みた、こと。きいた、こと。

あとで、かく。ここは分館。記事一覧は「右メニュー」から。

PlayStation Now、Vitaのサポート終了(2017年8月)

去年(2016年)の年始明け前後は、Vita関連のサービス終了がいろいろ続いた反動で、今年(2017年)はずいぶん静かだなーとボンヤリ考えていたら、突然こんなニュースリリースがあった。

一部のデバイスにおける「PlayStation Now」(PS Now)サービス終了のお知らせ

ソニーインタラクティブエンタテインメントは、2017年8月15日(火)をもって、以下デバイスにおける「PlayStation Now」(PS Now)サービスの提供を終了いたします。

(部分抜粋)

まだ半年ほど先の話ではあるものの、Vitaの事を主に取り扱ってきたこのブログ的には、残念というか「ガッカリ」というのが正直な所。

PS Now自体が終わるのではなく、あくまでも「一部デバイスのサービス終了(対応終了)」という話で、日本国内においては、2017年8月以降も「PS4」は利用出来ると言う事になる。


思い起こせば、2015年8月にユーザテストがあり、そこから数えるとちょうど2年のサービスという事になる。さすがにちょっと短すぎない?という気はするけど。本音で言うと。

それに、携帯ゲーム機であるVitaで、据え置きゲーム機のPS3のゲームを(タイトルこそ数は限られるが)遊べるという一つの特徴でもあり、(PS3と同じ据え置きゲーム機の)PS4で遊ぶPS Nowとの差別化になっていたと考えていたので、いろいろと思慮を重ねた上での今回のニュースリリースだと思うが、もう少し長くVitaのサポートを続けて欲しかった。


あくまでも素人としての意見でしかないが、本来「PS Nowはアーカイブ環境では無い」というのが望ましかったハズ。

PS3で出る新作タイトルが、PS Nowでも同時(または時期的に近い段階)にリリースされ、これがVitaなどの様々なデバイスでもプレイ出来るというのが理想だと。

PS3というハードウェアを持っていなくても、PS3のタイトルが遊べる環境が PS Now に望まれていた形だったと考えていた。これは、対応デバイスがVitaに限らず、ブラビアなどのテレビ自体が対応していたと言う意味でも、ゲーム機を所持していない顧客も同一のゲームが遊べる(PS3の代わりとなる)プラットホームとして期待されていたハズだ、と。


だが、現実は少し違っていて、

  • 予想以上にPS3からPS4側への移行が早く、PS3での新作タイトルリリースは減少が進んだ
  • PS Nowに提供される新作タイトルは少なく、PS3アーカイブ的な印象をぬぐえなかった
  • 海外におけるVitaの普及はほぼ絶望的で、サービスとして実質PS4中心に大きく偏った
  • 日本国内におけるWi-Fi事情も家庭レベルでは未だ十分に安定した環境が構築されていない *1

などの事情があったものと推測される。


個人的には2つ目が進まなかったことが、一番の予想外な事情だったのではないかと思われる。

PS Nowで遊べるゲームタイトルを、公式サイトで検索するとこうなる。

PS Now対応タイトル

218 タイトルのゲームソフトが見つかりました

この中で、PS Nowが開始された前後として2015年6月以降に発売された新作タイトルをいくつかのピックアップしてくると、その辺りの事情も見えてくる。

2015年6月以降に配信されたPS Nowタイトル例
  配信日 PS Now
配信開始日
備考
夏色ハイスクル★青春白書 2015/6/4 2015/9/16  
RIDE 2015/6/25 2017/1/17  
シャリーのアトリエ 2015/7/2 2016/9/20 PS3 the Best
ソウルキャリバー V 2016/3/15 2016/3/15  
  • タイトル名は上記の表上はかなり簡略化しています。

配信日(発売日)と、PS Now配信開始日が同じタイトルは1本あるが、やはり「時間が経ってからの配信開始」の様相を感じ取れる。

これについては、パッケージ販売の場合は販売店での売上を優先する事情もあるだろう。そういう意図で新作タイトルのPS Now同時配信が難しいことは判るが、1年以上経ってからの配信となれば、時期的にもう話題性は無くなっているワケで、その上で「安定した通信環境が求められる」という事情を踏まえて利用するユーザーは、かなり限定的であると予想される。

そもそもPS3を持っていない(ブラビアなどで遊ぶと想定していた)ユーザーは、話題性の無いゲームをプレイするだろうか、と。


この辺りは、PS Nowとして新作タイトルももう少し早い段階で配信が開始出来る流れになっていれば、まだ発売日間際の話題性がある時期に、お試しでプレイするユーザーもいたと思うし、オンラインストレージ経由であればセーブデータも共有出来る事を踏まえて、トライアル的な利用としてのPS Nowという存在意義もあったように感じる。*2


個人的には今までもこれからも(PS Nowに限らず)「クラウドゲーミング」については、期待している所があるので、サービスの縮小は致し方ないと言えども、ぜひもう少し長い視野で継続して欲しいと思っている。*3


長くなりそうなのでこんな所で。

*1:自分のことだけ書くと、自宅からVitaでPS Nowをプレイして、LR23 ボタンの問題と時間帯によるサーバ側の不安定さを除けば、アクションゲームであろうと特に大きな問題も無く遊べた。やはり、このPS Nowに対する実体験の印象は良くも悪くも各個人の通信環境による影響は大きいと思う。

*2:なお、「お試し」という言い方はしているが、日本国内においては PS3 の PS Nowサービスは行われていないので、PS Now上で継続してプレイするのではなく、PS3 タイトルを購入してプレイするにはPS3本体を所持している必要がある。

*3:無論、PS3が出荷終了となった後でもPS4PS3タイトルが遊べるという意味での「アーカイブ」としての意義はあると思うので、あくまでも今回の記事はPS3が現役の中でのPS Nowのサービス的立ち位置について書いてみたと言う感じ。蛇足。

PS Store評価数から見るPS4/Vitaのアクティブ熱量の話

ことVitaに関してはニュースもなく書くこと無いよねー。


・・・という感じで、更新するネタが無い日々が続いているが、このブログだって一応まだ「アクティブなんだよ!」という意思表明的に更新してみる。

まぁ、することは過去の記事からちょっと引っ張ってくるって事になるんだけど。だって、新しい話無いんだもん。


で、選んできたネタは上の「関連記事」の話。これを書いたのが昨年3月末。まだ1年経ってないけど、別にピッタリ1年でやる必要の無い話なので、このタイミングで。


この時、記事に必要な情報として、同一日付でPS4/PS3/Vitaで配信中のアプリ「ANIMAX Plus」のPS Storeにおける評価数を記録した。特に画面キャプチャとか残してないので、情報の信ぴょう性は保障するものではないけど。うん。


なお、この記録をとった時期的な意味で言えば、Vitaは半年、PS4に至っては1年近く前に配信されたアプリであった。配信が開始されてからかなり時間が経ってからの記録で、個人的に「そろそろダウンロード数も落ち着いてきている頃かな?」と考えていた。うん。


通常、ゲームにしろアプリにしろ、配信直後はニュースとしての話題性からダウンロードがたくさんされるものの、それ以降は減少していくもの。

なので、その時からさらに1年近く経った今になってわざわざ比較して記事にする意味あるの?という点では「本来は無い」んだけど、やってみたくなったんだから気にしない。こういうのは興味を持った時に調べるのが一番。


で、結果。

ANIMAX Plus の PS Store評価数増減比較
ANIMAX Plus 配信時期 2016/3/28
時点
増加数
/日
2017/2/6
時点
増加数
/日
PS4版 2015/3/25 5,612 15.2 7,798 6.9
PS3 2015/3/25 2,115 5.7 2,424 1.0
Vita版 2015/9/17 1,846 9.6 4,030 6.9
3機種計   9,573   14,252  
  • 評価数は筆者が確認した時点の数です。

・・・あれ?予想に反してビックリするほど増えている。


Vita版の評価数は前回から倍以上に増えているし、PS4に至っても増加数はVitaと大体同じだった。Vita版より先にリリースされていたのに、だ。


一方、PS3版の方は全く逆の状況。増えてはいるものの、その伸び幅はPS4/Vitaから大きく差が開いている。

むろんこれは「評価数」であり「ダウンロード数」では無い。

同一のアプリではあっても全ての機種で同じ評価になるワケでもないが、評価数の伸び幅の差は単純に「アクティブなユーザ数の差」と考えてよいと思う。


そうなると、PS4版とVita版の差が殆どないことはかなり興味深い。


個人的には(後発の配信であり携帯ゲーム機である)Vita版の方が利用者数が多くて評価数が増えてても不思議は無いと思っていたが、「無料アプリとはいえインストールが難しい」という家庭の事情(教育方針やWi-Fi環境的な意味で)などもあってインストール数や評価をする人自体は減るのかも知れない。

普及台数的にはPS4よりVitaの方が(発売期間的な意味で)未だ多い所はあるものの、台数の増加、勢いという意味ではPS4の方があると言ってもいいだろう。そこにはアクティブユーザの増加熱量の差はあると思う。

ただ、この調査においてはその熱量には大きな差はなく、両方共に同じ程度に延びているという。

無論、PS4の発売(2014/2)から未だ3年程度しか経っておらず、ハードウェアとしてのユーザ層の増加状況は現在のVitaの比では無いから、今後もこの傾向が同じまま続くとは限らない。何事も単純には比較できない。


だが、こういう比較もたまには面白いかも知れない。

これをPS4/Vitaで同時発売しているマルチなゲームタイトル毎にやっても面白いと思うけど、その辺りはジャンルで偏りもあるだろうから、今回は「アプリ」だけで評価してみた。


そもそも「アクティブ熱量」ってどういう意味だよ?というツッコミもある気がするが、雰囲気で勝手に付けただけなので、気にしない。

そんなお話し。(特にまとめは無し)

Vitaで遊べるゲームの種類とタイトル数(2017年1月版)

去年・一昨年に、こんな記事を書いたことがある。

現在6年目に入っているVitaの前回からの1年後ってことで、久しぶりにまとめてみる。


去年との一番の違いは、「VitaTVが出荷完了」(2016年2月末)になっていて、今後はVitaTVに対応するゲームが増えることに、あまり期待できなくなっているという事。ただまぁ、そもそもVitaTV専用タイトルは(アプリを除くと)基本的に無かったので、遊ぶ側の立場としては、発売タイトル数の増減という意味での影響は無いと考えていいと思うけど。VitaTVで遊びたいニーズは叶えられないけど。


以下、前回にならって。

Vitaで動くのは4種類(+1種類)

今のところ、Vitaで動くゲームおよびアプリケーションの種類は大きく分けて4種類になる。ただ、VitaTV対応の有無についてはちゃんと別として考えた方がいい。

Vitaで動作可能なゲームの種類

Vitaタイトル
Vita専用に開発されたタイトル。動作モードの違いで、ゲームとアプリに分かれる。また、販売形態はパッケージ版とダウンロード版の2種類が存在する。VitaTVで動作するものもあるが、動作しないタイトルもこちらに含まれる。
VitaTV専用タイトル
VitaTV専用に開発されたタイトル。基本的にはVitaタイトルと同じになるが、Vitaでは動作しない。現時点ではダウンロード版のみで、パッケージ版は無い。Vitaで動作するものはこちらには含めない。
PSPタイトル
PSP用に開発されたタイトル。内、Vitaにて動作が確認されたものについてダウンロード版のみ利用できる。Vitaでの動作確認はされていても、VitaTVで動作しないタイトルも数はそれほど多くはないが存在する。
PSアーカイブ
PS用(初代PlayStation)に開発されたタイトル。内、Vitaにて動作が確認されたものについてダウンロード版のみ利用できる。アーカイブスとしてはPSP/PS3等と共通なのでいずれかで購入していればVitaでも再購入の必要なくダウンロードできる。PocketStation対応タイトルの場合、「PocketStation for PlayStation Vita」(無料)をダウンロードすれば、アプリとして動作させることが出来る。(PSP/PS3では未対応の機能)
PCエンジンアーカイブス
PCエンジン用に開発されたタイトル。内、Vitaにて動作が確認されたものについてダウンロード版のみ利用できる。アーカイブスとしてはPSP/PS3等と共通なのでいずれかで購入していればVitaでも再購入の必要なくダウンロードできる。

こんな感じ。(VitaTV分が+1)

最近はPS4のマルチタイトルも増えている影響と勝手に考えているけど、発売タイトル数の増減は停滞(やや減)の傾向になっていたと思うので、その辺りをちょっと注目していきたい。

対応タイトル数 (参考)

というワケで、前回までと同様に上記4種類+1について公式サイト(http://search.jp.playstation.com/)で検索してみた。

Vitaで動作が可能なタイトル数(2017/1/13現在、未発売含む)

Vitaタイトル

1,978 タイトルのゲームソフトが見つかりました

VitaTV対応タイトル (VitaTV専用タイトルを含む)

1,495 タイトルのゲームソフトが見つかりました

PSPタイトル

911 タイトルのゲームソフトが見つかりました

PSPタイトル (VitaTV対応)

875 タイトルのゲームソフトが見つかりました

PSアーカイブ

769 タイトルのゲームソフトが見つかりました

PCエンジンタイトル

47 タイトルのゲームソフトが見つかりました

【注意】

  • 上記のタイトル数はあくまでも検索結果であり実際に動作するタイトル数を保障するものではありません。
  • Vitaタイトル、VitaTV対応タイトルについてはVitaカード版およびダウンロード版で同一タイトルが重複している場合があります。
  • 上記タイトル数については同一タイトルで販売形態(特別版やベスト版、体験版など)の違いによって重複して集計されている場合があります。

こんな感じ。

前回も書いたけど、検索条件となるリンクは一応参考として記載するけれども、販売元の事情により配信が終了する場合などもあるので、増えるだけじゃなくて減ることもある。検索条件も含めてあくまでも目安なのでご注意。

まとめ

前回から約1年。過去と対比してみることにする。

  前々回 前回 今回 増加数
(前回)
増加数
(今回)
前回差
時期 2015/2/3 2016/1/15 2017/1/13 - - -
日数 - 346 364 - - -
Vita 1,002 1,504 1,978 +502 +474 -28
VitaTV 712 1,150 1,495 +438 +345 -93
PSP 891 910 911 +19 +1 -18
PSP(TV) 865 874 875 +9 +1 -8
PS1 738 750 769 +12 +19 +7
PCE 47 47 47 +0 +0 -0
  • PSMは除く

もちろん、この公式サイトで検索して表示される件数情報は「パッケージ版」と「ダウンロード版」は別カウントになっているし、特別版、同梱版なども別になる。なので、単純な意味(発売タイトル数)としては全く使えない数字である。特にVitaタイトルについては。

とはいえ、去年(前回)と比べると、やはり減っている。

前段でも書いたが、個人的にはこれは「PS4とのマルチが増えたこと」が影響していると考えている。製作期間が延びたり、発売時期の調整が入ったり。

あくまでも仮説なので、検証の為にこのサイトで「PS4/Vitaのマルチタイトル件数」とか検索出来ればまた面白い調査も出来るんだろうなーと思うんだけど、出来ないし、さすがにこれだけの件数を個人で1つ1つ調べるのは骨が折れるのでしないけど。


次回があるかはわからないけど、今回の結果はこんな感じで。

Vitaのゲームタイトル型番からみるカード容量推移(2)

ここ2年ぐらいは、Vitaに関する新しいニュース的なものが無いので、どうしても過去記事からの変遷的なフォロー記事が多い。

ネタの選定という意味では過去記事の焼き直しで楽そうに見えるが、内容が伴うものでもないので案外大変だったりする。


ま、それはともかく。


Vitaのパッケージ版には必ず「型番」が個別に割り当てられている。
たとえば「VLJM-35420」こんな奴。これは「SaGa SCARLET GRACE」の型番。

その「型番」でVitaカードの容量が2GBか4GBかが「だいたい」わかる。

見分け方は「型番の数字頭2桁目」で、「0」の場合は2GBカード版、「5」の場合は4GBカード版の模様。

前回の記事の引用だが、こんな感じで。先の例は「5」になっているので、4GBカード版だ。


では、どれぐらいの割合で存在しているのか?そもそもなんで「だいたい」なのか?を個人的に集計した結果を以下に書く。なお、自分集計なので正確性については保証しない。そういうサイトじゃないし。

Vitaカード型番(2桁目)とコンテンツ容量
コンテンツ
容量
型番
「0」
型番
「5」
総計 割合
250 6   6 1%
500 21   21 4%
750 25 2 27 5%
1000 27 2 29 5%
1250 50 3 53 9%
1500 58 14 72 12%
1750 54 14 68 12%
2000 2 28 30 5%
2250   27 27 5%
2500   22 22 4%
2750   50 50 9%
3000   58 58 10%
3250   63 63 11%
3500   47 47 8%
3750   3 3 1%
4000   5 5 1%
総計 243
(42%)
338
(58%)
581
(100%)
100%
  • 容量は主に以下。4000(4GB)については以上も含む
  • コンテンツ容量はPS Storeに記載されているダウンロード版の容量を前提としている為、アップデートや特典DLCなどが含まれている場合があります。

割合は特に深い意味はなくて、数値的に「山と谷」が見えるようにしただけ。


これを見て不思議に思うのが「5」の分布。この辺りが「だいたい」の部分。

「0」の2GBカード版の方は、コンテンツ容量が2GBを超えるタイトルは事実上存在していないが、「5」の方には2GB以下もある程度存在している。

それがどんなタイトルなのかはここでは個別には確認しないが、想定されるケースとしては以下のパターンが考えられる。(他にもいろんな事情はありそうですが)

  1. 申請時は4GBカードを想定していたが、実際に開発したらそこまで必要無く収まってしまった
  2. Vitaカード保存のタイプはセーブデータやDLCもカード内に保存するのでその容量確保として
  3. 製品としての単価を上げるため、セールス的な意味合いで4GBカードを採用した

とはいえ。2つ目については「Vitaカード保存」のタイプはもうずいぶんと出ていないですし、3つ目はPS4などのマルチタイトルで値段が違ってしまう事などを懸念しての対応が考えられるものの、あまり大きなメリットには見えないので、実質としては「1」だけな気がします。


それはそれとして、前回(2015年7月時点)と今回(2016年12月時点)を比較して傾向を一応確認してみる。

Vitaタイトル カード種別 累計比較
  累積       割合    
四半期 DL専 2GB 4GB 合計 DL専 2GB 4GB
2015年7月時点 145 155 208 508 29% 31% 41%
2016年12月時点 209 243 338 790 26% 31% 43%
  • 「DL版」はダウンロード専用のゲームタイトル(オンライン専用やアプリは含めない)
  • DL専用が後からパッケージとして発売された場合は両方別にカウントしている

累積なので傾向としての大きな変動は無いものの、タイトル数が「508から790に増加(+282)」とかなり増えている中、「2GBは31%で変化なし」なのに対し、「4GBは43%に微増(+2%)」しているのが判る。

増加としてはわずかではあるが、経過観察として見た場合は「4GBカード版での発売の方が増えている」って事が読み取れると思うので、今後もVitaカード2枚組や、ハイブリッド型はたびたび登場するのではないかな?と思われる。

まぁ、極端に増えることは無いと思うけど。

Vitaとコンテンツ容量の山と谷(4)

年始企画。

まぁ、別に毎年恒例ってワケでもなくて、もともと不定期な企画なんだけど、そういえば去年の年末に「グラフ」を更新してたな?と、思い出したので。

2017年1月頭時点(最新)※12月末時点とも言う

f:id:kenbot3:20161227182117p:plain

2016年3月末時点 (前回)

f:id:kenbot3:20160404153727p:plain

2014年1月末時点 (前々回)

f:id:kenbot3:20140124141055p:plain

  • 注意)
    • グラフの横区分は「○○MB以下」で、「4G以上」には「4GB以下」も含まれます。
    • パッケージ販売されているタイトルのみであり、DL専用は含まれません。
    • またDL版のコンテンツ容量となる為、パッケージ版購入の場合の必要容量ではありません。
    • セーブデータおよびアップデートパッチ、DLCに必要な容量は含まれておりません。

あいかわらず縦軸を固定にしていないので少し印象が直観的じゃなくてアレだけど、細かいことは気にしない。


正直に言うと、(最新と前回では)「ビックリするほど変わってない」と言える。

あえて言うと、

1.5GB~1.7GB近辺が延びていて、あと2.7GB辺りも増えている

という程度。(そもそも累積なので減ることは無いワケですが)

去年(2016年)については、この1つ前の記事でも書いたが「PS4とのマルチ」が増えた時期だったという印象。そう考えると、もっと4GB近くが大幅に伸びているんじゃないか?と思ったんだけど、そういうワケでは無い模様で、それらのタイトルもだいたいこの辺りのサイズに収まっている感じ。


ゲームによって実際の容量は当然大きく異なるが、主に容量を食うのは以下の3つ。順番は特に関係ない。

  1. ムービー(OP/EDやイベントなどの動画)
  2. 音声/音楽(キャラボイスやゲーム内ミュージック)
  3. マップやモデルなどの3Dデータとテクスチャ

この中で、ムービーについてはPS4とVitaで大きく容量が変わるし、基本的に変えられると考えている。具体的に言うと出力解像度が異なるからで、かたやテレビ、かたやVitaの画面の解像度に合わせてムービーデータを用意するワケで、単純に考えてVita版は「1/3~1/4ぐらい」には出来そうな気がする。

3Dデータもハードウェアの処理性能や内部解像度による処理の違いから、データ容量という意味での圧縮効果はあるだろうと思うし、実際にモデルデータは異なることは多いというか、違わないことの方が珍しいだろう。

ただ、これはゲームによってどこまで容量を変えられるかは異なると思われるので、何割減るとかそういう話では無いかも。


一方、音楽はPS4とVitaで基本的に変えられないと考えている。そして音声も。

もちろん、コーデックの違いで全く同じとは限らないが、PS4とVitaのマルチとして考えた場合は、ここを変えることは難しい。

ただ、最近はVita版の音声を抜いたり、音質を落としておいて、無料ダウンロード(アップデートDLC)として対応するケースも見られるようになってきた。


具体的には「WORLD OF FINAL FANTASY」がそう。あと、発売前だけど「ニューダンガンロンパV3」もそう。

WORLD OF FINAL FANTASY

PlayStation Vita版は、ボイスデータを別途
PlayStation Storeにてダウンロードする必要があります。

ニューダンガンロンパV3

PS Vita版のボイスについては容量の制限上、現状の品質となっておりますが、皆様により一層快適なプレイを楽しんでもらう方法はないか、と開発チームと検討を重ねてまいりました結果、ボイスの音質を向上させられるデータの追加配信ができるようになりました。

このブログ的には「ハイブリッド型」と呼んでいるケース。

Vitaカード2枚組の件と合わせ、このパターンは今後増えるかも知れないことを考えると、いろいろと気になる所ではある。


1年半ほど前に「カードタイトル型番」からカード容量の推移を検討したこともあるので、これはこれでまた近い内に現状を整理してみたいかも?と思った。