlayStation Store」だ。

PlayStation Store自体はPSPやPS3、PCからでも利用可能なサイトではあるが、Vitaでの利用に限って話を進めていけば、購入できるものは、

  • ゲーム
    • Vita専用ゲーム (ダウンロード版)
    • PSP用ゲーム (ダウンロード版、UMD Passport版も同一)
  • 動画配信
    • セル方式 (ダウンロード版)
    • レンタル方式 (ダウンロード版)

の2種類、4タイプしかない。全てデジタルデータであり、実際の形のあるもの、配達を行なう物販としてのサービスは取り扱っていない。

また、あくまでも「販売済み」のものだけで、キャンペーンの告知こそあるものの基本的には「発売日経過済み」しか利用できない。予約の様なものもなく、一部のゲームメーカーの直販ショップとも様相はかなり違う。

PlayStation Store自体は、コミックの販売もやっていたが、Vitaでは利用できず、またこちらについては「2015年3月15日(木)をもって、新規コンテンツの配信終了」のアナウンスがあった。今後の展開については検討となっていて特に予定はなし。つまり、未定だが、いずれにせよこちらも書籍の物販の販売ではなく、上記と同様にダウンロード版/電子書籍という位置付けだった。

PlayStation Storeは、デジタルデータの販売のみであり物販はない。

予約特典も期待できなければ、Vitaカード版のゲームの販売もない。


Vitaで物販通販の可能性は

ゲームに関しては小売店、量販店での予約や特典配布のからみがあり、正直難しいだろう。

製品の製造コストが発生することと、店舗側の利益を考えると、Vitaカード版はどうしたって割高になる。ダウンロード版の価格差が出てしまう以上、単純にPlayStation StoreでVitaカード版のゲーム販売というのも実現性は薄いと言えるだろう。

だが、最初に書いた通り「通販」の需要は増えている一方だし、必要ないと言い切るのはナンセンスな話だ。

現時点では、大手の通販サイトを利用するか、各ゲーム会社の直販サイトを利用するしかない。それぞれ店舗特典や予約特典などが付いて、買う側にはメリットがあることも多いし。ダウンロード版と違って。

そういう事情を踏まえると、専用アプリを開発してまでそれを開始するほどにはニーズは期待できるとは思えない。

利用者層を考えても、通販で物販を積極的に利用する条件に合う人は、既にスマホやパソコンを持っていて、そちらを使うことが多いであろう事が容易に想像できるからだ。ゲームだけが欲しい訳ではなく、またゲーム機側でどこまで商品を広げられるかの問題にも繋がってくる。

どちらかというと、「いやVitaから買いたい!」と言う人は、クレジットカードでの決済が出来ない、パソコンやスマホを自由に利用できない人、特に学生さんなどに限られてくるだろうと想像でき、購入するものがかなり限られる、利用機会が決して多いとはいえない層になると考えられる。


まとめ

最近、Vita用の「未実装のアプリ」の話を結構書いている。

もちろん、「妄想」と前置きしているし、将来的に搭載される事を期待はするものの、要望するものでもなく。

国内のスマホだと、これらのアプリは「標準搭載の方が便利!」という人が多いからか、結構最初からプリインストールされているモデルも結構多い。実際、私のスマホも自分が使わないアプリが大量に入っていたりする。最初から、無料で。(利用が有料のものも中にはあるけど)

スマホの話はともかくとして、アプリケーションの開発はもちろん簡単ではないので「そんな気軽に言うなよ」という話なのは理解しているし、標準アプリ化とか言ったら当然無料を期待されるものになるし、そんなに機能ならそれこそ「スマホでやれ!」と言われかねない。

正直、ちょっとジレンマがある。

確かに、「何でも買える!」とか「Vitaで出来ると便利」ではあるものの、それをするのは「ゲーム機よりスマホの方が現実的」だし、もともと汎用性という意味ではスマホの方が向いている。通販会社は一つではなく、沢山あるのだから。

昨日書いた「お小遣い帳」の話を進めていった先に出てきた一つのイメージ。

こういうニーズや利用の形態は少なからずあると思うが、それがどれぐらいの規模で実現性はどうなのか?問題点はないのか?というと、まだまだ不安要素が大きい。

少なくとも今は、Vitaの通販アプリは現実的じゃないのかな?と思った。