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Vitaとゲームの録画機能

ちょっと前に「システムソフトウェア 1.60」で「動画の録画が出来る」事から、それに関するエントリーを書いた。

今回はその続き。

なお、これはあくまでも個人の妄想なので、なんの確証も根拠もない話。単なる夢物語。

でもでも、自分の考えを今のうちにまとめておきたかったから。今後、詳細がわかってきたらその時はちゃんとレポートするかも知れない。今は、妄想。

Vitaスクリーンショットと機能制限

動画の話をする前に、Vitaの標準機能である「スクリーンショット」について考えをまとめておきたい。

これは、ゲーム機としてはとても珍しい機能であるといえるだろう。パソコンだと比較的当たり前だが、スマホでも出来ない機種があるぐらいで、ましてや映像そのものが売りにも直結するゲームの場合、スクリーンショットが撮れる事はかなり問題だ。

とはいえ、そういう事情があったとしても、現在Vitaでは「撮れる」のである。

ただ、ゲームごとに機能制限がかけられる様になっている。

機能制限の条件とレベル

Vitaの標準アプリとメニューには「スクリーンショット」に対する機能制限は特に掛けられていない。また、みんなといっしょや、Livetweet for Playstation Vita なども特に機能制限は掛けられていない。

唯一出来なかったのは「システムソフトウェア更新時の適用画面」で、これについては「そりゃまぁ、そうか」と思っていた。

で、他のアプリはどうか?というと、ゲームごとに異なるのだが、基本的に「互換であるPSPソフトウェア」については、一律「スクリーンショット不可」となっている模様。

また、自分は持っていないので詳細は未確認だけど「ドリームクラブ」はゲーム中のモードによってはスクリーンショット不可になるみたい。また、同じく未確認だけど「魔界戦記ディスガイア3 Return」は、販売後のパッチ配信(2/8)で、「スクリーンショット可能」に変更されたことを考えても、比較的アプリ側の対応は難しいものではないと推測できる。(実際は大変なのかもしれないけど無責任に書いてみる)

そして、スクリーンショットが撮れる場合には、任意の場所に「コピーライト」が自動的に入るようになっていて、この部分はパソコンやスマホとは違っている。

これらの事から、機能制限の条件は

PS Vitaスクリーンショット条件

  • アプリケーション側が許可した場合のみ利用可能
  • ゲーム毎ではなくゲーム中に任意に設定変更可能
    • 設定は比較的容易に変更が可能。パッチで変更可能なレベル
  • ゲーム毎にコピーライトの指定・設定が可能
    • コピーライトはゲーム中に任意で変更可能かは未確認
  • アプリ間で仕様がほぼ共通なことからVita標準機能での対応

と考えられる。ディフォルトなんでも撮れるのではなく、許可した場合のみ取れるという。これは、とても大事なことだと思う。特に、ゲームがメインであるゲーム機としての位置付けとして。

動画の場合も同様か

今回のシステムソフトウェアバージョンアップで動画の録画が出来るようになったのは既報の通り。

静止画像であるスクリーンショットVitaの標準機能で出来ることを考えると、基本的に同じことが出来るのではないか?と考えている。

それって、録画でゲームが重くなったりしないの?という話もあるかと思うが、もともとVitaは処理を「OS側」と「ゲーム側」で独立するように設計されており、ゲーム側の処理にはOS側の処理が(ネットワークなどのデータ通信はともかくとして)影響されるようなことは基本的にない。

なので、動画の録画についてもOS側で行なってくれると考えれば、ゲームへの影響は無いと考えられる。

だが、静止画みたいにボタン操作(PSボタン+STARTボタン)での開始や終了は、明らかに操作性が良くないと思われる。

となると、動画の録画の場合は「アプリケーション側で開始と終了を制御する形になる」と想像できる。

Vitaでの動画録画方法(想像)

たぶん、ゲームの動画録画が出来るようになったとしても、「いつでもどこでもどんなシーンも」ではないだろうと想像できる。

静止画のようにファイルサイズがそれほど大きくない一瞬の切り取りに比べ、ファイルサイズも大きくなり動画としてのコンテンツ的意味合いを考えると、任意で!とは出来ないことは想像に難くない。

であれば、もしVitaで動画の録画が出来るようになる時は以下の様なパターンになると考えられる。

リプレイの録画
レースなどのリプレイ機能がある場合は、そのリプレイ機能に「録画ボタン」が作られる形になる。リプレイのモードとして、主観視点や俯瞰視点の切替はできると思うが、リプレイ内容そのものが動画として出力される。
制限時間付き録画
制限時間付きの格闘ゲームの場合は、対戦中の様子(例えばキャラクター選択より後)のみ自動的に録画される形になる。まさにゲームのプレイ内容そのものが出力される。
ハイライトシーン録画
事前に設定していた場合、または選択によりゲーム中のイベント、ハイライトとなるシーンのみの録画。自分のキャラクターやパーティーなどの自分だけのムービーが出力される。

逆に、出来なくなるであろう事は以下の通り。想像だし、この辺りはメーカー側の裁量次第かもしれない。

ムービー部分は不可
オープニングやプレイ中のムービーは動画録画不可。ギャラリーなどで再生可能な内容についても録画不可。録画自体が制限されているか、録画モード中でも録画が一時停止されるなど。
長時間となるプレイ画面
Vitaのメモリーカードは32GBまで。HDDに比べ、動画録画を長時間できるワケでもなく、ゲーム中もメモリカードにアクセスする必要があることから考えて、時間無制限は難しい。
内蔵カメラ画像との合成
ゲームプレイ中の画面と、前面/背面の外部カメラとの映像合成。両方の機能を同時に使うので、ゲームプレイ中の自分撮りが出来る可能性があるが、動画の合成は場合によっては時間がかかるので、やらない可能性が高い。

あまりの長時間録画であれば、数百MBのファイルサイズになってしまうことを考えると、ゲームによるとしても、たぶん30分程度が限界で、1時間とか2時間の連続録画は出来ない気がする。

また、画質が劣化しないことを考えても、ムービー部分をそのまま録画できるのはあまりメリットがないので、ゲームメーカー側で規制をかけることが予想される。別にそれはそれでいいと思うけど。

カメラの合成は、もしかしたら出来そうなんだけど、リソース的とニーズ的にどうなの?という気がするので、あまり実現性は高くないと思っている。

動画投稿と生放送配信

Vitaの特徴は「ネットワーク」と言える。それに伴う問題も多々あると思うけど、とにかく現在の予定としては「動画投稿」と「生放送配信」が、ニコニコ動画のアプリ「ニコニコ」で実装が予定されている。

発表時のイメージイラストが、「ゲーム画面内に前面カメラの映像が重なっている」感じだったので、ゲーム画面をライブで配信できる風に見えるけど、将来はともかく現時点の状況から考えると、「動画投稿」と「生放送配信」は同時には出来ないと考えている。

具体的には、解像度が低いカメラの映像の生放送は出来るが、解像度の高いゲーム画面などは一旦動画として録画してから投稿する形に。ただ、動画の録画についてはマイクの音声を実況風に合成するぐらいは出来るかもしれない。

となると、

生放送
ゲームプレイ生放送というより、VitaをUSBカメラ代わりにし、パソコンなどを使わない生放送スタイル。持ち運びも出来るので、室内だけではなく屋外からの実況なども可能。
ビデオ投稿
Vitaをビデオカメラ代わりにし、日常風景などを撮影して投稿するスタイル。パソコンではないので編集は出来ないが、撮影から投稿までをVitaだけで完結できる。
ゲーム実況
Vitaのゲームプレイを(ゲームソフトの対応により)動画として録画し、プレイ動画として投稿するスタイル。編集は出来ず、動画内にはコピーライトも入る。マイク音声の合成による実況は可能。
編集動画(MAD)
ビデオ撮影した動画や、ゲーム実況として録画した動画は、動画ファイル(MP4)として出力されている為、PCに取り込み編集してから投稿するスタイル。今までと近い形になるが、録画装置は不要で、画質などの改善は見込める。

みたいな感じになるのではないか?と、推測できる。

まとめ

今まで書いてきたことは、基本的に妄想です。

なんの根拠もなければソースもありません。ただ、今のVitaの仕様と機能から類推すると、こんな感じになるんだろうな~という夢があるような、夢がないようなお話。

そりゃ、夢ならもっととことん「何でも出来るよ!」みたいな方がいいんだけど、さすがにそれは非現実的というか、ばかげた話になりそうなので、こんな感じで書いてみた。

まとめとかいいながらまとめてないけど。

追記(2014/7/25)
少し前の話になるけど、上記妄想の実装方式とは違う形で「動画出力」に対応したタイトルが発売されていることを追記しておきます。どちらかといえば「リプレイ動画」に該当するような感じでしょうか。この記事から約2年後というのは偶然とはいえ興味深いですが。その時の記事がこちら。⇒ うた組み575の動画出力機能の実装と妄想 (2014/2/14)