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Vitaと「恒例アップデート」の未来

PSVita COLUMN

「ラグナロクオデッセイ」のオンライン対応の予定時期が本日発表になった。

まぁ、それについてはニュースサイトの方が詳しいので自分は省略。この発表に対する率直な個人的感想だけを先に述べると『うれしいし、結構早かったな』という感じ。感想はおしまい。

で、だ。

Vitaが発売されたのが2011年12月17日。今日が2012年2月17日。

そう。つまり、今日でちょうど丸2ヶ月なのだ。経過日数だと62日だけどね。

そして、この2ヶ月である程度おもしろい状況が生まれつつあるな?というのが印象。それは、

「Vita恒例アップデート版」

という、非常に各ソフトウェアのアップデート対応が早いという事だ。DLC、いわゆるダウンロードコンテンツではなく、プログラム側の更新となるアップデートとして。

いい、意味でも、悪い、意味でも。

今回は、現在の状況をまとめておきたい・・・と、思う。

なお、書いてある内容はかなり「こどもっぽい」です。あえてそういう書き方をしているので、「そんなのあたりまえじゃん!」という内容ですので、読むだけ無駄かも。

そんなにアップデートって多いの?

Vitaのゲームはまだ片手ほどと言うか、数本しか買っていないので、個々のゲームの対応状況を力説することは出来ないんだけど、でも流れてくる情報だけでも『Vitaは非常に更新間隔が短い』という事が判る。

Vita本体のシステムソフトウェアのバージョンアップも含めて、いままで調べた限りではこれだけのアップデートがある。今後近日中の対応が発表されているものも含む。

PlayStation Vita システム関連ソフトウェア 更新一覧

アプリ名 主な更新内容 更新日 経過日数
システムソフトウェア Ver.1.51。不具合対応 12/27 10日
システムソフトウェア Ver.1.52。通信改善 1/16 20日
システムソフトウェア Ver.1.60。機能追加 2/8 23日

ダウンロード専用ソフトウェア 更新一覧

アプリ名 主な更新内容 更新日 経過日数
ニコニコ Ver.1.01。スリープ対応 1/12 26日
みんなといっしょ Ver.1.01。不具合対応 1/27 41日

パッケージ販売ソフトウェア 更新一覧

アプリ名 主な更新内容 更新日 経過日数
魔界戦記ディスガイア3 Return SS対応他 2/8 53日
真・三國無双 NEXT ワラワラパッチ 2/9 54日
BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND 不具合修正他 2/14 59日
アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり- near対応 2/24(予定) 69日
ラグナロク オデッセイ オンライン対応 3月中 1~2ヶ月
墨鬼 SUMIONI ランキング対応 近日中 -
  • 経過日数は、発売日または前回更新からの経過日数
  • 上記はプログラムアップデートのみであり、DLCによる更新は除く

Vitaのシステムソフトウェアはともかくとして、各アプリの対応があることが経った3ヶ月の間でこれだけあることが判っている。

多くね?

追記(2/21)
上記のリストについては、さらに判明分も含め、今後の更新用に別エントリーを立てました。⇒ Vita パッチ更新経過日数一覧

不具合対応か機能拡張か

アプリケーションのバージョンアップ理由は大きく分ければ2つあるだろう。

  • (A) 不具合対応
  • (B) 機能拡張

この二つについて、それぞれ個別に説明してみたい。

なお、「不具合」と「バグ」は異なるんだけど、今回は説明が面倒なので「不具合」で統一する。

「不具合対応」って。

前者の「(A) 不具合対応」については、既に購入してくれた人に対し、明らかに不利益を与え、不満を生む為に対応するものだ。きつい言い方をすれば、「対応することは義務」となり、迅速な対応を求められる。

「義務じゃないよ!」という意見についても十分承知しているが、回りくどい言い回しだと「発売前に事前に開示している情報と、購入者が期待したイメージと事実が著しく異なる場合、また想定される一定の品質に満たない製品については、発売前の情報に誤りがあり、購入者を誤解させる内容だった」事になる。

極端な話「こういう不具合があることが判ってます」と、事前に開示していればいいとも言えるんだけど、販売店を経由して売る形式の為、「販売店側がそれを説明できない」ので、本来は「不具合が無い様にしてから売る」ものだ。特にゲームは。

もっとも、パソコンの世界では「パッチ」という名前で「発売日にパッチのダウンロード提供」などという、明らかに「販売されたものは未完成品でした」と言わんばかりのケースも比較的日常茶飯事だったりするし、購入者側でもそれが前提で買う人もいる。それが、いいのか悪いのかは後で書くとして。

「機能拡張」って。

前者と異なり、後者の「機能拡張」について。これはさらに2つに別れ、

  • (B)-1 機能拡張(発売前に告知済み)
  • (B)-2 機能拡張(告知なし、サービス)

となるだろうか。「(B)-1 発売前に告知」しているものについては、先の「(A) 不具合対応」とは事情が異なるものの、購入する人が「それを期待している」事になるので、対応しないというのは、不満やイメージの悪化に繋がる。通常は、よほど見込みがない限りは事前に告知はしないだろう。

「(B)-2 告知なし」のものについては、「ある程度実装の見込みがあるが間に合うか判らなかったので見送った機能」だったり、「当初予定はなかったけど、目処が立ったのでサービスとして追加することにしました」というものだったりするだろう。


前段で上げた各アプリのアップデートは、このいずれかに当たっているものと思われる。(個々の事情は知らないので、どれがどれかは特に言及しない)

後からアップデートってズルくない?

考え方にもよるけど、自分としては「ズルくない」と思っている。

無論、「(A) 不具合対応」の場合は「ズル」と言えるかもしれない。特に、発売初日に買うような人であれば、期待が大きい為にもショックは大きくなるので、「直してから発売しろよ!」というのは至極もっともだ。だから、

「発売日に不具合がない様にするには機能の一部を削らないとどうにも間に合わないかも・・・」

という事情があると、選択肢は「不具合が直るまで発売しない」か「機能を制限して発売する」のどちらかになる。

当然、これで「機能を制限して発売する」が「ズル」と考える人はいると思う。個人の事情があるとは思うが、「そもそもゲームで遊べる時間は無限ではない」という事情がある、「時間はどんなものでも有限である」という以上は、「自分が望む機能を満たしていないもので遊ぶことは自分にとって不利益である」(後で対応後に遊ぶ時間はない)という考えは、確かにあると思うから。

だけど、その事情はゲームを作る側も実際同じだったりする。

「ゲームを作る時間は無限ではない」「ゲームを作るにはお金がかかる」

のだから。

なので、メーカー側の選択肢として(不具合がない前提で)「機能を制限して発売する」という形は当然あると思っている。

だから、「ズルくない」と思っている。

先に販売するメリットと後で改修するメリット

あえて書くまでもなく、機能が足りないことで購入者側の不満が出てしまうことを承知で先に販売するという事は、それなりにメリットがあるわけだし、その最も足る理由はたぶん間違いなく

「お金になる」

からである。

物を作ってから売らなければならない業界、それはゲームに限らないワケだが、先に物を作るためには「それなりにお金がかかっている」のだから、出来るだけ早く回収をしたい。

以前、「ゲームファンド」という形で「先にお金を集めてゲームを作る」というプロジェクトもあったけど、ほとんどのゲームは「先に開発費用が発生している」以上、「どうやって回収するか」が大命題。回収するための手段は「売るしかない」んだから、発売日を守る、出来るだけ早めることはメリットになります。ほんと、あたりまえの話。

なら、後で改修するメリットって何?といえば、当然パッケージ化する為に早めにマスターアップをしてしまった後、実際に販売されるまでの間の時間を有効に使うことが出来る事だろう。内容によっては、かなり早めにアップデートすることが出来、製品の一番売れる初動に近い時期の販売数増を期待することも出来る。

そして、それだけではない。また製品を最初から作るのではなく、機能の追加という形で「その製品の魅力を上げる、品質を高める」ことで、その製品自体の販売寿命を延ばす、延命することが出来るのだ。

既に販売していれば、最初に買ってくれた人の売り上げ分の資金は回収できており、その資金をその製品の魅力増に使うことができ、新たな購入者を誘うことが出来る。中・長期的に売り上げが伸び続ける、瞬発力ではない継続的な売り上げが期待できる形になる。

この点は、明らかにDLCとは異なる。DLCは、製品の魅力増には大きく貢献しない。既に購入している人に対するサービスの意味合いが強く、新規顧客獲得には逆効果になる場合もある。(DLC全体の金額が高く、新規購入者には製品自体が割高に見える)

まとめ

まだ、Vita自体が発売されてからたった2ヶ月。だが、その間にこれだけのアプリのアップデートが実際に行なわれ、また今後も予定されている。

これは今までのゲーム機では考えられないペースだと言えよう。

これが良いことになるのか、悪い事になるのか。それは今後方向性が決まってくるんだろう。

後でバージョンアップする前提で、品質の悪い製品が大量に出てくる可能性もあるし、そうなれば「最初は買わない」「後で買う」という初動の遅い、非常に良くない流れになる可能性も高い。だが、「先に買った人が決して損しない形」で期待感を持って買えるような状況になれば、これはむしろよい事と言える。

  • ゲームの機能は若干不足気味でも、初回限定版には特典がついてくる
  • 特典はないけど、後から買えばゲームの機能は十分に対応されている

が両立されれば、先に買う人も後で買う人も、どちらも不満を持たない形にも出来ると思う。

そういう意味で、「恒例アプデート」がどこまで普通になるのか。

ちょっと興味深く見ていきたいと思う。