セーブデータ連携とタイムラグな話
個人的なまとめ。内容はまとまりなし。こういう時、タグをどうすればいいか悩むのだが、とりあえず"NOTE"にしておくか。ま、それはそれとして。
今日明日発売の3DSの「NEWラブプラス」。
※以下の内容はゲームのそれとは直接無関係です。タイトルなどの検索できちゃった方、ごめんなさい。※
自分は前作もやっていないし、3DSも持っていないので、今回も買っても予約もしていないんだけど、「ときメモ世代」としては正直無視は出来ない存在。いや、全く違うんだけどね。気になる存在と言うべき?
うん。
で、その中で今回について特に個人的に興味深かいと思ったのがこのサービス。
「NEWラブプラス カノジョメール」
だ。というより、その先にある「セーブデータ連動サービス」の方が興味深いと言うべきか。
ちょっと、このことについて書いてみる。
なお、文中のセリフについては前述の通り、前作もやっていないので「作中の誰か」とかの意図はないです。まぁ、私の脳内カノジョイメージ程度のものだと思ってもらえればいいです。わりと、ゴメンナサイ。
セーブデータ連動サービス
まだ、正式な発表はないのでよく判っていないが、とりあえずその漠然とした内容がわかるものとして、「カノジョメール」のページを引用する。
NEWラブプラスと連動
- ニンテンドー3DS用ゲームソフト「NEWラブプラス」をお持ちのお客様には、更に特別な機能として、『セーブデータ連動サービス』もご提供いたします。
- セーブデータをゲーム中にアップロードすることで、今のあなたの呼び名がメール中の呼び名に反映されます。また、おつきあい記念日や誕生日等の二人の特別な日には、カノジョから特別なメールが届くようになります。
- http://www.konami.jp/products/newloveplus_mail/
との事。いや、書いてあることは普通ですよ。すごく普通。特に不思議なことが書いてあるワケじゃない。
で、個人的に興味深いのは何か?というと、2つ目の項目の最初の
- セーブデータをゲーム中にアップロードすることで
の部分。これが「データ連動サービス」であるという事だが、想像するに時系列的に不思議なことが起こりそうという懸念がある。(そんなことはゲームデザイナーは無論考えていると思うけど)
データアップロードのタイムラグ
最近のスマホやガラケーなどで流行っているソーシャルゲームみたいに、完全オンラインのゲームが流行ってきている世の中で、オフラインでのプレイが前提のゲームの場合はセーブデータも含めて全て基本的に自分の端末内にクローズドに記録される。当たり前の話。
先のメールサービスを申し込んだとして。カノジョとの新密度が変化したと時にはたぶん「呼び方」や「内容」が変わることは想像できるし、名前については「呼び名」として書いてある。
でも、ゲーム機自体はオフラインで、3DSにはメール機能がないし、「メールサービス」であることから考えて、自動的にサーバ側から送られてくるものだと想像できる。当たり前の話。
だが、そうなるとちょっと困ったことになる。
「ゲーム中の親密度が上がって、下の名前で呼んでくれる様になったのに、メールではまだ苗字のまま」
みたいな。
これがタイムラグ。これは基本オフラインのゲームでクロスプラットフォームなサービスを考える上ではどうしても発生する問題。利用者側は、これを解消する為にコマメにデータのアップデートをしなければならない。なんか、手間だけどね。バックアップが取れると考えればそれはそれでありだと思うし。
だが、まぁ、これについては「メールみたいに文字にするとまだ恥ずかしいから苗字のままでごめんね」みたいなことを言われてしまえば、普通に納得してしまうと思う。あと、「日常会話とメールの会話は内容も口調も違う」というのも割りと普通なので、それはそれでいいんじゃないかな?という気はする。
そう。いや、むしろ。そのタイムラグを利用したギャップの演出みたいなことも出来るので、これはどういう風にするのかな~というのも割りと楽しみだったりする。*1
タイムラグのギャップ
たとえば、メールである話題を(サーバ側が勝手に)送ったとする。以下、妄想。
「今日、帰り道で子猫をみかけたんだ!まだ3ヶ月ぐらいかなぁ。お母さんネコと一緒でかわいかった~」
みたいな。別になんてことない会話。
で、データのアップデートを頻繁にやっていなかった人がいたりしても、それはそれで時間が経過し、数日後にアップデートして次のゲーム機側での帰り道の会話がこうなってたりすることがさらに妄想できる。
「あ、そうだ。この間メールで送ったネコちゃんなんだけどね?昨日、久しぶりに見かけてもうすっごく大きくなっててビックリしたんだよ!」
という演出も出来る。この間、別にデータ通信がなくても成り立つ。
たとえば、サーバ側からはメールは結構頻繁に来ていたりするが、ゲーム機側では忙しくてあまり起動していなかったとして。久しぶりに起動してデータを連動したりすると、その後でこんなメールが来たりするかも。
「最近、忙しそうだよね。でもきっとそれって頑張ってるって事だよね!無理だけはしちゃダメだからね!」
みたいな。ただ、これには少し難しい問題がある。
「通信環境がなかなかなくてデータ連動していないだけで、実はゲームは毎日起動している」
という事も考えられる。こうなると少々厄介だ。ゲーム機上では毎日会っているのだから、「最近会ってないよね」とか「忙しいよね」とか「寂しい」とかそういう常套手段が使いにくい。
個人的にはこの部分をどういう風にするんだろうか?
というのも、結構気になっていたりする。
データ連動の仕組みと電話
さて、ここからは今までの作品と無関係に。もし、自分が「この手のゲームでデータ連動サービスを作るとしたらどうするんだろう」という点について。割と何の予備情報も無い中で適当に書く。
もし、自分が「恋愛ゲームにおけるデータ連動サービスを作る」なら。
「たぶん(ゲーム機内にある電話機として)電話をかける」
という演出にするだろうな~と思う。そして、データ連動があまり行なわれていないのなら、
- ゲーム機上
- 「面と向かっては言いにくい相談があるんだけど・・・今度、電話してくれる?」
- メール上
- 「たまにはメールじゃなくて電話で声が聞いてみたいな~。いま、かけれる?」
とか、とか。パターンはいろいろ考えなくちゃね?という感じで大変だけど。
ただ、もともとのオフラインのゲーム上で「電話」という機能があったりするだろうから、この辺りの差別化は非常に難しい。そっちに誘導しなくちゃならないという点で。
そうなると今の世の中非常に面倒だ。個人の携帯電話が普及し、普通に個人間で連絡が取れるという以上、
「オフラインの電話機は自宅の電話で親も出るが、オンラインの電話機は個人の携帯とする。ネットワークが繋がらないときは "圏外" とする」
みたいな設定は使いにくいよなー、と。
「ときメモ」の時代は個人の番号なんかなかったから電話をかけるのもドキドキだったのに!
好雄ポジの重要性
かなりわき道にそれるんだけど、「ときメモ」の成功の鍵は「好雄」だと思っている。
というか、「好雄に電話をかける」という事が、とにかく非常に重要だったのだ。いろんな意味で。もし、「ときメモ」にデータ連携の仕組みがあったら、私ならたぶん「好雄」にしたと思う。いろんな情報を引き出してくれたり、アドバイスにのってくれたりするという意味で、割と使い勝手がいいんじゃないかと思う。
たとえば、データ連携で「好雄」に連絡を取ってたとすると、
「あっ。昨日好雄君に聞いたんだけど、最近夜遅くまで起きてるんだって?ダメだよ~。早く寝なくちゃ!今度、寝る時間にメール送ってあげるから、メールが着たらちゃんと寝るんだよ!」
見たいな事も出来る気がする。妄想万歳。
ただ、ラブプラスの場合は、そういうポジの人物は登場しなかったと思うので、結構難しいかなぁ。
・・・。
そんなワケで、これがどういうサービスになるのかな~?という割と好奇心的な意味で興味をもっていたりする。
クロスプラットフォーム戦略とデータアップロード・連携の仕組みは、非常に難しい問題だ。一番簡単なのは「完全オンライン化」なんだけど、それについてはまた別の機会に。